MS-09R-2 リック・ドムII(ツヴァイ)

ジオン公国軍の量産型モビルスーツ

ジオン公国軍の統合整備計画のもとでリック・ドムの性能を強化した機体。背面に大きな2本の推進剤用タンクを装着することにより稼働時間が長くなり広範囲において作戦行動をとることができた。

一年戦争末期のルビコン計画で使用されたほか、デラーズ紛争ではデラーズ・フリートによって多数の本機が運用されている。ルビコン計画で使用された機体は緑系の色で塗装されこれまでのリック・ドムとは趣きが異なりさわやかでエコ的な雰囲気がするが、デラーズ・フリートで使用された機体はそれまでのリック・ドムとよく似た配色で塗装され、いかにもドムの後継機といった感じを覚える。
 

HGUC 1/144 MS-09R-2 リック・ドムII ライトグリーンバージョン (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)

 

MS-06FZ 最終生産型ザクII (ザクII改)

ジオン公国軍の量産型モビルスーツ

ジオン公国軍の統合整備計画によって開発されたザクIIの最終生産型。統合整備計画で開発された他のモビルスーツと素材、部品、ユーザーインターフェイス等の共通化が図られていて今までの機体より効率的に生産・運用ができるようになっている。

ザクIIF型と出力は同じだが、推力は大幅にアップしており機動力が向上している。しかし推進剤積載量はF型と同じなので動ける時間は短くなってしまっている。同じ統合整備計画で開発されたゲルググJやリック・ドムIIは推力増大に伴う動作時間の短縮という問題に推進剤用タンクをつけることで対応したのになぜかザクII改だけは推進剤用タンクを装備できる設計になっていない。なにか特別な事情があったのかもしれない。

宇宙世紀0079年12月25日、サイド6でバーナード・ワイズマン伍長が操るザクII改はガンダムNT-1と交戦、バーナード・ワイズマン伍長はこの戦いで戦死するがガンダムNT-1を大破させ、NT-1をホワイトベース隊に送り届けるという連邦軍の目論みを阻止した。
 

HGUC 1/144 MS-06FZ ザクII改 (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)

 

RGM-79GS ジム・コマンド宇宙戦仕様

地球連邦軍の量産型モビルスーツ

陸上用のジム・コマンドを宇宙での戦いに対応できるよう改良した機体。機体は上半身と足先が赤色、その他は白色で塗装され、背中のランドセルと姿勢制御用の噴射ノズルが増えてる違いはあるが見た目はジム・コマンドとあまり変わらない。出力と推力は陸上用ジム・コマンドより若干強化されている。陸上用のジム・コマンドが持っていた武装の他に宇宙での戦闘を優位にできるようビーム・ガンを装備することが可能。
 

HGUC 1/144 RGM-79GS ジム・コマンド (宇宙仕様) (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)

 

RGM-79G ジム・コマンド

地球連邦軍の量産型モビルスーツ

重力下での運用を前提とした地上用のモビルスーツで戦争末期スペースコロニー内に配備されコロニー防衛に使用されていた。地上用のモビルスーツなので大気内で攻撃力が減衰するビーム砲ではなく実弾を使ったマシンガンやバルカン砲で武装している。機体は上半身と足先が灰色、その他はクリーム色で塗装され、やわらかい色合いになっていて見た目はジム寒冷地仕様に似ている。
 

1/144 RGM-79G ジム・コマンド (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)

 

MS-14JG ゲルググJ(イェーガー)

ジオン公国軍のモビルスーツ

マ・クベが提唱した統合整備計画の中で設計、生産された機体。ゲルググより精密な射撃が可能でスナイパー的な役割を期待され運用された。また正確な射撃を実現するため高収束率のビームを放つマシンガンで武装している。
背面には大きな2本の推進剤用タンクを装着することができて、178,500kgもの大推力を生み出すことが可能。機体はゲルググより少しスマートで赤く塗装されている。一年戦争末期に発動したルビコン計画で使用された。
 

1/144 MS-14JG ゲルググJ (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)

 

RX-77D 量産型ガンキャノン

地球連邦軍の量産型モビルスーツ

RXシリーズのガンキャノンを量産化した機体。複雑なコア・ブロック・システムを採用せず、部品も他のモビルースーツのものを流用することで低コスト化を実現し量産にこぎつけている。低コストで量産することでどうしても本家ガンキャノンより性能が落ちてしまいそうだが、連邦軍がこれまでの戦いで得た経験や基礎技術レベルの向上により量産型ガンキャノンは本家ガンキャノンとそん色ない、またはそれ以上の能力を保持している。

本機はサイド6の連邦軍基地を強襲したサイクロプス隊ケンプファーを他のモビルスーツと共に迎え撃つが、たった1機のケンプファーに短時間で全滅させられるという極度に悲惨な経験をしている。
 
 

HGUC 1/144 RX-77D ガンキャノン量産型 (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)

 

