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MS-06V ザクタンク

ジオン公国軍のリサイクルモビルスーツ

下半身に損傷、もしくは不具合があったザクIIの上半身と主力戦車マゼラアタックの車両部分を結合し再利用を可能にした機体。今の技術でもがんばれば作れそう。見た目は予想以上にマゼラアタックの上にザクが乗っかっているので違和感があるのかないのかすらよくわからない。

ジオン公国軍は使えなくなったモビルスーツを少しでも機能させるため非常手段としてやむを得ずこの機体を作り上げていたのだが、一方の連邦軍はこれとよく似た機体を真面目に一から開発し完成させていたのだった。

一年戦争後は連邦軍によって接収されジャブロー基地で使用されていた。戦時中、緊急対応としてつくられたマシンなので普通なら廃棄されそうなものだが、その後も大事に使われていたということから考えると、やっぱり連邦軍の中にこういう感じのマシンを気に入っている人達が少なからずいたのではないかと思われて仕方がない。
 

1/144 ザクタンク Zシリーズ MSVモビルスーツバリエーション

 

RMS-106 ハイザック

地球連邦軍とティターンズの量産型モビルスーツ

一年戦争後、連邦軍が旧ジオン公国軍の技術を使用し量産した機体。ジオンの技術を受け継いでいるだけあって見た目はザクそっくり。大量生産を実現するためハイザックの設計はコスト削減を重視したものになっていて、装甲にガンダリウム合金を使用しない、ビーム兵器による武装を前提としない(量産後ビームライフルを持つようになる)、などの制約を受けており一年戦争後に設計・生産されたにもかかわらず第一世代モビルスーツの範疇に留まってしまっていた。しかし、価格のわりに汎用性が高く、機動性にも優れていて主力モビルスーツとしては上出来だったので連邦軍本体やティターンズに頼りにされていた。
ティターンズが使用したものは緑系で塗装されていていかにもジオンのザクといった感じがするが、スペースノイドをさげすんでいたティターンズはジオンっぽいカラーリングを気にしなかったのだろうか?
 

HCM-Pro 25 ハイザック(ティターンズ) (機動戦士Zガンダム)

 

MS-06F-2 後期量産型ザクII

ジオン公国軍の量産型モビルスーツ

ザクIIF型の後期生産型。ザクIIF型を改良し出力・推力を強化、機動力が増した機体になっている。ザクIIF型と比べると胸部の形状に違いがみられ、コックピット周りの装甲が強化されていることがわかる。

後期量産型ザクIIは一年戦争後、連邦軍に没収されたものもあり連邦軍に組み込まれ運用されたりもしている。また、地球に残っていたジオン残党軍は主力兵器として使用していた。一年戦争後に始まったデラーズ紛争では敵対するデラーズ・フリート(ジオン残党軍)、地球連邦軍の両軍がこの機体を使用し戦っている。

HGUC 1/144 MS-06F-2 ザクII F2型 ジオン軍仕様 (機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY)

 

MS-06FZ 最終生産型ザクII (ザクII改)

ジオン公国軍の量産型モビルスーツ

ジオン公国軍の統合整備計画によって開発されたザクIIの最終生産型。統合整備計画で開発された他のモビルスーツと素材、部品、ユーザーインターフェイス等の共通化が図られていて今までの機体より効率的に生産・運用ができるようになっている。

ザクIIF型と出力は同じだが、推力は大幅にアップしており機動力が向上している。しかし推進剤積載量はF型と同じなので動ける時間は短くなってしまっている。同じ統合整備計画で開発されたゲルググJやリック・ドムIIは推力増大に伴う動作時間の短縮という問題に推進剤用タンクをつけることで対応したのになぜかザクII改だけは推進剤用タンクを装備できる設計になっていない。なにか特別な事情があったのかもしれない。

宇宙世紀0079年12月25日、サイド6でバーナード・ワイズマン伍長が操るザクII改はガンダムNT-1と交戦、バーナード・ワイズマン伍長はこの戦いで戦死するがガンダムNT-1を大破させ、NT-1をホワイトベース隊に送り届けるという連邦軍の目論みを阻止した。
 

HGUC 1/144 MS-06FZ ザクII改 (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)

 

MS-06K ザクキャノン

ジオン公国軍が開発した量産型モビルスーツ

ザク II J型をベースに中距離支援能力を重視して改修した機体。右肩に乗っている180mmキャノン砲によって僚機を後方から援護することができた。肩に砲を乗せている姿やその役割が連邦軍のガンキャノンとよく似ている。一年戦争後もグリプス戦役やラプラス戦争で使用されたとても息の長いモビルスーツの一つ。
 

