ジオン公国軍の試作モビルスーツ
地上白兵戦用モビルスーツのグフをベースに飛行能力を付加した機体。
足の部分に推進装置を追加し空を飛べるようにして移動力を高めている。空を飛ぶといってもジャンプの滞空時間が伸びるという程度のものであって、航空機のようにずっと空中を飛行できるというものではなかった。
一年戦争後は連邦軍によって使用されジャブロー基地の守備を任されていたが、グリプス戦役時のエゥーゴの攻撃によってひどい目に合っている。
ジオン公国軍のリサイクルモビルスーツ
下半身に損傷、もしくは不具合があったザクIIの上半身と主力戦車マゼラアタックの車両部分を結合し再利用を可能にした機体。今の技術でもがんばれば作れそう。見た目は予想以上にマゼラアタックの上にザクが乗っかっているので違和感があるのかないのかすらよくわからない。
ジオン公国軍は使えなくなったモビルスーツを少しでも機能させるため非常手段としてやむを得ずこの機体を作り上げていたのだが、一方の連邦軍はこれとよく似た機体を真面目に一から開発し完成させていたのだった。
一年戦争後は連邦軍によって接収されジャブロー基地で使用されていた。戦時中、緊急対応としてつくられたマシンなので普通なら廃棄されそうなものだが、その後も大事に使われていたということから考えると、やっぱり連邦軍の中にこういう感じのマシンを気に入っている人達が少なからずいたのではないかと思われて仕方がない。
エゥーゴの量産型モビルスーツ
ジムIIの設計を基に性能を向上させた第2世代モビルスーツ。
装甲に高価なガンダリウムγではない安価なガンダリウム合金を使用しているなど、量産を可能にするためのコストダウンが図られている。外骨格フレームではなくムーバブルフレームを使用しているため運動性が格段に増しており、ジムの系譜の中で新たなステージに立った意味のある機体といえるかもしれない。機体は緑を基調とした色で塗装されている。
エゥーゴの主力機としてのグリプス戦役で活躍した。ラプラス戦争時には地球の連邦軍拠点(トリントン基地やダカール)に配備されていたがこの時の機体はエゥーゴ仕様のカラーリングではなく別の色で塗装されていいる。
モビルスーツの大気圏突入を可能にするために開発された飛行機、サブフライトシステム。
背中にモビルスーツをのせ宇宙から地球に降下することができる。グリプス戦役時のモビルスーツは大気圏に突入する際バリュートと呼ばれるお椀型の耐熱風船の上に乗り空力加熱による高熱から機体を守っていたが、大気圏突入の間は身動きが取りにくく非常に無防備な状況にならざるを得なかった。フライングアーマーはその問題点を解決し大気圏突入時でもモビルスーツにある程度の運動をさせることを可能にしている。
エゥーゴの部隊がジャブロー攻略のため地球に降下した際ジャブローを守るべくティターンズの多くのモビルスーツも一緒に大気圏に突入したが、バリュートを展開して無防備になったティターンズのモビルスーツはフライングアーマーに乗り大気圏突入中でも機動性を保っていたガンダムMk-IIに次々と撃ち落とされていった。
エゥーゴの試作モビルスーツ
「Ζ計画」によって開発された第二世代モビルスーツ。「Ζ計画」はアナハイム・エレクトロニクス社が第三世代モビルスーツを開発するために始動させたプロジェクトで、それにエゥーゴが協力する形で研究が進められていた。
計画では第三世代モビルスーツの生産を実現するため δガンダム(デルタガンダム)の開発が進められたが、その時点の技術では可変機構をうまく実現することができず開発は中断。当初の計画を変更し可変機構の導入をあきらめそれまで培ってきた技術を結集して優秀な第二世代モビルスーツの生産をめざし開発を継続することになった。その結果として生まれたのがMSN-00100百式で、宇宙戦でも地上戦でも非常に高い機動性を誇る第二世代最強のモビルスーツといってもいいほどの機体に仕上がっている。
「Ζ計画」が進められていた頃はビーム兵器の使用が普通になっていて敵の攻撃が一回でも当たったら最後、一撃で撃破される状況になっていた。そのためビーム兵器を避けるための優れた運動能力がモビルスーツにとって不可欠となっており百式は機体の軽量化、AMBAC能力の強化等により高い機動性を確保している。
