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AMX-004G 量産型キュベレイ

ネオ・ジオン(アクシズ)の量産型ニュータイプ専用モビルスーツ

その名の通りニュータイプ専用機キュベレイの量産化を目的として開発された機体で、第一次ネオ・ジオン戦争末期に戦場に投入された。

グレミー・トトはネオ・ジオンの主導権を奪うべく反乱計画を進めていたが、彼が組織したニュータイプ部隊をその目的に活用するためニュータイプ専用機の量産化計画も推進。そしてついに量産型キュベレイが完成するに至った。量産型キュベレイのパイロットにはプルシリーズ(ニュータイプのクローン兵)があてがわれニュータイプ専用機としての能力を最大限に発揮することができた。このようなニュータイプパイロットの量産とニュータイプ専用機の量産というグロテスクな事実は、ジオン公国軍時代のフラナガン機関から脈々と続いてきたニュータイプ研究の帰結の一つといえるかもしれない。

量産型キュベレイはハマーンのキュベレイをベースに開発されたが、ネオ・ジオンにはハマーンに匹敵するニュータイプ能力保持者が存在せず、量産型キュベレイのパイロットを担当するプルシリーズもそれに漏れなかった。そのためニュータイプ能力を活かした戦闘力をキュベレイよりも低く設定せざるを得ず、その代わりとしてアクティブカノンの設置やファンネル数の増大などで火力を向上させている。

量産型キュベレイ部隊はハマーンに反旗を翻したグレミー軍に所属し戦場に赴く。戦場ではエゥーゴ部隊を圧倒するなどの活躍をみせるが、最後はハマーン派のキャラ・スーンが乗るゲーマルクと激闘を繰り広げ双方相討ちとなって全滅した。(この時戦場から離れたプルトゥエルブ=マリーダ・クルスの量産型キュベレイだけは助かっている。)
 
 

ガンダムコレクションDX5 量産型キュベレイ 134 《ブラインドボックス》

 

AMX-004-3 プルツー専用キュベレイMk-II

ネオ・ジオン(アクシズ)が開発したニュータイプ専用試作モビルスーツ

本機はハマーン・カーンにしか扱うことができなかったキュベレイを他のニュータイプ能力保持者でも扱えるようするために新たに生産されたもので、強化人間プルツーの適正能力に合わせた調整が行われている。見た目はキュベレイとほとんど変わりないが、携帯武装(ビームサーベル)に若干の違いがある。プルツーが使用したキュベレイMk-IIは赤色で塗装されていた。

第一次ネオ・ジオン戦争で使用されたがエゥーゴとの戦いに敗れパイロットを残して機体は壊された。
 
 

MG 1/100 AMX-004-3 プルツー専用 キュベレイMk-II (機動戦士ガンダムZZ)

 

AMX-004-2 エルピー・プル専用キュベレイMk-II

ネオ・ジオン(アクシズ)が開発したニュータイプ専用試作モビルスーツ

本機はハマーン・カーンにしか扱うことができなかったキュベレイを他のニュータイプ能力保持者でも扱えるようするために新たに生産されたもので、強化人間エルピー・プルに合わせた調整が行われている。見た目はキュベレイとほとんど変わりないが、携帯武装(ビームサーベル)に若干の違いがある。

エルピー・プルが使用したキュベレイMk-IIは紺色、エルピー・プルと遺伝情報が全く同じのクローン、プルツーが使用した機体は赤色で塗装されていた。

ネオ・ジオンの戦力として育成されたエルピー・プルはキュベレイMk-IIに乗りエゥーゴと戦う。彼女はエゥーゴとの戦闘中に大気圏に落下し窮地に陥るがジュドーのΖガンダムに救われそれ以降エゥーゴと共に行動することになった。

MG 1/100 AMX-004-2 エルピー・プル専用 キュベレイMk-II (機動戦士ガンダムZZ)

 

AMX-004 キュベレイ

アクシズが開発したニュータイプ専用試作モビルスーツ

ア・バオア・クー攻防戦後アステロイドベルトに逃れた一部のジオン公国軍は小惑星基地アクシズでジオン公国の再興をはかるため力を蓄えていた。その期間にアクシズでは技術研究を継続しており、かつてのニュータイプ研究機関フラナガン機関が養った技術もさらに進化させていた。これらの純粋なジオンのモビルスーツ技術、ニュータイプ技術を結晶化させたのがこのキュベレイであり、かつてララァ・スンが乗ったモビルアーマー・エルメスの後継機として誕生した。

キュベレイはサイコミュを搭載していて、それと連動した多数のファンネル(遠隔操作できるビーム砲)によって敵にオールレンジ攻撃を仕掛けることができる。かつてのエルメスはビットと呼ばれるわりと大型の遠隔操作型ビーム砲を使用していたが、それに代わるファンネルはかなり小型化されていてモビルスーツに格納できるまでの大きさになっている。また、ファンネルの他にビームサーベルを装備していて近接戦闘で威力を発揮した。

出力は1,820kw、総推力は61,600kgでΖガンダムなどと比べると少し見劣りする値だが、両肩に大きく張り出た4枚のバインダーに主要推進装置を集めていて、バインダーを柔軟に動かすことによって推力を一定方向に集中させるが可能であり、それによって高い機動性・運動性を確保している。

ニュータイプ専用機にはニュータイプ能力を保持する人間にしかその機体性能を十分に活用することができないという制限があるが、キュベレイもその制限から逃れることができない機体だった。アクシズにニュータイプ専用機キュベレイの能力を最大限に引き出せる人間はハマーン・カーン以外存在しなかったため、アクシズの最高指導者であるハマーン自身がキュベレイのパイロットとして戦場に引き出されることになる。政治的指導者を戦場の最前線に立たせることになったキュベレイは軍全体の士気を高めることに貢献した機体かもしれないが、もう一方で主要人物を失うリスクも高めてしまっていた機体だといえるかもしれない。

本機はグリプス戦役で使用され多くの戦いに参加しアクシズの地位を向上させることに貢献した。引き続き第一次ネオ・ジオン戦争にも参戦、その能力をいかんなく発揮し活躍したが最後はΖΖガンダムの前に敗れ去りハマーンと共に散華した。
 
 

1/144 HGUC キュベレイ スペシャルコーディングVer.