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ジャンヌ・ダルク

地球連邦軍の機動戦艦

地球連邦宇宙軍のムバラク・スターン大将が率いる艦隊の旗艦で、ザンスカール戦争時、リガ・ミリティアに合流しザンスカール帝国と戦った。

船は第二次ネオ・ジオン戦争時に使用されたラー・カイラムと同型で、初めて運用されはじめた時から60年近く経つ旧型艦だったが、船首にビームシールドを付加するなどの改修が実施されていて、0152年に勃発したザンスカール戦争でも機動戦艦としての能力を十分に発揮することができた。

ザンスカール戦争の終盤、リガ・ミリティアに協力し戦争に参加。エンジェル・ハイロゥを守るピピニーデンやタシロの艦隊の撃破に貢献する活躍を見せた。エンジェル・ハイロゥが地球に降下した後の最終決戦では、ベスパの艦隊に特攻を仕掛け、ブリッジを破壊されコントロールを失うも、ズガン艦隊の旗艦ダルマシアンに体当たりすることに成功し、ダルマシアンとズガン将軍を道連れにして轟沈している。
 
 

 

ダルマシアン

ザンスカール帝国軍「ベスパ」の大型戦艦

スクイード級大型戦艦の2番艦「スクイード2」を改修し、ズガン艦隊に配備された船。
他のスクイード級と同じく上下対称、左右対称にデザインされた巨大な艦体には、合計16門のメガ粒子砲を備え、圧倒的な火力を誇っていたほか、モビルスーツ運用能力もずば抜けていて、8本の射出用カタパルトを使い、多くのモビルスーツを同時に運用することが可能だった。

ダルマシアンは、ズガン艦隊の旗艦としてエンジェル・ハイロゥの守備を任されていたが、ザンスカール戦争の最終決戦「エンジェル・ハイロゥ攻防戦」のさなか、コントロールを失ったラー・カイラム級ジャンヌ・ダルクの体当たりを受けて爆散した。
 
 

 

シュバッテン

ザンスカール帝国軍「ベスパ」の戦艦

アマルテアの同型艦で上下・左右対称の無重力環境に適したデザインになっている。色は紫色。
タシロ艦隊の旗艦を務めエンジェル・ハイロゥ防衛の任に当たっていたが、カガチにギロチンにかけられそうになったことを恨みに思っていたタシロが、彼に反乱を起こしたため、結果的に反乱軍の旗艦として運用されることになった。
タシロは女王マリアを拉致し、この船でエンジェル・ハイロゥからザンスカール本国へ向かおうとしたが、リガ・ミリティアの執拗な追撃を受け、最終的にV2ガンダムに取りつかれることになる。その後、錯乱したタシロは女王を殺害。自らはV2のビームサーベルに焼かれて蒸発。主を失ったシュバッテンは、その直後、V2ガンダムによる射撃を受けて轟沈した。
 
 

 

ホワイトアーク

リガ・ミリティアの小型戦闘艇

この船は、ザンスカール戦争終盤に戦場に投入された船で、0153年の5月中旬にマケドニアコロニーから脱出してきたリーンホースJr.と合流している。
全長30メートル強の小型の船だが、船の翼に当たる部分にモビルスーツを4機乗せることができ、モビルスーツ戦に十分対応できた。また、船首の折りたたみ式のメガ粒子砲や、ミサイルランチャーを備えていたので、小型ながら戦闘艇としての最低限の火力は保持していた。

ホワイトアークはマーベットと子供のみで運用されていたにも関わらず、数多くの戦果を上げるなど、めざましい活躍を見せていたため、ザンスカール帝国との最終決戦直前には、リガ・ミリティアから巡洋艦と同じ扱いを受けるほど信頼される船になっていた。
 
 

 

リシテア

ザンスカール帝国軍「ベスパ」の巡洋艦

巨大なタイヤを持つバイク型の船で、アドラステア級戦艦と共にモトラッド艦隊を構成する主要な巡洋艦。全長はアドラステアより小型で227メートルほど。
ベスパは地球の人工物を物理的に踏み潰す作戦「地球クリーン作戦」を計画し、それを実行するための実力部隊としてモトラッド艦隊を構想する。そのモトラッド艦隊に必要な船としてベスパはこのリシテアとアドラステアを開発するのだった。

