宇宙世紀 0079年5月17日
ジオン公国はサイド1宙域にある小惑星ソロモンの軍事要塞化を進めていたが、遂に完成にこぎつけ、この日から要塞として稼働させ始める。ソロモンはのちにサイド3のジオン本国を守る絶対防衛ラインの一部に設定されるなど、ジオン公国軍にとって極めて重要な要衝に位置づけられている。
ソロモンを指揮する宇宙攻撃軍司令ドズル・ザビ中将
「一年戦争」タグアーカイブ
U.C.0079年5月9日 地球連邦軍のセモベンテ隊がアリゾナのジオン公国軍物資集積所を襲撃
宇宙世紀 0079年5月9日
連邦軍のセモベンテ隊は、捕獲したジオンの陸戦型ザク II を編成に組み込んだ機甲部隊で北アメリカのアリゾナを拠点にしており、この日、同じアリゾナにあったジオン公国軍第67物資集積所を攻撃した。
セモベンテ隊は敵のモビルスーツを撃破するなどの戦果を上げるが、試験中のジオンの試作モビルタンク「ヒルドルブ」と鉢合わせになり戦闘状態に入る。セモベンテ隊とヒルドルブは激しい戦闘を繰り広げるが最終的に双方相討ちとなり部隊は全滅した。
連邦軍はこの戦いでジオン公国軍の物資の破壊とヒルドルブ撃破という戦果のかわりに、多くの優秀な兵士と６機のザクII 、２輌の61式戦車を失うという大きな代償を払っている。
セモベンテ隊が使用した61式戦車5型
U.C.0079年4月1日 地球連邦軍がモビルスーツ開発計画の「V作戦」と艦隊再建計画の「ビンソン計画」を始動
宇宙世紀 0079年4月1日
一年戦争の緒戦でモビルスーツの圧倒的な戦闘力をまざまざと見せつけられた連邦軍は、自軍のモビルスーツ開発計画「V作戦」を始動させる。
「V作戦」は、モビルスーツ開発の他にモビルスーツを運用できる艦艇の開発、および効果的なモビルスーツ運用法を打ち立てることを目的としており、モビルスーツの生産だけが目的ではないモビルスーツ統合運用計画といえるものだった。
また、「V作戦」と同時にジオン軍にボコボコにされた宇宙艦隊を再建するための「ビンソン計画」を発動。急ピッチで多くの軍艦を建造することとなる。
Ｖ作戦初期に開発されたモビルスーツ
U.C.0079年2月7日 ジオン公国軍が地球侵攻作戦を開始
宇宙世紀 0079年2月7日
この戦争の早期終結を目指していたジオン公国だったが、休戦条約の締結に失敗し戦争の長期化に対処せざるを得なくなってしまう。そこで、ジオン公国軍は当初の予定とは異なる地球の主要地域を制圧するための地球侵攻作戦を立案。
そして、この日ジオン公国軍は泥沼にはまっていくことになるこの新たな作戦を開始することになった。
宇宙世紀 0079年3月1日
ジオン公国軍が第1次降下作戦を開始しコーカサスにあるバイコヌール基地を制圧。
宇宙世紀 0079年3月11日
ジオン公国軍が第2次降下作戦を開始し第2・3地上機動師団が北アメリカに侵攻、連邦軍のキャリフォルニアベースを制圧した。
宇宙世紀 0079年3月18日
ジオン公国軍が第3次降下作戦を開始し第4地上機動師団がアジア・オセアニアに侵攻、北京を占領しオセアニアを制圧する。
U.C.0079年1月31日 南極条約締結
宇宙世紀 0079年1月31日
この戦争を短期決戦に持ち込みたかったジオン公国は、一週間戦争やルウム戦役での大勝利を支えに地球連邦に対して休戦条約の締結を提案。
