「ゾロアット」タグアーカイブ

ZM-S21G/S ブルッケング

ザンスカール帝国軍「ベスパ」の量産型モビルスーツ

ゾロアットを基にして開発された機体で、地上用と宇宙用のものが別に生産された。地上用のものは地球クリーン作戦中止直前にピピニーデンの部隊に投入されている。
敵に奪われることが多かったアインラッド(タイヤ型のサポートマシン)を、折りたたみ式に改良し携帯していることが特徴で、折りたたまれた巨大なアインラッドを背中に背負っている姿は、まるで、大きな甲羅をもつ亀のようにも見える。この新しいアインラッドは、これまでの能力の他に、変形して敵を捕縛することができるなど、新しい能力が備わっていてサポートマシンとしての能力が大きく向上していた。
ブルッケングは、この強力になったアインラッドの他に、ビームライフルやビームサーベルを備えていて、機動力と攻撃力が高い優秀な機体だったが、投入時期が遅かったため活躍できた期間は短いものとなってしまっている。

ベスパのルペ・シノは、自身が所属するピピニーデン艦隊がリガ・ミリティアと連邦の連合艦隊と対峙した際、この機体に乗り敵の防衛ラインを突破、敵旗艦に取りつこうかという所まで接近するが、ウッソのV2ガンダムにそれを阻まれてしまった。
その後、再びウッソのV2とルペ・シノのブルッケングは刃を交えるが、ルペはニュータイプであるウッソに勝つことはできず、ブルッケングに致命的なダメージを負ってしまう。ウッソに敗れたうえ拒絶されたルペ・シノは、傷ついた機体で何とか母艦までたどりつき、ピピニーデンを巻き込んでブルッケングと共に爆散した。
 
 

ガンダムウォー 相剋の軌跡 ブルッケング(ルペ・シノ機) R

 

ZM-S06G ゾリディア

ザンスカール帝国軍「ベスパ」の量産型モビルスーツ

ゾリディアはベスパの初量産機ゾロアットを地上用に改修した機体で、その多くが地球クリーン作戦を担当したモトラッド艦隊に配備された。
ザンスカール戦争初期には存在しなかったアインラッド(車輪型のサポートマシン)の利用を想定して再設計されたため、地上用モビルスーツにはつきものになっていたビームローターは装備していない。 左肩には巨大なスパイク、右肩には巨大な盾が配置されていて、そのシルエットはまるで、一年戦争で多大な活躍を見せた傑作機 ザクII を彷彿とさせる。武装はビーム・サーベル、ビーム・ライフル、バルカン砲、ビーム・シールドなど。

ゾリディアはベスパの地球クリーン作戦で活躍する場を得るのだが、その戦闘の中で、ゴズ・バールの機体がウッソの母親を手に握り、彼女を人質にしたまま戦うという卑劣な戦い方をしてしまう。また、その挙句の果てにゴズ・バール自身もウッソの母も自軍の事故に巻き込まれて死亡するという最悪の結果を招いたたため、彼の行動は優れた機体であるはずのゾリディアの名を貶める結果にもなってしまった。
 
 
 

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ZM-S06S ゾロアット

ザンスカール帝国軍「ベスパ」の宇宙用量産型モビルスーツ

ベスパが初めて量産化したモビルスーツ。連邦軍の既存のモビルスーツよりも性能が高いこの機体は、ベスパの戦力を相対的に向上させ、ザンスカール帝国の勢力伸長に大きく貢献することになった。

主力量産機らしくとても扱いやすい機体であるほか汎用性にも優れており、パイロットを選ぶことなく多種多様な作戦に従事することができた。ビームサーベルやビームライフル、バルカン砲といった基本的な武器の他にビームストリングスと呼ばれる電磁ワイヤー兵器を搭載していてかなり強い。また、非常に大きい丸みを帯びた肩が目立っていてタックルされたら結構な物理的ダメージを受けそう

機体は赤茶色と黄色をベースに塗装されていているが、リガ・ミリティアに奪われて白と青紫に塗り替えられてしまった機体(ホワイトアット)もあった。
 
 

1/144 ゾロアット (機動戦士Vガンダム)