「MS」カテゴリーアーカイブ

MA-08 ビグ・ザム

ジオン公国軍の試作型モビルアーマー

要塞攻略用に開発された巨大モビルアーマー。丸みを帯びたひし形の胴体から長い脚が2本のびていて2足歩行で歩く。胴体の中央に1基の大型メガ粒子砲、胴体の周縁には28基のメガ粒子砲が取り囲んでいて水平方向に全方位攻撃が可能。また、攻撃力だけではなく防御力も圧倒的で装甲が厚く近距離からの砲撃にも耐える。その上、Iフィールドバリアーまで装備していて長距離からのビーム攻撃を跳ねのけてしまう。足先には対空防御用の射出可能な爪(クロー)が3つずつついていて接近する敵機の迎撃が可能で死角が見当たらない。この圧倒的能力を実現するために機体は巨大化し、頭頂高は59.6メートル、全備重量は1,936トンに達した。

本来は地球連邦軍本部があるジャブロー基地を落とすことを目的に開発が進められていたが、しだいに戦況が悪化、ソロモンを防衛するタイミングで初めて実戦に投入することになった。

ソロモン要塞は連邦軍の圧倒的物量や新兵器ソーラシステムによる攻撃で陥落寸前となっていたが、ジオン将兵の撤退を円滑に行うためドズル・ザビ司令は自らビグザムに乗り出撃する。
ビグザムは連邦軍艦隊の長距離ビーム攻撃を難なく受け流し、逆にメガ粒子砲の全方位一斉攻撃で多くの連邦軍艦艇を血祭りに上げた。その圧倒的破壊力は連邦軍優勢の戦局に影響をあたえるほどかともおもわれたが、スレッガー中尉の命をかけた体当たり攻撃とアムロの近接攻撃の連携によって撃破された。
 

1/400 ビグザム

 

RB-79 ボール

地球連邦軍の量産型モビルスーツ?

ボールのような体に腕が二本ついており頭の上に180mmの低反動砲を乗せている。今の技術でも作れそう。中長距離からの支援攻撃が得意でジムと共に行動することが多い。
その見た目通りやられ役になることが多く、ザクに蹴られてジムにぶつかって爆発したりしている。このような事情もありボールのパイロットに任命された連邦軍兵士はいちじるしくテンションが低くなった可能性が高い。
 

MG 1/100 RB-79 ボール Ver.Ka (機動戦士ガンダム)

 

MS-09R-2 リック・ドムII(ツヴァイ)

ジオン公国軍の量産型モビルスーツ

ジオン公国軍の統合整備計画のもとでリック・ドムの性能を強化した機体。背面に大きな2本の推進剤用タンクを装着することにより稼働時間が長くなり広範囲において作戦行動をとることができた。

一年戦争末期のルビコン計画で使用されたほか、デラーズ紛争ではデラーズ・フリートによって多数の本機が運用されている。ルビコン計画で使用された機体は緑系の色で塗装されこれまでのリック・ドムとは趣きが異なりさわやかでエコ的な雰囲気がするが、デラーズ・フリートで使用された機体はそれまでのリック・ドムとよく似た配色で塗装され、いかにもドムの後継機といった感じを覚える。
 

HGUC 1/144 MS-09R-2 リック・ドムII ライトグリーンバージョン (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)

 

MS-06FZ 最終生産型ザクII (ザクII改)

ジオン公国軍の量産型モビルスーツ

ジオン公国軍の統合整備計画によって開発されたザクIIの最終生産型。統合整備計画で開発された他のモビルスーツと素材、部品、ユーザーインターフェイス等の共通化が図られていて今までの機体より効率的に生産・運用ができるようになっている。

ザクIIF型と出力は同じだが、推力は大幅にアップしており機動力が向上している。しかし推進剤積載量はF型と同じなので動ける時間は短くなってしまっている。同じ統合整備計画で開発されたゲルググJやリック・ドムIIは推力増大に伴う動作時間の短縮という問題に推進剤用タンクをつけることで対応したのになぜかザクII改だけは推進剤用タンクを装備できる設計になっていない。なにか特別な事情があったのかもしれない。

宇宙世紀0079年12月25日、サイド6でバーナード・ワイズマン伍長が操るザクII改はガンダムNT-1と交戦、バーナード・ワイズマン伍長はこの戦いで戦死するがガンダムNT-1を大破させ、NT-1をホワイトベース隊に送り届けるという連邦軍の目論みを阻止した。
 

HGUC 1/144 MS-06FZ ザクII改 (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)

 

