「モビルアーマー」タグアーカイブ

ZMT-A30S ビルケナウ

ザンスカール帝国軍「ベスパ」の試作モビルアーマー

指揮官用に開発されたモビルアーマーで、探知能力や管制能力に優れた機体。遠目に見ると蝶のようにも見える変わった形をしていて、その変な形の機体の前部には2本のクローアームが備えられていた。近接戦闘ではこのクローアームを使って戦う予定だったらしい。
メガ粒子砲やメガマシンキャノンを搭載し、中長距離からの攻撃能力も高く、強力な推力に裏付けされた高い機動力も備えていた。コックピットは機体の前部に突き出る形で配置されていたが、透明のキャノピーで覆われているだけだったので、パイロットの命が危険ではないのかと心配になってしまう。

このように、ビルケナウは攻撃力、機動力、探知・管制能力の高い非常に優れたモビルアーマーだったが、出撃しようとしたときに、致命的なダメージを受け、今にも爆発しそうなルペ・シノのブルッケングにしがみつかれてしまい、やっぱり爆発に巻き込まれ、初陣を飾ることなくパイロットのピピニーデンと共に四散してしまった。
 
 

 

ZM-A31S/M ドッゴーラ

ザンスカール帝国軍「ベスパ」のモビルアーマー

本機は東洋の竜のような形をした機体で、全長は370メートルにも及ぶ超大型のモビルアーマー。巨大なカラダ全体をコントロールするコックピットは竜の頭部に当たる先端にあり、その後ろにテールラッドと呼ばれる長い尾がくっついている。

テールラッドは細かなユニットを組み合わせることで構成されていて、たとえその一部が損傷したとしても損傷部分を切り離してテールラッドを再構成することができた。(切り離した部分だけ短くなる) また、テールラッドを意図的に分割し、各々を独立して動かすことで多くの敵に同時に対応することも可能。実戦では切り離したテールラッドを輪っかのようにして敵モビルスーツを捕まえたりしている。

ドッゴーラは、リーンホースJr.部隊を迎撃するためブロッホが宇宙で使用したり、モトラッド艦隊地球降下後の戦いで、ルペ・シノが海中で使用するなど、宇宙、地球の海中・空中など非常に幅広い環境で使える優れたモビルアーマーだったが、いずれの戦いでもウッソのV2ガンダムに撃破されている。
 
 

【ガンダムウォー】ドッゴーラ

 

ZM-A05G リカール

ザンスカール帝国軍「ベスパ」のモビルアーマー

地球での運用を考えて開発されたモビルアーマーで、ミノフスキーフライトを搭載し大型ではあるが空中を自由に飛行することができた。
機体中央には非常に目立つ巨大なメガ粒子砲を備えていて、その長い砲身が取っ手のように見えることからウッソからはフライパンと呼ばれていたりもする。そのメガ粒子砲と2門ビームキャノンを使い中長距離からの支援攻撃を得意としていたが、モビルスーツとの近接戦闘になってもそれに対応できるほどの機動力は備えていた。
パイロット席の後ろに二つの座席があり、コックピットには合計3つの座席がある。

地球のラゲーン基地に配備されたリカールには基地司令のファラとパイロットのメッチェが乗機し、何度かリガ・ミリティアと戦ったが、アーティ・ジブラルタルでの戦いでついに撃墜されてしまう。撃墜され海に不時着したリカールからファラは何とか脱出できたが、ファラを身を挺して脱出させたメッチェは機体と共に爆発に飲み込まれた。
 
 

 

ZMT-A03G ガリクソン

ザンスカール帝国軍「ベスパ」のバイク型モビルアーマー

ベスパが試作した大型のバイク型兵器で、バイク戦闘部隊ガッダール隊の中核をなすモビルアーマー。(モビルアーマーに分類されているが、ただの戦闘車両にも見える) ザンスカール戦争中、小型の戦闘バイクと共に地球上に配備され、その優れた機動力を駆使してリガ・ミリティアを苦しめた。
パイロットはガッダール隊の隊長ドゥカー・イクが担当し、その圧倒的バイク乗り魂を幾度となくヴィクトリーガンダムにぶつけていたが、やっぱりヴィクトリーガンダムを倒すことはできなかった。武装は機体上部の巨大なビーム・キャノンと左右にあるガトリングガン。

元々この機体は、後に建造されることになるモトラッド艦(バイク型戦艦)の開発用データを収集するという名目で製造されたのだが、そのモトラッド艦自体も異常なバイク好きのドゥカー・イクによって発案されたものであり、実際のところ、ベスパはこのバイク大好きの中年おやじにうまく乗せられ、どんどんバイク型の兵器を作らされていたというのが実情だった。
 
 

 

XMA-01 ラフレシア

クロスボーン・バンガードの試作モビルアーマー

ラフレシアはカロッゾ・ロナ(鉄仮面)が主導して推進された余剰人口削減計画「ラフレシア・プロジェクト」のもと、プロジェクトを実現するための中核兵器として開発された。

