ネオ・ジオン(アクシズ)の量産型ニュータイプ専用モビルスーツ
その名の通りニュータイプ専用機キュベレイの量産化を目的として開発された機体で、第一次ネオ・ジオン戦争末期に戦場に投入された。
グレミー・トトはネオ・ジオンの主導権を奪うべく反乱計画を進めていたが、彼が組織したニュータイプ部隊をその目的に活用するためニュータイプ専用機の量産化計画も推進。そしてついに量産型キュベレイが完成するに至った。量産型キュベレイのパイロットにはプルシリーズ(ニュータイプのクローン兵)があてがわれニュータイプ専用機としての能力を最大限に発揮することができた。このようなニュータイプパイロットの量産とニュータイプ専用機の量産というグロテスクな事実は、ジオン公国軍時代のフラナガン機関から脈々と続いてきたニュータイプ研究の帰結の一つといえるかもしれない。
量産型キュベレイはハマーンのキュベレイをベースに開発されたが、ネオ・ジオンにはハマーンに匹敵するニュータイプ能力保持者が存在せず、量産型キュベレイのパイロットを担当するプルシリーズもそれに漏れなかった。そのためニュータイプ能力を活かした戦闘力をキュベレイよりも低く設定せざるを得ず、その代わりとしてアクティブカノンの設置やファンネル数の増大などで火力を向上させている。
量産型キュベレイ部隊はハマーンに反旗を翻したグレミー軍に所属し戦場に赴く。戦場ではエゥーゴ部隊を圧倒するなどの活躍をみせるが、最後はハマーン派のキャラ・スーンが乗るゲーマルクと激闘を繰り広げ双方相討ちとなって全滅した。(この時戦場から離れたプルトゥエルブ=マリーダ・クルスの量産型キュベレイだけは助かっている。)