また、対ビーム兵器用に機体には対ビームコーティングがなされており、そのために全身が金色に輝いている。てっきりクワトロ(シャア)の趣味によるカラーリングかと思っていたがちゃんとした理由があってあのような色になっているらしい。
百式はアーガマに搭載されクワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)がパイロットを担当した。クワトロの百式はグリプス戦役全般を通して活躍し続けティターンズの壊滅に大きく貢献する。グリプス戦役の最後の戦いで百式はハマーンのキュベレイと対峙し大破するが修正を加えられ復活。引き続き第一次ネオジオン戦争でも使用された。
地球連邦軍の宇宙巡洋艦
モビルスーツの運用を可能にするためサラミスを改良した船。
一年戦争で使用されたサラミス、デラーズ紛争で使用されたサラミス改はモビルスーツを運用することが難しい設計になっていて、有視界モビルスーツ戦が戦争の主流になっていた時代では時代遅れの船になっていた。そこで連邦軍はサラミスの艦前方にモビルスーツ格納庫とカタパルトを備え付けモビルスーツ運用能力を付加した。
サラミス改級はグリプス戦役や第一次ネオ・ジオン戦争で活躍したが、その汎用性とコストパフォーマンスの素晴らしさからその後の戦いでもたびたび使用されグリプス戦役から65年後の宇宙世紀0152年10月に始まったザンスカール戦争にも参加している。
エゥーゴの宇宙巡洋艦
アイリッシュ級の船でエゥーゴの支持者による支援により建造された。アイリッシュ級はマゼラン(戦艦)の系譜とホワイトベース(強襲揚陸艦)の系譜につながる船でマゼランの攻撃力とホワイトベースのモビルスーツ運用力を受け継いだ船だといえる。
艦の前方に2本、後方に1本合計3本のカタパルトデッキを有していてアーガマよりモビルスーツ運用能力は高い。また、メガ粒子砲を9門搭載しており艦単体の攻撃力も非常に高かった。
エゥーゴの要の船であり、ティターンズやアクシズ相手によく戦い期待にたがわず活躍した。グリプス2を手中に収めたエゥーゴは0088年2月20日グリプス2を奪おうとするティターンズとアクシズの猛攻撃を受け、その激戦の中でラーディッシュはヤザンのハンブラビに撃沈されてしまう。しかし、ラーディッシュの奮闘は無駄にはならずエゥーゴはグリプス2を死守することに成功しその後の勝利に道筋をつけることができた。
エゥーゴの強襲巡洋艦
モビルスーツ運用能力を重視して建造されモビルスーツを8機搭載することが可能で艦の前方にカタパルトデッキが2本備えられている。艦船用のバリュートを用い大気圏に突入することができて、地球上での運用も可能であり戦闘能力が高いだけではなく作戦可能範囲も広い。居住ブロックは外部に目立つ形で2個設置されていて重力を得たい場合は居住ブロックを外で豪快に回転させ遠心力を発生させていた。一年戦争で大活躍したホワイトベースを参考にして建造された船ということもあり、どことなくその面影が感じ取れる。
エゥーゴの核となる船でグリプス戦役、第一次ネオ・ジオン戦争で活躍しエゥーゴの勝利に大きく貢献した。このように数々の戦いを経験し実績があるアーガマは軍に評価されることとなり、後にこの船を基にしてさらに性能を向上させたネェル・アーガマと呼ばれる船が建造されている。
ティターンズの量産型モビルスーツ
もともとエゥーゴのためにアナハイム・エレクトロニクス社が開発していた機体だったが、ティターンズへの配慮からティターンズ部隊に引き渡されることになった。
マラサイは装甲にガンダリウム合金、コックピットに全天周囲モニター・リニアシート、フレームにムーバブルフレーム(内骨格型フレーム)を採用し、その上ビーム兵器を標準装備している第二世代モビルスーツと呼ばれる機体で非常に高い性能を持っていた。ビーム・ライフルやビーム・サーベルで武装し攻撃力が高く、十分な推力を源とした高い機動力も保持しておりティターンズの主力機としてグリプス戦役全般を通して活躍した。
ジオン系技術者によって開発されたため見た目はジオンの雰囲気を隠し切れないほど醸し出している。モノアイの採用や全体的なフォルムを見てもいかにもジオンといった感じがする上にかなりカッコいい。色は朱色をベースにした赤系で塗装されている。