RGM-79GS ジム・コマンド宇宙戦仕様

地球連邦軍の量産型モビルスーツ

陸上用のジム・コマンドを宇宙での戦いに対応できるよう改良した機体。機体は上半身と足先が赤色、その他は白色で塗装され、背中のランドセルと姿勢制御用の噴射ノズルが増えてる違いはあるが見た目はジム・コマンドとあまり変わらない。出力と推力は陸上用ジム・コマンドより若干強化されている。陸上用のジム・コマンドが持っていた武装の他に宇宙での戦闘を優位にできるようビーム・ガンを装備することが可能。
 

HGUC 1/144 RGM-79GS ジム・コマンド (宇宙仕様) (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)

 

RGM-79G ジム・コマンド

地球連邦軍の量産型モビルスーツ

重力下での運用を前提とした地上用のモビルスーツで戦争末期スペースコロニー内に配備されコロニー防衛に使用されていた。地上用のモビルスーツなので大気内で攻撃力が減衰するビーム砲ではなく実弾を使ったマシンガンやバルカン砲で武装している。機体は上半身と足先が灰色、その他はクリーム色で塗装され、やわらかい色合いになっていて見た目はジム寒冷地仕様に似ている。
 

1/144 RGM-79G ジム・コマンド (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)

 

MS-14JG ゲルググJ(イェーガー)

ジオン公国軍のモビルスーツ

マ・クベが提唱した統合整備計画の中で設計、生産された機体。ゲルググより精密な射撃が可能でスナイパー的な役割を期待され運用された。また正確な射撃を実現するため高収束率のビームを放つマシンガンで武装している。
背面には大きな2本の推進剤用タンクを装着することができて、178,500kgもの大推力を生み出すことが可能。機体はゲルググより少しスマートで赤く塗装されている。一年戦争末期に発動したルビコン計画で使用された。
 

1/144 MS-14JG ゲルググJ (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)

 

RX-77D 量産型ガンキャノン

地球連邦軍の量産型モビルスーツ

RXシリーズのガンキャノンを量産化した機体。複雑なコア・ブロック・システムを採用せず、部品も他のモビルースーツのものを流用することで低コスト化を実現し量産にこぎつけている。低コストで量産することでどうしても本家ガンキャノンより性能が落ちてしまいそうだが、連邦軍がこれまでの戦いで得た経験や基礎技術レベルの向上により量産型ガンキャノンは本家ガンキャノンとそん色ない、またはそれ以上の能力を保持している。

本機はサイド6の連邦軍基地を強襲したサイクロプス隊ケンプファーを他のモビルスーツと共に迎え撃つが、たった1機のケンプファーに短時間で全滅させられるという極度に悲惨な経験をしている。
 
 

HGUC 1/144 RX-77D ガンキャノン量産型 (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)

 

RGM-79SP ジム・スナイパーII

地球連邦軍の量産型モビルスーツ

長距離精密射撃能力を重視しつつ全体性能の向上を狙って開発された機体。非常に優れた機体だったが生産されたのは一年戦争末期になってからであり戦場に投入された数はあまり多くなかった。額には精密射撃用バイザーが備えられていていかにもスナイパーといった感じでとてもかっこいい。また、カラーリングも水色と青でまとめられていて清涼感にあふれている。
狙撃用のスナイパー・ライフル、ビームライフルのほかに白兵戦用の武器も数多く装備することが可能であらゆる局面で使用することができる汎用性の高いモビルスーツだった。スペック上は出力、推力ともにガンダムを上回っており、優れた長距離射撃能力だけではなく圧倒的な機動力も誇っている。
 

HGUC 1/144 RGM-79SP ジム・スナイパーII (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)

 

RX-78NT-1 ガンダムNT-1

地球連邦軍のニュータイプ専用モビルスーツ

激戦を掻い潜る中でアムロ・レイのニュータイプ能力は拡大。ガンダムの反応速度はアムロの動きに追いつかなくなってきた。そのため、以前より開発していた新たなガンダム(コードネーム「アレックス」)をアムロの能力に対応できる専用機として再調整しロールアウトさせた。
本機はニュータイプ アムロ・レイにあわせて作られたのでニュータイプ専用機となっているが、ジオン公国軍のニュータイプ専用機のようにサイコミュ技術を搭載しておらずレスポンスを向上させることを実現するにとどまっている。このことからも連邦軍は純粋なニュータイプ研究の分野ではまだジオン公国の技術レベルには達していなかったことがわかる。

ガンダムNT-1は出力も推力も向上し、また教育型コンピュータの能力も強化されるなどRX-78-2ガンダムをはるかに上回る性能を誇っており、順調にいけばアムロに手渡され大活躍するはずだったが、宇宙世紀0079年12月25日サイド6でバーナード・ワイズマン伍長が操るザクII改の襲撃を受け大破。結局この機体はアムロに引き渡されることはなく戦争は終結した。
 

GUNDAM FIX FIGURATION #0039 NT-1アレックス