ジオン公国は、緒戦での甚大な被害によって連邦に広がる厭戦気分を利用して自国の勝利という形で戦争終結を図ろうとしていたが、そこにありえない緊急事態が起こる。ジオンの捕虜になっていたレビル将軍が奇跡的に脱出し、そのレビル将軍がジオンの厳しい国内状況を明らかにする演説を行ったのだ。
その演説を聞いた連邦政府は戦争継続を決意し、休戦条約を締結せず代わりに大量破壊兵器の使用を禁じた軍事制限条約（南極条約）を結ぶことになった。
レビル将軍の「ジオンに兵なし」演説を受け地球連邦は戦争継続を決意する
U.C.0079年1月15日 ルウム戦役勃発
宇宙世紀 0079年1月15日 ～ 16日
ブリティッシュ作戦に失敗し連邦軍総司令部を破壊することができなかったジオン公国軍は、再びコロニー落とし作戦を立案してサイド5（ルウム）へ侵攻する。
地球連邦軍は大艦隊を率いてこれを待ち受け史上最大の会戦に挑むが、ジオン公国軍のモビルスーツの圧倒的威力の前に壊滅。戦力のほとんどを失ったうえ、指揮官レビル将軍が黒い三連星によって捕縛されるなど筆舌に尽くし難い大敗を喫した。連邦軍は戦艦や戦闘機などの数で圧倒的に上回っていたが、この戦いでモビルスーツの優位性をまざまざと見せつけられることになった。
あのシャア・アズナブルも中尉として当戦役に参加しており、赤いザク II に乗って５隻の戦艦や駆逐艦を撃沈。この時から連邦軍に「赤い彗星」と呼ばれ恐れられるようになっている。
シャア・アズナブルはこの戦いの圧倒的戦果により「赤い彗星」という異名を持つことになる
U.C.0079年1月4日 ブリティッシュ作戦発動
宇宙世紀 0079年1月4日
ジオン公国軍は地球連邦軍総司令部を一気に破壊し戦争を早期に終結させるため、司令部がある南米ジャブローにスペースコロニーを落下させる作戦「ブリティッシュ作戦」を発動する。
ジオン公国軍のシーマ・ガラハウらがサイド2の8バンチコロニー「アイランド・イフィッシュ」を襲い、核パルスエンジンを使用してコロニーを地球に落下する軌道に乗せようとした。
宇宙世紀 0079年1月10日
ジオン公国軍はスペースコロニー「アイランド・イフィッシュ」をジャブローに落とそうとしていたが連邦軍の必死の抵抗によりコロニーは崩壊する。「アイランド・イフィッシュ」のジャブローへの落下は免れたが崩壊したコロニーの一部がオーストラリアのシドニーに落着、シドニーは消滅しオーストラリア大陸に巨大なクレーターが形成された。
開戦から1月10日までに犠牲になった人は28億人にも及ぶといわれ、多大な犠牲を払ったこの日までの戦いのことを一週間戦争と呼ぶ。
スペースコロニー「アイランド・イフィッシュ」が落下したシドニー
U.C.0079年1月3日 ジオン公国が地球連邦に宣戦を布告
宇宙世紀 0079年1月3日
月の裏側サイド3にあるジオン公国が地球連邦からの独立を宣言、地球連邦に対して宣戦を布告する。宣戦布告の後ジオン公国軍は即座に軍事行動を起こし、月のグラナダ市および、サイド1、サイド2、サイド4を制圧、地球周回軌道上の連邦軍艦隊に奇襲攻撃を行った。ジオン公国軍はサイド1、サイド2、サイド4を制圧する際、毒ガス兵器を中心とするNBC兵器を使用しコロニー内の住民を虐殺するという非情な戦術を行使している。
ついにこの日、地球連邦に抑圧されてきたスペースノイドの怨嗟の声とギレン・ザビという一人の野心家の野望が相まって、後に一年戦争と呼ばれる新時代の戦争の戦端が開かれたのだった。
ジオン公国のギレン・ザビ総帥はスペースノイドの優位性を説き地球連邦に戦争を仕掛けた