ラフレシアという名前からも想像できるように本機は大きな花に似た形をしていて、五枚の花弁のように見える部分と花の中心軸の部分(花柄=かへい)で構成されている。花弁の部分にはテンタクラー・ロッド(触手のように細くて長い、ビーム砲と電気丸のこっぽいものが付いた凶悪な武器)をそれぞれ25本ずつ装備しており、そのテンタクラー・ロッドを自由自在に操ることで近づく敵を撃破した。

花弁の部分が5個あるので合計125本のテンタクラー・ロッドが搭載されていることになるが、その多量の武器をネオ・サイコミュで制御することで同時に使用することができる。ネオ・サイコミュは手足を使わずに思考だけで機体のすべてをコントロールできる優れた制御システムで、実際コックピットに座るカロッゾ・ロナ(鉄仮面)の頭からはたくさんのケーブルが伸び出ていた。そのコックピットは花の中央部分にあり半球状の透明なキャノピーで覆われているだけなので、防御的に問題がありそうに見えるが、Iフィールドジェネレーターが搭載されていることと多数のテンタクラー・ロッドによる圧倒的な近接戦闘力によって、コックピット自体の防御力は考慮しなくてもよかったのかもしれない。

巨大な機体には40基に達する巨大バーニアが搭載されていて基本的な機動力が高いほか、花弁の部分をたたむことによってバーニアのベクトルを一方向に集中させ高速で移動することができた。

クロスボーン・バンガードがフロンティアⅠを襲ったとき「ラフレシア・プロジェクト」の邪魔をする娘のベラ・ロナをみてカロッゾ(鉄仮面)はラフレシアで出撃する。ラフレシアは連邦軍の月からの援軍を一瞬で壊滅させてその圧倒的な力を見せつけたほか、ベラ・ロナのビギナ・ギナを戦闘不能に追い込むなど鬼神のごとき活躍を見せるが、最終的にシーブック・アノーのガンダムF91の尋常ではない動きの前に敗れ去った。
 
 

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NZ-333 α・アジール

ネオ・ジオンのニュータイプ専用モビルアーマー

地球寒冷化作戦を成功させるためネオ・ジオン軍が開発した巨大決戦兵器で全長は100メートルを超える。デラーズ紛争に使用されたアクシズ製のモビルアーマー、ノイエ・ジールの後継機で非常に攻撃力が高い。機体制御にサイコミュを使用しているためニュータイプ及び強化人間にしか操作することができないのでパイロットはニュータイプのクェス・パラヤが担当している。
クェスは元々ネオ・ジオン軍の人間ではなく一般市民だったのだが、ネオ・ジオン軍に偶然そのニュータイプ能力を認められ急遽パイロットになった。とても大胆な抜擢だと思えるが、このことはクェスを超えるニュータイプが存在しないというネオ・ジオンの人材不足を露呈する人事だったともいえる。

本機はその巨体に大型のファンネル9基とジオングのような有線式のアーム砲を持っていてオールレンジ攻撃をやりたい放題できた。遠隔操作系以外の武器も搭載していて、口にあたる部分にメガ粒子砲、側頭部や額にバルカン砲がある。なぜかはわからないが一般的な火砲を顔面に集中させている。防御能力も優れていて、ノイエ・ジールと同じくIフィールドジェネレーターを搭載し中長距離からのビーム攻撃を無効化することができた。
足のように見える巨大なプロペラントタンク兼推進機関を二本装着することで長距離を移動することができるようになり、多くの作戦に参加できるようになっている。

クェスのα・アジール(アルパ・アジール)はアクシズ落としを成功させるため、邪魔をする連邦軍の駆逐を目指して出撃。たった一機で多くのロンド・ベル隊機を撃破する活躍を見せるがアムロのνガンダム(ニューガンダム)と戦いダメージを受ける。その戦場に知り合いのハサウェイ・ノアが乗ったジェガンが現れ戦いをやめるよう説得されるがクェスは言うことを聞かない、そんな中チェーン・アギのリ・ガズィが放ったミサイルの直撃を受け撃破された。
 

ガンダムコレクション 1/400 MZ-333 α・アジール

 

AMA-01X ジャムル・フィン

ネオ・ジオン(アクシズ)の試作可変モビルアーマー

本機は当初の予定では巨大モビルアーマーとして完成するはずだったが、戦線への投入時期が早まってしまいそれまでに出来上がっていた胴体に急遽腕と足になる部分を付けて完成した。
巨大モビルアーマーになるはずだった機体だけあってハイメガキャノン等の強力な武器を搭載しており攻撃力が非常に優れている。また、メガ・ブースターと合体することにより長期間補給なしで行動することができた。
モビルスーツ形態時は胸の部分から直接腕と足が生えているような奇妙な形をしているが、鮮やかな水色のカラーリングによる爽やかさでなんとかその奇妙さをカバーしている。

