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U.C.0153年6月23日 エンジェル・ハイロゥをめぐりベスパとリガ・ミリティアが地球上空で決戦を実施。カガチが死亡しザンスカール帝国が崩壊

宇宙世紀 0153年6月23日

地球上空まで降下したエンジェル・ハイロゥをめぐって、この日、ベスパ艦隊とリガ・ミリティアと連邦軍の連合艦隊による一大決戦が実施された。
エンジェル・ハイロゥを守るベスパの艦隊は、ムッターマ・ズガン艦隊とクロノクルのモトラッド艦隊で構成され、強力な守備力を誇っていたが、リガ・ミリティア艦隊の旗艦リーンホースJr.や、連邦軍ムバラク艦隊の旗艦ジャンヌダルクによる捨て身の特攻を受け、モトラッド艦隊は全滅。ズガン艦隊の旗艦ダルマシアンも司令のズガンと共に爆散した。

双方による苛烈な戦闘が続いていたが、そんな中、この戦いの原因となっていたエンジェル・ハイロゥにおかしな動きが見え始める。キールームにいたシャクティの祈りを受けて、エンジェル・ハイロゥが徐々に分解しはじめたのだった。その異常な状況を見たカガチは、ダルマシアンからエンジェル・ハイロゥにもどり原因を探ろうとするが、エンジェル・ハイロゥ崩壊にともなう事故に巻き込まれ死亡してしまう。
その後もエンジェル・ハイロゥは崩壊を続け、最後はベスパの残存艦隊を巻き込んで大気圏外へと上昇するという、通常では考えられない動きを見せたが、結果的にエンジェル・ハイロゥのこの異常な動きによって戦闘は終了することになった。

この戦いで、実質的な支配者であったフォンセ・カガチ、軍の有力者ムッターマ・ズガン、女王の弟であるクロノクル・アシャーを立て続けに失ったザンスカール帝国は事実上崩壊し、ザンスカール戦争は終結を迎えることになるのだった。

【参考文献: 『 総解説 ガンダム事典 Ver.1.5 』 講談社(KCデラックス)】

 
 

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エンジェル・ハイロゥは分解しつつ上昇。ウッソはエンジェル・ハイロゥにいるシャクティを救うため、V2ガンダムで上昇をかけるが、パワーダウンをおこしてしまう。万事休すかと思われたが、その後、光を放つキールームに包まれたシャクティが、上空からゆっくりと降りてくるという奇跡が起こり、ウッソはシャクティと再会を果たすことができた。

 

ZMT-S34S リグ・コンティオ

ザンスカール帝国軍「ベスパ」の試作モビルスーツ

本機はコンティオをベースに性能を強化して開発された機体で、ザンスカール戦争の最終決戦「エンジェル・ハイロゥ降下作戦」に投入された。右肩に強力なビーム兵器である「ヴァリアブル・ビーム・ランチャー」、左肩にコンティオのものより性能が向上した無線式の「ショットクロー」を備えており、強力な攻撃力を保持していた。

クロノクル・アシャーがパイロットを務め、特攻を仕掛けようとするジャンヌ・ダルクの動きを止めたり、リーンホースJr.の左舷エンジンに損害を与えるなど、短時間に多くの活躍を見せるが、ウッソのV2との戦いで足を切断され、エンジェル・ハイロゥに激突し撃破された。
 
 

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U.C.0153年6月20日 リガ・ミリティアの猛攻を受けたベスパのタシロ艦隊が後退し、クロノクル艦隊と合流

宇宙世紀 0153年6月20日

リガ・ミリティアと地球連邦軍の艦隊による猛攻を受けたタシロ・ヴァゴの艦隊は後退し、後方のクロノクル艦隊と合流する。リガ・ミリティアは、クロノクル艦隊と合流する前にタシロの艦隊を撃破したかったが、タシロ艦隊の戦闘力が思いのほか高かったため、目標を達成することはできなかった。

この、タシロ艦隊の後退は、タシロが実行しようとしていたある計画の下で行われた予定通りの動きであり、彼は、自分の艦隊がクロノクルの艦隊と合流するどさくさに紛れて、旗艦のシュバッテンをエンジェル・ハイロゥに接舷しようとしていたのだった。
 
 
 

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合流することになった各艦隊を指揮していたタシロとクロノクル。以前に、前方で苦戦するピピニーデンに支援を行わなかったタシロのように、クロノクルもリガ・ミリティアの猛攻を受けるタシロ艦隊に対して積極的な支援を行うことはなかった。

 

ZM-S14S コンティオ

ザンスカール帝国軍「ベスパ」の量産型モビルスーツ

コンティオはゾロアットに次ぐ主力宇宙用モビルスーツとして開発された機体で、非常に高い攻撃力を持つマシン。

胸部にある3つのビーム砲により敵機を効率よく撃破できたほか、肩部にある有線兵器「ショットクロー」を使うことで、かつてのジオングのようなオールレンジ攻撃を実行することが可能だった。しかし、この高い攻撃力を実現するために操作系は複雑になっており、能力の高いパイロットしかその性能を引き出すことができず、人を選ぶマシンになってしまい、ゾロアットのように大量生産されることはなかった。

機体はピンク色で塗装されていてものすごく派手。また、肩にあるショットクローがハサミのように見えてなんかカニっぽい。ウッソ・エヴィンからもそのことを指摘され「カニもどき」と言われたりしている。

コンティオはカイラスギリー攻防戦のさなかクロノクル・アシャーによって初めて戦場に投入され、タシロ・ヴァゴ大佐をスクイード1から救い出すなどの活躍を見せるが、カイラスギリー自体はリガ・ミリティアに奪われてしまい撤退を余儀なくされている。
 
 

