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MSN-03 ギュネイ・ガス専用ヤクト・ドーガ

ネオ・ジオンのニュータイプ専用モビルスーツ

アナハイム・エレクトロニクス社がギラ・ドーガをベースに開発した機体。ニュータイプや強化人間が操作することを前提にしたマシンで機体の一部にサイコフレーム(サイコミュの役割を持つナノコンピューターを金属に練りこんで生成された素材)を使用している。ファンネルを6基搭載しオールレンジ攻撃が可能の他、ビームサーベルで武装し近接戦闘も得意だった。また、シールドには4連装のメガ粒子砲があり防御の他に敵を攻撃することができる。

緑で塗装された強化人間ギュネイ・ガスの専用機は第二次ネオ・ジオン戦争序盤から重要な役割を果たしている。5thルナ落とし作戦ではアムロのリ・ガズィと戦い苦戦するものの何とか5thルナを守りきりチベット・ラサへの落着を成功させた。また、アクシズ落とし作戦ではアクシズを止めるためラー・カイラムから放たれた核ミサイルをファンネルによって全弾撃ち落としている。このように第二次ネオ・ジオン戦争で重要な役割を果たしていたギュネイのヤクト・ドーガだったが最後はアムロのνガンダム(ニューガンダム)に撃破された。
 

HGUC 1/144 MSN-03 ギュネイ・ガス専用 ヤクト・ドーガ (機動戦士ガンダム 逆襲のシャア)

 

クラップ

地球連邦軍の巡洋艦

長らく連邦軍の主力艦艇を務めてきたサラミス系巡洋艦(サラミス、サラミス改、サラミス改級)の後継艦として建造された巡洋艦。サラミスの後継艦らしく艦首の形がサラミスのそれと似ている。その艦首にカタパルトを1本備えておりモビルスーツ運用能力はそれまでのサラミス系艦艇より向上していた。

機動戦艦ラー・カイラムと同時期に設計・生産されたこともあり、戦闘用ブリッジの採用、兵装の種類、巨大な放熱板の設置等ラー・カイラムと共通する部分が多く、その姿からはラー・カイラムの小型版、廉価版といった印象を受ける。

第二次ネオ・ジオン戦争でロンド・ベル隊によって運用され、その後のラプラス戦争でも使用された。
 

 

RGM-89 ジェガン

地球連邦軍の量産型モビルスーツ

ジム系とネモ系のコンセプトを引き継ぎアナハイム・エレクトロニクス社によって開発された第二世代モビルスーツ。

バルカン砲、ハンド・グレネード、ビームサーベル、ビールライフルといった一般的な武器で武装し白兵戦で力を発揮した。装甲にガンダリウム合金を使ってはいないが素材技術が向上したためガンダリウム合金と同等の防御力を持つ装甲を保持している。機体は鮮やかな薄緑で塗装されとてもさわやかな印象を受けるうえ、デザインがとてもかっこいいのでジェガンのパイロットはこの機体に乗るときにハイテンションになった可能性がある。

ジムの後継機らしく生産性と汎用性に優れた機体で大量に生産され、ロンド・ベル隊の他連邦軍の多くの部隊に配備された。特にロンド・ベル隊に配備されたジェガンの活躍は目覚ましく第二次ネオ・ジオン戦争の勝利に大きく貢献している。

ジェガンは第二次ネオ・ジオン戦争後も連邦軍の主力機としての役割を務め続け、第二次ネオ・ジオン戦争から約30年後に起こったコスモ・バビロニア建国戦争でも使用された。30年という長期にわたって主力機として使用され続けたという事実からも本機の基本的性能の際立った優秀性を確認することができる。
 

HGUC 1/144 RGM-89 ジェガン (機動戦士ガンダム 逆襲のシャア)

 

ラー・カイラム

地球連邦軍の機動戦艦

本艦はアイリッシュ級、ネェル・アーガマ、ドゴス・ギアといった優れた軍艦の建造によって連邦軍に蓄積された造船技術を惜しげもなくつぎ込んで新造された船で、まさに地球連邦軍艦艇の結晶といってもいいような船。

メガ粒子砲を8門、艦首にミサイルランチャー、その他数多くの対空機銃を搭載。モビルスーツ射出用のカタパルトを2本持ち攻撃力、対空防御力、モビルスーツ運用能力のすべてが優れていた。敵の攻撃から指揮系統を守るためダミーのブリッジと戦闘用のブリッジの二種類が用意されていて戦闘時はより防御力の高い戦闘用のブリッジから船を統率する。

本艦は地球連邦軍ロンド・ベル隊の旗艦に就任し第二次ネオ・ジオン戦争に参加。新生ネオ・ジオン軍と戦う。艦長を務めたのはブライト・ノア、ラー・カイラムに搭載されたνガンダム(ニューガンダム)のパイロットはアムロ・レイでついに一年戦争の黄金コンビが復活。このことによってラー・カイラムの力は通常より増していたと思われる。力を増したラー・カイラムとロンド・ベル隊はシャア・アズナブルの目論みを打ち砕きアクシズの大気圏落下を食い止め地球を救うこととなる。その後に起こったラプラス戦争でも引き続きロンド・ベル隊の旗艦と活躍しこの時は地球に降下もしている。