船の構造はアドラステアとほぼ同じで、巨大な二つのタイヤを前後に持ち、船の中央下部にモビルスーツデッキを設置するのみでモビルスーツ射出用のカタパルトは存在しない。巨大なタイヤは、空中を飛ぶ時や宇宙を航行する時には2つに分離され、船の左右に移動する。火力に優れた船で、メガ粒子砲を数多く搭載していて巡洋艦としてはかなり攻撃力を誇っていた。

地球に降下したモトラッド艦隊は宇宙世紀0153年5月24日に「地球クリーン作戦」を開始、リシテアはその先頭に立ち北アメリカの町を次々と破壊、多くの人を死に追いやった。作戦中にはリシテア級の船がバランスを崩し、後続艦のアドラステアに激突するという事故も起きている。
 
 

 

アドラステア

ザンスカール帝国軍「ベスパ」の戦艦

巨大な車輪を持ち地上を走行できる特異な2輪戦艦。「地球クリーン作戦」を実行するために編成されたモトラッド艦隊に配備され、複数の同型艦が宇宙から大気圏に突入している。「地球クリーン作戦」は地球の地ならしをすることを目的とした作戦で、この船の前後に装着されている巨大なタイヤは地球上の人工物を踏み潰すためのものだった。

タイヤによる物理的な破壊力の他に火力もすさまじく、大型メガ粒子砲16門、その他のメガ粒子砲7門、合計23門にもおよぶメガ粒子砲や、数多くの対空ビーム砲、対艦ミサイルランチャーで敵を圧倒した。アドラステアが月から出撃した際にはリーンホースJr.と1対1の砲撃戦を行うことになるが、この船はその圧倒的な火力でリーンホースJr.を後ずさりさせている。
モビルスーツ射出用のカタパルトは存在せず、モビルスーツは船中央の下部に設置されたモビルスーツデッキから出入りしていたため、モビルスーツ運用能力については火力ほどのアドバンテージを持っていなかったのかもしれない。
防御力は非常に高く、V2コアファイターの特攻を受けて巨大な火球に飲み込まれてもその動きを止めることはなかった。

ザンスカール戦争終盤に戦線に投入されたアドラステアは、自らを旗艦とするモトラッド艦隊と共に地球に降下し「地球クリーン作戦」を実行する。しかし、そのさなか、ザンスカール帝国上層部と地球連邦軍が停戦協定を結んだため作戦は中止された。モトラッド艦隊は「地球クリーン作戦」を実行するために編成された部隊なので作戦が中止になった以上組織を解散させられる可能性もあったが、その後も艦隊は維持され、エンジェル・ハイロゥ地球降下作戦などに従事している。
エンジェル・ハイロゥ降下作戦ではリーンホースJr.の特攻を避けられず爆散、アドラステアとリーンホースJr.が引き起こした巨大な爆発によってモトラッド艦隊全体も消滅した。

この戦艦を考案したのは大のバイク好きのドゥカー・イクであり、この船がバイクっぽいのはそのせいの可能性が非常に高い。ドゥカー・イクはアドラステアを開発するに当たり、バイク型のモビルアーマー「ガリクソン」に自ら搭乗し開発用データを積み上げるなど積極的に行動し、この船の建造を実現するために多くの努力を払っている。
 
 
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リーンホースJr.

リガ・ミリティアの戦艦

傷ついた巡洋艦リーンホースとガウンランドに、ベスパより鹵獲したスクイード1の一部を合体させて新たに建造された船。

リガ・ミリティアは、宇宙世紀0153年4月27日に開始されたカイラスギリー攻防戦に勝利し、カイラスギリーと巨大戦艦スクイード1を手に入れることになるが、戦闘に参加したリーンホースやガウンランドも大きな損傷を受けてしまう。
そこで、リガ・ミリティアはリーンホースとガウンランド、鹵獲したスクイード1の使用できる部分を合体させ、新たな戦艦リーンホースJr.を建造することにした。

船首の部分やエンジンにはスクイード1の部品が使用され、ブリッジにはリーンホースのものが使われるなど、ごちゃまぜ感は否めないが、デザインは非常に美しく、新規で設計された船と言われても違和感がないほどだった。