1/144 コンティオ (機動戦士Vガンダム)

 

U.C.0153年4月24日 リーンホースがカイラスギリー艦隊の一部と交戦

宇宙世紀 0153年4月24日

宇宙へと進出し太陽電池衛星ハイランドをめざしていたリーンホースはベスパのカイラスギリー艦隊に捕捉されてしまう。

リーンホースを撃破するためカイラスギリー艦隊はアマルテア級戦艦1隻とシノーペ2隻を派遣するが、その戦力はカイラスギリー艦隊の規模からすると非常に小さいものだった。 派遣艦隊の数が少なかった理由の一つには、カイラスギリー艦隊のタシロ大佐がビッグキャノンによる地球への直接攻撃を最優先に考えていたため、艦隊戦力のほとんどをビッグキャノンの建設に投入していたからということがある。

クロノクル・アシャー大尉はアマルテア級1隻とシノーペ2隻を引きつれリーンホースに戦いを挑むが、そこにリガ・ミリティアの増援であるガウンランド(アレキサンドリア級重巡洋艦)が到着、形勢はリガ・ミリティアに傾く。ガウンランド登場により戦力で劣ることになったベスパ艦隊は、即座に撤退を判断し戦域を離脱、リーンホース撃破という目的を果たすことなくカイラスギリー艦隊本体に再合流した。

この戦いでリーンホースは艦の外壁に大きな損傷を受けるが、その損傷により、リーンホースに無断で乗り込んでいたシャクティ(子供)、スージィ(子供)、カルルマン(赤ちゃん)、フランダース(犬)が船外に投げ出され宇宙を漂流することになってしまっている。
 
 
 

 

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U.C.0153年4月10日 イエロージャケットがリガ・ミリティアの地下工場を攻撃。混乱の中、リガ・ミリティアのオイ・ニュングが拉致される

宇宙世紀 0153年4月10日

イエロージャケットのワタリー・ギラ率いるゾロ部隊がリガ・ミリティアの地下工場を攻撃。この攻撃に対しリガ・ミリティアは、対空砲火で応戦すると同時に、ウッソのヴィクトリーガンダムを出撃させゾロ部隊を撤退に追い込んだ。

地下基地のリガ・ミリティアの兵員はワタリー・ギラによる攻撃前から物資や部隊を分散する準備を進めていたのだが、そこに攻撃を仕掛けられたことで現場は混乱する。地下工場に潜入しスパイ活動を行っていたクロノクル・アシャーは、その混乱に乗じて、カミオン隊のリーダー、オイ・ニュング伯爵と避難民のカテジナ・ルースを拘束することに成功し、彼らを連れて地下工場から脱出、ベスパのラゲーン基地へと向かった。

リガ・ミリティアは激戦の末、ゾロ部隊を退けることには成功したが、重要人物のオイ・ニュング伯爵を拉致されてしまい、組織として大きなダメージを被ることになった。
 
 
 

 
 

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この時、クロノクル・アシャーとカテジナ・ルースは運命的な出会いを果たすのだった。

 

ZMT-S12G シャッコー

ザンスカール帝国軍「ベスパ」の試作モビルスーツ

本機はゾロアット、ゾロに続く主力量産機を開発するための試験機として生産された機体で、白兵戦での戦闘力を重視して開発された。
0153年の2月に宇宙環境下でのテストを終え、3月にはベスパが占領していた東ヨーロッパのラゲーンで重力環境下でのテストを実施している。同年4月にはベスパのクロノクル・アシャーがシャッコー操縦中に、たまたまパラグライダーに乗っていたど素人の少年ウッソ・エヴィンに機体を奪われるという信じがたい大失態を演じるが、ど素人の少年によって操縦されてしまったという事実によって、シャッコーの簡易な操縦性が評価されることになり、後に量産されるリグ・シャッコーの開発へとつながることになった。

ビームライフル、2連ショルダービームガン、ビームサーベル等で武装している他、ビームローターを装備しており低出力で空中を飛行することができ行動可能範囲も広い。機体はオレンジ色で塗装されていて派手。頭部にある蛾の触角のような2本のアンテナが特徴的。
 
 

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U.C.0153年4月5日 イエロージャケットがヨーロッパの都市ウーイッグを攻撃

宇宙世紀 0153年4月5日

ザンスカール帝国軍「ベスパ」はこの日、リガ・ミリティアの地下施設を破壊するため、精鋭部隊の「イエロージャケット」を使いヨーロッパの都市ウーイッグを攻撃する。イエロージャケットは地上用のモビルスーツ「ゾロ」を使って夜の町を襲撃、住民の多くは避難を余儀なくされることになった。

この攻撃作戦前にイエロージャケットのクロノクル中尉は、ウーイッグ近くのカサレリアにおいて、テスト中のモビルスーツを地元の少年ウッソによって奪われるという大失態を演じている。(パラグライダーに乗った素人の少年に空中で接触し機体を奪われるという、稀にみる信じがたいほどのしくじり方をしてしまっている。)この偶然起きた事件は、後にザンスカール戦争の戦局を左右するほどの大きな意味を持つことになるのだった。

少年ウッソ・エヴィンはイエロージャケットの攻撃から憧れの女性カテジナ・ルースを救うために、奪ったモビルスーツ「シャッコー」に乗ってウーイッグに向かう。

【参考文献: 『 総解説 ガンダム事典 Ver.1.5 』 講談社(KCデラックス)】

 
 

 
 

ガンダムウォーネグザ ウーイッグ爆撃(レア) 《カード》

イエロージャケットの攻撃を受け炎上するウーイッグ市街

 
 
 

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ウーイッグ攻撃作戦前にクロノクルはシャッコーをウッソ少年に奪われるという大失態を演じる