第二次ネオ・ジオン戦争から約60年後に勃発したザンスカール戦争に至ってもラー・カイラム級は連邦軍の主要艦艇として使用されており、長期にわたってその能力を発揮し続けることできていた。この驚異的な事実からも本級建造時の基本設計がいかに優れていたかを知ることができる。

コスモフリートスペシャル 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ラー・カイラム 約170mm PVC製 塗装済み完成品フィギュア

レウルーラ

ネオ・ジオンの宇宙戦艦

地球寒冷化作戦を推し進めるシャアの艦隊の旗艦として第二次ネオ・ジオン戦争を戦う。

主砲、副砲を含めると14門にもなる多数のメガ粒子砲を搭載し、その他ミサイルランチャー等の火力も相まって凄まじいほどの攻撃力を持っていた。モビルスーツ発進用のカタパルトを艦の前部に上下一本づつ用意していてモビルスーツ運用能力も高い。船の後部に付いている丸い推進剤タンクが、まるでジオン公国軍の旗艦だったグワジンを彷彿とさせ、そのデザインからはジオン系技術者の思い入れを感じ取ることができる。
戦艦としての火力も高く、モビルスーツ運用能力も高い非常に優れたレウルーラだが意外にも船自体はコンパクトに収まっていて、全長は大型飛行機のガルダより短い。

ネオ・ジオンは地球寒冷化作戦に失敗し戦争に敗れるがレウルーラは温存される。生き残ったレウルーラはその後に起こったラプラス戦争でネオ・ジオン残党軍(袖付き)の旗艦として再度戦地に赴くが最後はコロニーレーザーの餌食となり蒸発した。

B-CLUB 1/3500 scale ポリストーン製塗装済完成品 Bシップコレクション レウルーラ

 

AMS-119 ギラ・ドーガ

ネオ・ジオンの量産型モビルスーツ

シャアが統率する新生ネオ・ジオン軍唯一の量産機。ジオン公国軍の主力機だったザクIIの正統な後継機として開発され、本機の汎用性・生産性・操作性の高さは紛れもなくザクII のコンセプトを引き継いだことにより実現されたものだった。緑色の機体色、モノアイの採用、肩に付いているトゲトゲと固定式の楯など外観もわざとザクII に似せてきていて、自分がザクIIの後継ということをあからさまに主張している。

ビーム・マシンガン、グレネード・ランチャー、ビーム・ソード・アックス等で武装し白兵戦能力が高く、また機体に多数のスラスターを設置することにより優れた機動力も保持していた。これらの総合戦闘能力は連邦軍の傑作量産機ジェガンに引けを取らない、もしくはそれ以上のものだった。

第二次ネオ・ジオン戦争で使用され主力機として活躍、アクシズ落とし作戦を成功直前まで導くが、地球に落ちようとするアクシズの姿を見て多くの機体が作戦を放棄、命がけでアクシズを押し戻そうとした。
 

HGUC 1/144 AMS-119 ギラ・ドーガ (機動戦士ガンダム 逆襲のシャア)

 

AMX-004G 量産型キュベレイ

ネオ・ジオン(アクシズ)の量産型ニュータイプ専用モビルスーツ

その名の通りニュータイプ専用機キュベレイの量産化を目的として開発された機体で、第一次ネオ・ジオン戦争末期に戦場に投入された。

グレミー・トトはネオ・ジオンの主導権を奪うべく反乱計画を進めていたが、彼が組織したニュータイプ部隊をその目的に活用するためニュータイプ専用機の量産化計画も推進。そしてついに量産型キュベレイが完成するに至った。量産型キュベレイのパイロットにはプルシリーズ(ニュータイプのクローン兵)があてがわれニュータイプ専用機としての能力を最大限に発揮することができた。このようなニュータイプパイロットの量産とニュータイプ専用機の量産というグロテスクな事実は、ジオン公国軍時代のフラナガン機関から脈々と続いてきたニュータイプ研究の帰結の一つといえるかもしれない。

量産型キュベレイはハマーンのキュベレイをベースに開発されたが、ネオ・ジオンにはハマーンに匹敵するニュータイプ能力保持者が存在せず、量産型キュベレイのパイロットを担当するプルシリーズもそれに漏れなかった。そのためニュータイプ能力を活かした戦闘力をキュベレイよりも低く設定せざるを得ず、その代わりとしてアクティブカノンの設置やファンネル数の増大などで火力を向上させている。

