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PMX-003 ジ・O

ジュピトリスで開発されたニュータイプ専用試作モビルスーツ。読み方は(ジオ)

独創性豊かな髪形をしている天才パプテマス・シロッコが木星往還船ジュピトリス内で設計・開発したニュータイプ専用機でサイコミュとよく似た精神波感応インターフェースで機体を制御している。この精神波感応インターフェースはニュータイプのシロッコ専用に調整されていて彼のみがジ・O(ジ・オ)の能力を最大化できる。

機体はモビルスーツとしては非常に大きく丸々としていてとても機動力があるように見えないが、姿勢制御用のバーニアは50を超え推力も大きくその見た目とは裏腹に凄まじいほどの機動性、敏捷性を誇っていた。ぽっちゃり体型なのはその高い機動性を支える多数のバーニアや、移動力を確保するための大量の推進剤を抱えているからであって、機動力・移動力を高めるために、つい機体の軽量化・小型化に勤しんでしまう一般人とは逆の天才の発想から導き出されたスタイルだった。

ビーム・ソード4本で武装していて2本の腕と2本の隠し腕、合計4本の腕で同時に扱うことができた。4本の腕で戦うその姿はまるで古代インドのヴィシュヌ神のようにも見える。その他の武器には大型ビーム・ライフルがあり長距離からの攻撃、敵ファンネルの迎撃等に使用された。

グリプス戦役終盤シロッコはこの機体に乗りグリプス2(コロニーレーザー)をめぐるエゥーゴ・アクシズとの三つ巴の戦いに赴く。百式、Ζガンダム、キュベレイと乱戦を戦った後Ζガンダムとの一騎打ちになるが、Ζガンダムが放つ超常の力の前にジ・Oは沈黙。ウェイブライダーに変形したΖガンダムの特攻を避けられずシロッコは即死、ジ・Oは爆発して宇宙の塵になった。

MG 1/100 PMX-003 ジ・O (機動戦士Zガンダム)

 

PMX-001 パラス・アテネ

ジュピトリスで開発された試作モビルスーツ

パプテマス・シロッコが木星往還船ジュピトリスで設計・開発を行った機体。拡散ビーム砲、大小多くのミサイル、メガ・ビーム砲、2連ビーム・ガンなどの強力な火器を数多く搭載していてモビルアーマー並み火力を誇り、中長距離からの支援攻撃能力が高い機体。人間を死に追いやる8基の大型ミサイルを羽を広げるように装備しているその姿は皮肉にも後光を放っている聖人のようにも見える。
シロッコはこの中長距離攻撃能力に優れたパラス・アテネと、近接戦闘能力に優れたジ・O、偵察索敵能力に優れたボリノーク・サマーンを三位一体で運用することを考えていた。

アーガマから降ったレコア・ロンドがパイロットを務めたが、過去に味方だったアーガマクルーとの戦いの中で撃破され宇宙の塵になった。
 

HGUC 1/144 PMX-001 パラス・アテネ (機動戦士Zガンダム)

 

PMX-002 ボリノーク・サマーン

ジュピトリスで開発された試作モビルスーツ

ジュピトリスのパプテマス・シロッコが開発した機体で偵察能力を重視した設計になっている。シロッコはジ・Oとジ・Oを援護するパラス・アテネ、そしてこのボリノーク・サマーンをひとまとまりにして用いることを想定していて、偵察・索敵を担当する本機の役割は重要だった。
頭のドーム部分に感知器を搭載していて、そこから得られた少ない情報を基に高度な解析処理を行い的確な戦域情報を味方の機体に伝達した。

パイロットはシロッコを信奉するサラ・ザビアロフ。サラのボリノーク・サマーンはハマーンのキュベレイとシロッコのジ・Oが対峙する中、そこに割り込みシロッコを討とうとするカツ・コバヤシの攻撃を体を張って防ぎ、シロッコの身代わりとなって撃破された。
 

機動戦士Zガンダム 1/144 PMX-002 ボリノーク・サマーン 未塗装組立キット

 

PMX-000 メッサーラ

ジュピトリスで開発された試作可変モビルアーマー

木星往還船ジュピトリスでパプテマス・シロッコが自ら開発した機体。木星の凄まじい重力の中で稼働できるように推力を一定方向に集め大推力を生み出すことができる可変機構が備えられている。目立つ大きさのスラスターやブースターが多数機体にくっついていて、見た目からしても推進力、機動力の高いマシンだということがわかる。

メガ粒子砲、ミサイルポッド、グレネードランチャーなどで武装し火力も高く、モビルスーツ形態時にはビーム・サーベルやクローを使い近接格闘戦に対応できた。
 

1/220 Zゼータガンダム メッサーラ

 

ジュピトリス

地球連邦の超大型輸送艦。

核融合炉を動かすための燃料ヘリウム3を木星で採掘するために開発された超大型船。全長は2kmにも達し艦内でモビルスーツの開発、生産ができるなど船自体が一つの都市といってもいい規模のものであった。

パプテマス・シロッコ大佐が艦長を務め宇宙世紀0087年4月29日に地球圏に帰還するが、それはちょうどグリプス戦役の火ぶたが切って落とされた時期と重なっていた。野心家のシロッコは積極的にグリプス戦役に介入、ジュピトリスも戦争の渦中に飲み込まれる運命になってしまったがエゥーゴもティターンズも地球木星間を往復できるジュピトリスの重要性を認識しておりこの船を撃沈することは避けていた。しかし、グリプス戦役の最後の最後でΖガンダムの攻撃のとばっちりを受けて轟沈してしまった。もったいない。
 

 

U.C.0087年4月29日 ジュピトリスが木星から地球圏に帰還

宇宙世紀 0087年4月29日

地球連邦の資源採掘艦ジュピトリスが木星より地球圏に帰還。ジュピトリスを指揮するのはパプテマス・シロッコ大佐。
ジュピトリスは船ではあるが一つの都市としての機能を持つほど強力な力を持っており、その力は天才パプテマス・シロッコの能力と相まってグリプス戦役の行方を左右しかねないほどのものになっていた。

【参考文献: 『 総解説 ガンダム事典 Ver.1.5 』 講談社(KCデラックス)】

 

 

ガンダムウォーネグザ パプテマス・シロッコ(レア) 《カード》

ジュピトリスと共に木星から帰ってきたパプテマス・シロッコ