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ホワイトアーク

リガ・ミリティアの小型戦闘艇

この船は、ザンスカール戦争終盤に戦場に投入された船で、0153年の5月中旬にマケドニアコロニーから脱出してきたリーンホースJr.と合流している。
全長30メートル強の小型の船だが、船の翼に当たる部分にモビルスーツを4機乗せることができ、モビルスーツ戦に十分対応できた。また、船首の折りたたみ式のメガ粒子砲や、ミサイルランチャーを備えていたので、小型ながら戦闘艇としての最低限の火力は保持していた。

ホワイトアークはマーベットと子供のみで運用されていたにも関わらず、数多くの戦果を上げるなど、めざましい活躍を見せていたため、ザンスカール帝国との最終決戦直前には、リガ・ミリティアから巡洋艦と同じ扱いを受けるほど信頼される船になっていた。
 
 

 

U.C.0153年6月15日 ホワイトアークがエンジェル・ハイロゥ宙域に侵入。ザンスカールの王女シャクティがベスパの手中に落ちる

宇宙世紀 0153年6月15日

ピピニーデンの艦隊を撃破したリガ・ミリティア艦隊は引き続きタシロの艦隊と交戦。その激しい戦いの中で、リガ・ミリティア艦隊から離れてしまったホワイトアークは、単独でエンジェル・ハイロゥ宙域に侵入することになる。

ザンスカール帝国近衛師団の臨検を受けたホワイトアークは、資材運搬船に偽装することで何とか危機を乗り切り、エンジェル・ハイロゥの隣にある密閉型コロニー「ブルー3」に入港する。ブルー3内に入ったホワイトアークのクルーは、そこで、エンジェル・ハイロゥの動力源として動員される、たくさんのサイキッカーを見てしまうのだった。

その後、ホワイトアークのクルーはリガ・ミリティア艦隊に復帰するためにブルー3から脱出。ホワイトアークは、脱出時の戦闘で捕虜にした、近衛師団の部隊長キスハールも乗せてエンジェル・ハイロゥ宙域から離脱しようとする。しかし、ブルー3で異常な状況を見たシャクティは、エンジェル・ハイロゥについて母に問うためにザンスカール帝国に戻ることを決意。キスハールを解放して自らを帝国へ連れて行くよう指示した。

キスハールはホワイトアークの戦利品となっていた自分のリグ・シャッコーにシャクティを乗せ、近衛師団に帰ろうとするが、同じ近衛師団で恋人でもあるカリンガに敵と勘違いされ、戦闘に突入。キスハールは何とかモビルスーツの動きで、カリンガに目の前にいるのが自分であることを示そうとするが、カリンガが気づいた時にはもう遅く、相討ちという最悪の結末を迎えてしまうのだった。

シャクティは、キスハールが戦闘中に彼女を巻き込むまいと宇宙に放出していたため難を逃れたが、カリンガに同行していたファラのゲンガオゾに捕えられシュバッテンに連行された。
 
 
 

 
 

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ザンスカール帝国の近衛師団が使用していた近衛師団仕様のリグ・シャッコー。右肩にとぐろ状になったメタルウィップと呼ばれる兵器を装備しているのが特徴。

 

U.C.0153年6月1日 – 6月3日 ホワイトアーク隊が北海洋上でリシテア級巡洋艦と交戦、これを撃破

宇宙世紀 0153年6月1日 ~ 6月3日

地球連邦とザンスカール帝国が停戦協定を結んだため戦闘は終了し、ベスパのモトラッド艦隊主力は宇宙へ引き上げたが、艦隊の一部は地球に残りリガ・ミリティアに奇襲をかけようとしていた。この動きは停戦協定違反かのように見えたが、ベスパの理屈は「ザンスカール帝国は地球連邦と停戦協定を結んだのであってリガ・ミリティアと停戦した覚えはない」というのものだった。