量産型キュベレイ部隊はハマーンに反旗を翻したグレミー軍に所属し戦場に赴く。戦場ではエゥーゴ部隊を圧倒するなどの活躍をみせるが、最後はハマーン派のキャラ・スーンが乗るゲーマルクと激闘を繰り広げ双方相討ちとなって全滅した。(この時戦場から離れたプルトゥエルブ=マリーダ・クルスの量産型キュベレイだけは助かっている。)
 
 

ガンダムコレクションDX5 量産型キュベレイ 134 《ブラインドボックス》

 

NZ-000 クィン・マンサ

ネオ・ジオン(アクシズ)が開発したニュータイプ専用モビルスーツ

たった一機で戦局を左右することができるほどの圧倒的戦闘力を持つ極限まで重武装化が図られた機体。

頭部、胸部、腕部と背中に合計9基のメガ粒子砲を搭載していてモビルスーツの域を超えた圧倒的火力を持っている。また、30基のファンネルによって同時に多数の敵に対しオールレンジ攻撃を実施できた。中長距離攻撃能力だけではなく近接戦闘能力にも優れていて、強力なビームサーベルで近づく敵を撃破してしまう。その上比類ない防御力を持ち、両肩に組み込まれたIフィールドジェネレーターによって敵のビーム攻撃を無効化することができた。
これらのとてつもない力を一つの機体にまとめたため全長39.2メートルの巨大なモビルスーツになってしまっているが21,370kWに達する驚異的な推力によってその巨体を機敏に動かすことができる。

大量生産はできないが、このような圧倒的な能力を持った機体を開発することで戦局を有利に転換するという発想は一年戦争時ビグ・ザムを投入したジオン公国軍の考えと似通っておりジオン系軍隊に脈々と流れる伝統的発想なのかもしれない。

第一次ネオ・ジオン戦争でハマーンに反乱を起こしたグレミー派によって使用され活躍したが、戦争最終局面でパイロットのプルツーが戦闘続行を拒否しコックピットから離脱。その結果クィン・マンサは沈黙し最後はΖガンダムのビームで打ち抜かれた。クィン・マンサは圧倒的に優れた機体だったが、ニュータイプ専用機の宿命的な弱点である「ごく一部の人間にしか操縦できない」という問題を最後の最後で顕在化させてしまい敗れ去ってしまうのだった。
 

ガンダムコレクション 1/400 NZ-000 クィン・マンサ (機動戦士ガンダムZZ)

 

AMX-014 ドーベン・ウルフ

ネオ・ジオン(アクシズ)の量産型重モビルスーツ

ニュータイプではない普通の人間でも使用できる簡易型サイコミュを搭載した第四世代モビルスーツ

オールドタイプが発する微かな感応波を利用できる新型のサイコミュにより一般兵でも武器を遠隔操作すること可能になった。ファンネルのような高いレベルのサイコミュ兵器を扱うことはできないが、有線型のハンドビームを使ってかつてのジオングのようにオールレンジ攻撃を実行できる。遠隔操作兵器以外にもメガ粒子砲、12連装ミサイルランチャー、大型ミサイル、グレネードランチャー等の多種多様な武器を搭載しており他を圧倒する絶大な火力を持っていた。また、本機はこれだけの武器を搭載した重モビルスーツであるが、高い出力と推力により重モビルスーツらしからぬ高い機動力も保持している。

第一次ネオ・ジオン戦争時にラカン・ダカランが統率するスペースウルフ隊に配備されグレミー派の先兵となって戦争に参加した。スペースウルフ隊のドーベン・ウルフはマシュマー・セロのザクIII改を落とすなど戦果を上げるが、ハマーン派やエゥーゴとの戦いで徐々に数を減らしていき最後はΖΖガンダムにとどめを刺されている。
 

HGUC 1/144 AMX-014 ドーベン・ウルフ (機動戦士ガンダムZZ)

 

AMX-011S ザクIII改

ネオ・ジオン(アクシズ)が開発した試作モビルスーツ

その名の通りザクIII を改修した機体。ラカン・ダカランが乗っていたザクIII は大気圏内用のものだったが本機は宇宙での戦いに対応できるよう改修された。強化人間が操縦できるよう操作系にバイオセンサーが採用され戦闘能力が全般的に向上している。
また、背中に巨大なプロペラントタンクを2本取り付けることができて推力・航続距離を伸ばすことが可能になっておりザクIIIより幅広い戦い方ができるようになっている。なぜかザクIII の口の部分にあったメガ粒子砲は取り外されこめかみ部分にバルカン砲が付け加えられているが、メガ粒子砲に何か問題でもあったのだろうか?

強化人間マシュマー・セロのために調整された機体が第一次ネオ・ジオン戦争の最終盤に登場。ハマーン艦隊とグレミー艦隊が激突する中、プルツーのクィン・マンサを退かせるなどの活躍を見せるが最後はラカンのスペース・ウルフ隊の奇襲を受け撃破された。
 

1/144 full-kit AMX-011S ザクIII改 未塗装組立キット 『機動戦士ガンダムZZ』より