デザインが素晴らしいだけではなく、メガ粒子砲を16門も搭載し、モビルスーツ射出用カタパルトを3本備えるなど、基本的な戦闘力が非常に高く、リガ・ミリティアの旗艦として、ザンスカール戦争終盤にその力を大いに発揮した。
ザンスカール戦争の最終決戦「エンジェル・ハイロゥ攻防戦」では、特攻を敢行し、自らの船体と引き換えにベスパのモトラッド艦隊を全滅に追い込んでいる。

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スクイード

ザンスカール帝国軍「ベスパ」の超大型戦艦

スクイードはベスパが建造した中で最も大きな戦艦(全長656メートル)で、圧倒的な火力を誇っていた船。
主砲のメガ粒子砲を船の上下と左右に各4門ずつ、合計16門も搭載していたほか、対艦ミサイルランチャーや対空砲など数多くの兵器で武装している。火力だけではなくモビルスーツ運用能力も群を抜いていて、通常時で4本、カタパルトレーン展開時には倍の8本のモビルスーツ射出用カタパルトを使用することができ、一度に多くのモビルスーツを働かせることができた。

船のレイアウトは、カリスト級、アマルテア級と同じく上下対称、左右対称になっており、無重力化で最大の能力を発揮できるように設計されている。(見た目はかなりイカっぽい。名前もかなりイカっぽい) しかし、宇宙だけではなく重力のある大気圏下で運用することも可能であり、エンジェル・ハイロゥ攻防戦では同型艦のダルマシアンがエンジェル・ハイロゥと共に地球に降下している。

スクイードは巨大な加粒子砲でもある宇宙要塞カイラスギリーの建設とそれをコントロールするために2隻建造されるが、カイラスギリー建設中に奇襲を受け、2隻のうちの1隻(スクイード1)をリガ・ミリティアに奪われてしまう。奪われてしまったスクイード1 の艦体はリガ・ミリティアの旧型艦リーンホースの大規模改修に利用されリーンホースJr.として第2の人生を歩むことになるのだった。
カイラスギリーから何とか撤退することができたもう1隻の船 スクイード2 は、ザンスカール帝国に帰国後、改修を受けダルマシアンと改名されズガン艦隊の旗艦として活躍することになる。
 
 

 

アマルテア

ザンスカール帝国軍「ベスパ」の戦艦

アマルテアはベスパが宇宙巡洋艦のカリスト級をベースに火力や航続距離、推力をさらに強化して建造した主力戦艦。
ベースになったカリスト級と同じく上下・左右対称の無重力環境に適したレイアウトになっていて、上下に設置された2本のモビルスーツ射出用カタパルトにより、高いモビルスーツ運用能力を保持していた。
船の全長は462メートルでカリスト級よりも150メートル以上も大型化されており、主砲のメガ粒子砲も上下と左右に各2門ずつ設置されていて合計8門に倍増している。艦首には8基のミサイルランチャーも搭載され非常に火力が高い。
能力の高いアマルテアの同型艦は量産され、カリスト級と共にベスパ艦隊の中核をなし、ザンスカール帝国の野望実現のために戦争で大いに活用された。アマルテア級の船はズガン艦隊やカイラスギリー艦隊、エンジェル・ハイロゥ守備艦隊として編成されたタシロ艦隊にも配備されている。
 
 

 

カリスト

ザンスカール帝国軍「ベスパ」の宇宙巡洋艦

ベスパが初めて進宙させた巡洋艦で、その基礎的戦闘能力の高さと生産性の高さから多くの同型艦が生産され、ザンスカール艦隊の主力をなす船となる。無重力下での運用を前提とした上下対称のフォルムをしていて、まさに宇宙用の軍艦といった感じ。上下に同じ形をしたモビルスーツ格納庫と艦橋、モビルスーツ射出用カタパルトが配置され、多くのモビルスーツを同時に運用することができた。左右にはそれぞれ2門ずつ合計4門のメガ粒子砲、艦首にはミサイルランチャーを4機搭載している。
ザンスカール戦争時、ズガン艦隊やカイラスギリー艦隊に多数の同型艦が配備された。