リシテア級エムのドゥカー・イク隊は、しばしの休暇を得てカサレリアに向かおうとするホワイトアークの部隊を発見。北海洋上で彼らに攻撃を仕掛ける。ドゥカー・イクは、ジャバコやドムットリアで構成するモビルスーツ部隊を駆使し、ホワイトアーク隊を追いつめるが、地球連邦軍ロンドンデリー隊の増援などもあって形勢が不利になり一時撤退した。

その後、体勢を立て直したリシテア級は、再び北海洋上でホワイトアーク隊を攻撃し、今度はスパイダーネットと呼ばれる電磁網でホワイトアークを動けなくする。そのかいもあって、あと一歩でホワイトアーク隊を打ち破るかに見えたドゥカー・イクのリシテア級だったが、地力に勝るホワイトアーク隊の必死の抵抗により、多くモビルスーツを失い、また旗色が悪くなってしまう。
劣勢に立たされたリシテア級巡洋艦はホワイトアーク隊を振り切り戦場を離脱しようとしたが、それを追うオデロのガンブラスターが放ったビームがブリッジを直撃し、指揮官のドゥカー・イクが死亡。機能を停止したリシテア級巡洋艦の乗組員は白旗を掲げ投降した。

ドゥカー・イクは「地球をバイク乗りの楽園にする」という壮大な夢を持っていたほか、戦争後、部下のレンダと地球で一緒に暮らすことも夢見ていたが、その二つの夢をかなえることなくレンダと共にその命を失うのだった。

【参考文献: 『 総解説 ガンダム事典 Ver.1.5 』 講談社(KCデラックス)】

 
 

 

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U.C.0153年5月13日 – 5月14日 ベスパの部隊がマケドニアに無断侵入。その混乱を利用してリーンホースJr.とそのクルーがマケドニアを脱出する

宇宙世紀 0153年5月13日 ~ 5月14日

リーンホースJr.がマケドニアコロニーに漂着するのを確認したベスパは、女王の娘であるシャクティ・カリンを引き渡すようマケドニア政府に要請する。ザンスカールに力ずくで服従させられていたマケドニアはベスパに反感を持つ者も多く、リガ・ミリティアから奪い取ったリーンホースJr.やモビルスーツを秘密裏に自軍に加えようと考えていた。マケドニア政府はそういう意図を持っていたためベスパの要請を無視し、リーンホースJr.がコロニー内に入った事実自体を認めようとしないのだった。

マケドニア政府の不遜な対応に対してベスパのクロノクルはモビルスーツ部隊をマケドニアに送り込みシャクティの奪還作戦を開始。ベスパの新型モビルスーツの侵入によってマケドニアコロニー内は大混乱になるが、その混乱を利用して収監されていたリガ・ミリティアのメンバーは収容所から脱出することに成功する。収容所から抜け出したリガ・ミリティアのメンバーは、ウッソのVダッシュガンダムがベスパのモビルスーツを引き付けている間に港にたどり着きリーンホースJr.に乗艦、コロニーを脱出した。
囮になったウッソは今度はベスパに捕まってしまいルペ・シノに「恐ろしい拷問」を受けるが拷問を受けている最中に脱走、ハロの助けもあり何とか仲間たちのもとへ全裸で帰還することができた。
リガ・ミリティアはこのタイミングでホワイトアークとV2ガンダムを手に入れることになり、ウッソはそのV2ガンダムを駆って追ってくるベスパの部隊を撃退している。

【参考文献: 『 総解説 ガンダム事典 Ver.1.5 』 講談社(KCデラックス)】

 
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戦艦アドラステアに乗るクロノクルは新型モビルスーツ「ゲドラフ」を出撃させマケドニアコロニーにいるシャクティ・カリンを奪還しようとする。

 
 
 
 

HGUC 1/144 LM314V21 V2ガンダム (機動戦士Vガンダム)

ウッソはこの時初めてV2ガンダムに乗り、その圧倒的な性能で追ってくるゲドラフを次々と戦闘不能に追い込んだ。