1/144 AMA-01X ジャムルフィン (機動戦士ガンダムZZ)

 

MRX-010 サイコガンダムMk-II

地球連邦軍が開発したニュータイプ専用試作可変モビルアーマー

サイコガンダムを開発したムラサメ研究所がその後継機としてロールアウトさせた機体。
拡散メガ粒子砲3門、指部ビーム砲10門、メガ粒子砲20門、ビームソードなどで武装し、圧倒的な攻撃力を持つサイコガンダムよりさらに攻撃力が高くなっていて、その上、リフレクタービットを使用したオールレンジ攻撃も可能になっている。
ムラサメ研究所のフォウ・ムラサメがパイロットになる予定だったがサイコガンダムMk-IIを実戦投入する時には彼女はすでに死亡しておりオーガスタ研究所の強化人間ロザミア・バダムが後を引き継いだ。

ティターンズは本機をグリプス2(コロニーレーザー)を防衛するために使うつもりだったが、実戦投入時はすでにグリプス2を奪われてしまっていた。グリプス戦役末期アーガマを落とすべくサイコガンダムMk-IIは出撃する。激戦の末、Ζガンダムにコックピットを打ち抜かれパイロット、ロザミア・バダムは死亡。機体は損傷を受けたまま回収もされず放置された。
その後、ネオ・ジオン(アクシズ)が本機を回収し第一次ネオ・ジオン戦争中に再利用、プルツーがパイロットとなり実戦投入されている。

GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE #1003 サイコ・ガンダムMk-2

 

NRX-055 バウンド・ドック

ティターンズのニュータイプ専用試作可変モビルアーマー

北米にあるニュータイプ研究所、オークランド研究所によって開発された機体。
ムーバブルフレーム(内骨格型フレーム)を使った可変機で、モビルスーツ形態の時はスカートをはいた狐のような風貌をしている。モビルアーマー形態の時はモビルスーツ時に足だった部分が巨大な腕の役割を果たし丸々としたロブスターのような形になる。モビルアーマー時はビグロやグラブロの形に似ている。

機体のコントロールにサイコミュを使用しているニュータイプ専用機だがニュータイプ・強化人間ではない人間も操縦しているのでサイコミュとは別の制御系があるのかもしれない。
拡散メガ粒子砲を備え、ビームライフルやビームサーベルで武装しており遠距離からの一撃離脱戦法や近接モビルスーツ戦にも対応できる。

パイロットは強化人間ロザミア・バダムや強運人間ジェリド・メサが担当していた。グリプス2攻防戦でジェリドは本機に乗りΖガンダムと対決するが、Ζガンダムのビーム攻撃を受け吹き飛ばされてラーディッシュ爆沈の巻き添えになり死亡。数多くのマシンに乗ってカミーユと対決してきたジェリドだったが彼にとって最後の機体がこのバウンド・ドックになった。
 

MS IN ACTION!! バウンドドック

 

MRX-009 サイコガンダム

地球連邦軍が開発したニュータイプ専用試作可変モビルアーマー

一年戦争後、地球連邦軍はニュータイプ研究所を設置、やっとニュータイプ能力の研究とニュータイプ能力を利用した兵器の開発を始める。世界中にいくつかの研究所が開設されるが、そのなかでも日本のムラサメ研究所によって開発されたのが本機サイコガンダムだった。

頭頂高は40メートルに達し重量は380トンを超える巨大モビルアーマーで飛行時は飛行形態に変形、ミノフスキークラフトを使って移動する。本当は小型のニュータイプ専用モビルスーツをつくるはずだったのだが一年戦争後にニュータイプ研究を始めたこともありサイコミュの小型化ができずこのような大型のモビルアーマーになってしまった。

拡散メガ粒子砲を腹部に3門、ビーム砲10門など多くの武器で武装し圧倒的な火力を誇っている。しかし、過去のニュータイプ専用機、エルメスやジオングが持っていたような遠隔操作系の武器はなくオールレンジ攻撃はできない。また、装甲にガンダリウム合金を使用したり、Iフィールドジェネレーターを搭載するなど防御能力も非常に優れていた。
この多くの武器や体の動きのコントロールを全てサイコミュを通して行うことによって操縦の複雑さを回避しているが、ニュータイプや強化人間にしか満足のいく操縦をすることができず少数の選ばれた人間しかパイロットになれない。本機のパイロットはムラサメ研究所でニュータイプ能力を強化された強化人間フォウ・ムラサメが担当していた。

宇宙世紀0087年5月中旬頃、地球連邦軍のニュータイプ研究所はティターンズによって掌握され、それ以降サイコガンダムもティターンズの意向に沿う形で運用されている。

HGUC 1/144 MRX-009 サイコガンダム (機動戦士Zガンダム)