MG 1/100 MS-06K ザクキャノン (機動戦士ガンダム)

 

MS-06J 陸戦型 ザクII

ジオン公国軍の量産型モビルスーツ

ザクII F型を地球上で運用できるよう改良した陸戦用モビルスーツ。

ジオン公国軍は戦争を短期決戦に持ち込もうとしていたため当初地球に侵攻することは考えていなかった。しかし、レビル将軍の演説により連邦軍は戦争の継続を決定。長期戦になってしまったためジオンは地球に侵攻せざるをえなくなった。
地球の連邦軍要衝を攻めるためジオン公国軍は宇宙戦用に開発されたザクII F型を改良し地球上での戦闘に特化したザクII J型を開発した。重力化で負担がかかる部分を強化したり、ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉を空冷にしたりと地球上で戦うために多くの改良がなされている。
 

MG 1/100 MS-06J ザクII Ver.2.0 (機動戦士ガンダム)

 

MS-06R 高機動型 ザクII

ジオン公国軍の量産型モビルスーツ

ザクII F型をもとに機動力を強化した機体。R型と呼ばれることもある。両足にブースターがついており見た目でも推力が増していることがわかる。
黒い三連星はこの機体を駆りルウム戦役で連邦軍旗艦アナンケを撃沈、レビル将軍を捕虜にしている。(機動戦士ガンダム THE ORIGINより) アナベル・ガトーも「ソロモンの悪夢」と呼ばれる前このR型に搭乗しておりエース級パイロットに愛された機体といえる。
 

MG 1/100 MS-06R-1A 高機動型ザクII 黒い三連星仕様 Ver.2.0 (機動戦士ガンダム)

 

MS-06S 指揮官用 ザクII

ジオン公国軍の量産型モビルスーツ

ザクII F型の改良版で推力を約30%向上させている。指揮官用として生産され配備された。頭部にアンテナがついている。シャア・アズナブルが使用した赤いザクII (いわゆるシャア専用ザク)はこの機体。シャアはこの機体でガンダムと幾度となく格闘戦を行ったが、赤い彗星の経験をもってしても高性能のガンダムを打ち破ることができなかった。
 

メガサイズモデル 1/48 MS-06S シャア・アズナブル専用 ザクII (機動戦士ガンダム)

 

MS-05B ザクI

ジオン公国軍の量産型モビルスーツ

ジオン公国は地球連邦との戦争を準備、ミノフスキー粒子散布下でのモビルスーツを使った電撃戦を画策、その計画のもと宇宙世紀0074年にロールアウトしたのがザクI である。

ザクI の登場によって実戦に対応できるモビルスーツ部隊が公国軍に編成され各種訓練、戦術研究が行われた。この時の訓練、研究がジオンのモビルスーツ戦の礎となっている。しかし、0079年の開戦時には、さらなる性能向上を狙って開発されたザクII に主役を奪われ、実戦でザクI が活躍できる場面は多くはなかった。ザクII の目覚ましい活躍により「ザクといえばザクII」という状況になってしまい、ザクI は「旧ザク」などという何かモヤモヤする呼ばれ方もしている。本家ザクなのに。
機体の色は深緑、ザクマシンガンやバズーカで武装していた。
 

HGUC 1/144 MS-05B ザクI (機動戦士ガンダム)

 

MS-06F ザクII

ジオン公国軍の量産型モビルスーツ

ザクI の性能向上を目的として開発されたのがこの機体。ザクI より出力が強化され運動性能が高くなっている。一年戦争緒戦から投入され連邦軍を圧倒、モビルスーツ戦が既存戦術に対して有効であることを証明した。
ザクII は一年戦争でジオン公国が最も多く生産したモビルスーツという事実からも、生産性の高さと能力の高さが際立っていた機体だということがうかがえる。しかし、戦争後期になると、連邦軍が開発したモビルスーツの高い性能の前に優位性が保てなくなり、やられ役になることが多かった。

機体の色は緑系でモノアイと呼ばれる一つ目のカメラを搭載。ギリシャ神話に登場する一つ目の巨人サイクロプスのようにも見える。ザクマシンガン、ザクバズーカやヒートホークを装備しており、モビルスーツ同士の白兵戦でも能力を発揮した。
 

MG 1/100 MS-06F ザクII Ver.2.0 (機動戦士ガンダム)