RGM-79SP ジム・スナイパーII

地球連邦軍の量産型モビルスーツ

長距離精密射撃能力を重視しつつ全体性能の向上を狙って開発された機体。非常に優れた機体だったが生産されたのは一年戦争末期になってからであり戦場に投入された数はあまり多くなかった。額には精密射撃用バイザーが備えられていていかにもスナイパーといった感じでとてもかっこいい。また、カラーリングも水色と青でまとめられていて清涼感にあふれている。
狙撃用のスナイパー・ライフル、ビームライフルのほかに白兵戦用の武器も数多く装備することが可能であらゆる局面で使用することができる汎用性の高いモビルスーツだった。スペック上は出力、推力ともにガンダムを上回っており、優れた長距離射撃能力だけではなく圧倒的な機動力も誇っている。
 

HGUC 1/144 RGM-79SP ジム・スナイパーII (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)

 

RX-78NT-1 ガンダムNT-1

地球連邦軍のニュータイプ専用モビルスーツ

激戦を掻い潜る中でアムロ・レイのニュータイプ能力は拡大。ガンダムの反応速度はアムロの動きに追いつかなくなってきた。そのため、以前より開発していた新たなガンダム(コードネーム「アレックス」)をアムロの能力に対応できる専用機として再調整しロールアウトさせた。
本機はニュータイプ アムロ・レイにあわせて作られたのでニュータイプ専用機となっているが、ジオン公国軍のニュータイプ専用機のようにサイコミュ技術を搭載しておらずレスポンスを向上させることを実現するにとどまっている。このことからも連邦軍は純粋なニュータイプ研究の分野ではまだジオン公国の技術レベルには達していなかったことがわかる。

ガンダムNT-1は出力も推力も向上し、また教育型コンピュータの能力も強化されるなどRX-78-2ガンダムをはるかに上回る性能を誇っており、順調にいけばアムロに手渡され大活躍するはずだったが、宇宙世紀0079年12月25日サイド6でバーナード・ワイズマン伍長が操るザクII改の襲撃を受け大破。結局この機体はアムロに引き渡されることはなく戦争は終結した。
 

GUNDAM FIX FIGURATION #0039 NT-1アレックス

 

U.C.0079年12月19日 ジオンのサイクロプス隊が「ルビコン計画」を実施、サイド6で連邦軍と交戦するが敗北し計画は失敗する

宇宙世紀 0079年12月19日

北極基地襲撃でガンダムNT-1の奪取に失敗したジオン軍サイクロプス隊は、当初の目的を達成するためルビコン計画を実施する。
サイド6リボーコロニーにガンダムNT-1が存在することをつかんだサイクロプス隊は、事前にケンプファーをコロニー内に搬入、ルビコン計画実行と共にケンプファーを起動しガンダムNT-1を襲った。
ケンプファーがガンダムNT-1に迫る前に連邦軍のスカーレット隊がそれを阻止しようとするがケンプファーにすべて撃破される。
ケンプファーはついにガンダムNT-1に肉薄し戦闘状態に入るがチョバムアーマーを装備したNT-1にケンプファーの攻撃は通用せず、逆にガトリングガンで乱射され撃破された。
この戦闘でサイクロプス隊はバーナード・ワイズマン一人を残して全滅、ルビコン計画は完全なる失敗に終わった。
 
 

 

HGUC 1/144 RGM-79G ジム・コマンド (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)HGUC 1/144 RGM-79SP ジム・スナイパーII (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)HGUC 1/144 RX-77D ガンキャノン量産型 (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)

ケンプファー1機に全滅させられた連邦軍スカーレット隊

 

ZEONOGRAPHY #3011 ケンプファーHGUC 1/144 RX-78 NT-1 ガンダム NT1 (アレックス) (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)

ケンプファーはガンダムNT-1アレックスに撃破される

 

MS-18E ケンプファー

ジオン公国軍の試作型モビルスーツ

強襲能力を重視して開発された機体。背部に大きなスラスターをいくつも備えていることからもわかるように大きな推進力を持ち、また、全身に配置された姿勢を制御するための噴射ノズルの多さからもわかるように、非常に高いバランス能力を持っている。この大きな推進力と高いバランス能力によって重力がある環境でも地面すれすれに飛行することが可能で物陰に隠れて敵に接近し敵を急襲することができる。

頭にはバルカン砲があり、機雷、ショットガン、ロケット砲、ビームサーベル等など多種多様な武器で武装することが可能で攻撃力に優れている。その上、背中に2基のジャイアントバズを装着することが可能で過剰とも思えるほどの火力を誇る。外観のデザインも非常に美しく単純にかっこいい。

このようにケンプファーは推進力、機体のバランス能力、攻撃力、デザインとそれぞれの能力がとても優れていて一年戦争の中で活躍したモビルスーツの中でも特別にバランスのとれた機体と思われる。

ジオン公国軍サイクロプス隊はガンダムNT-1を奪取するためルビコン計画を発動、サイド6の連邦軍基地をケンプファーで強襲する。ケンプファーは連邦軍のスカーレット隊をたった一機で全滅させるなど大きな戦果を挙げたが、最後はニュータイプ専用機ガンダムNT-1の前に敗れ去った。
 

HGUC 1/144 MS-18E ケンプファー (機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)