ジオン公国軍の試作型水中用モビルアーマー
宇宙での戦いのために作られたモビルアーマー、ビグロを基に開発された。熱核水流ジェットエンジンを6基搭載し海中での推進力は非常に高く航続距離も長大なものであった。魚雷攻撃だけではなく対空ミサイル攻撃も可能であり空中からの攻撃にも対応できる。また前部に二本の腕がついておりモビルスーツとの格闘戦にも対処できた。
マッドアングラー隊のフラナガン・ブーンが搭乗しガンダムと戦うが、右足を破壊しガンダムを窮地に追いやるほど力を持っていた。さすがモビルアーマー。
宇宙世紀 0079年11月22日 ~ 11月24日
ホワイトベースはベルファスト基地を出港し、連邦軍本部ジャブローを目指していた。
航行中にカイ・シデンは潜入したジオンの民間人スパイ、ミハル・ラトキエを発見してしまう。ベルファストで2人は知り合いになっていたこともあり、カイは彼女をスパイと知りつつかくまうことに。 ミハルはホワイトベースの行先が南米だということを知りマッドアングラー隊に報告、スパイとしての仕事を順調に進めていた。
このような状況の中、大西洋上でホワイトベースはマッドアングラー隊のMAグラブロとズゴックによる攻撃を受ける。
ミハルはホワイトベースが攻撃を受けているさなか艦内に子供がいるのを見てしまった。 彼女は、自分によくしてくれるカイや子供たちを危険にさらしているのは自分のせいだと自責の念を持ち、ホワイトベースを守るためカイと一緒にガンペリーで出撃する。 ミハルはカイと共に奮戦し、ガンペリーの開口部でミサイルを手動発射するが、発射による衝撃で海に投げ出されその短い人生を終えてしまう。
ガンダムはグラブロを苦戦の末撃破、ミハルが発射したミサイルもズゴックを直撃しホワイトベースはマッドアングラー隊を退けた。
ミハルが海に投げ出されたことを知らずにホワイトベースに帰還したカイは彼女の死を知り慟哭する。 カイはサイド7から幾多の激戦を経験してきたが、戦いの最前線にいる人間であるにもかかわらず戦争と真剣に向き合ってこなかった。しかし、ミハルの死をきっかけに 、彼女のような不幸な人をこれ以上増やしてはならないと決意し、ジオン公国と本気で対峙することになる。
宇宙世紀 0079年11月21日
マッドアングラー隊は再びホワイトベースに攻撃を仕掛けていた。 シャアはその混乱に乗じてホワイトベースに潜入するよう民間人スパイ、ミハル・ラトキエに命令する。 ミハル・ラトキエはベルファストに住む物売りの少女だが、幼い弟と妹を養うためジオンのスパイとしての活動もしていた。 ミハルはジオンから連邦軍の制服と金を受け取り、幼い弟と妹にお金を残して単身ホワイトベースに潜入するのだった。
ジオン公国軍の量産型水陸両用モビルスーツ
一年戦争は地球まで戦線が拡大し、海での戦闘も考慮せざるを得なくなったジオン公国軍は水陸両用モビルスーツの開発を開始する。その結果、誕生したのがジオン公国軍初の量産型水陸両用モビルスーツ、ゴッグである。
機体は茶色で、水中移動時に抵抗を減らすためか全体に丸みを帯びた形になっている。熱核水流ジェットを搭載し水中を70ノット以上で移動することが可能。また、腹部にメガ粒子砲を備えており攻撃力も高い。
海を深く潜るため耐圧設計になっており装甲が厚く海中機雷に衝突しても損傷せず、陸上戦でも連邦軍のバルカン砲攻撃を受け付けないほどだった。機雷に当たってしまったゴッグのパイロット、コーカ・ラサは機体にダメージがないことを知って「さすがゴッグだ、なんともないぜ!」という安堵と自信と称賛が混在した発言をしている。しかし、そのブ厚い装甲のために機体重量は重く陸上での動きは鈍い。
宇宙世紀 0079年11月18日
オデッサでの激戦で損害を受けたホワイトベースはこの日修理のため北アイルランドのベルファスト基地に入港する。 そんな中、その情報をいち早くつかんだのはシャアの部隊だった。
シャアはガルマ戦死後ドズルによって罷免されるが、彼の能力を高く買っているキシリアに登用されマッドアングラー隊(潜水艦諜報部隊)の司令に就任していた。 シャアはマッドアングラー隊を指揮してベルファスト基地を攻撃、ホワイトベースを撃沈しようとする。 攻撃に参加したジオンの新型モビルスーツゴッグのパワーは圧倒的で、連邦軍・ホワイトベースは苦戦するが、ガンダム、Gブルの活躍により何とかマッドアングラー隊を撃退することに成功した。
宇宙世紀 0079年11月9日
黒海沿岸の重要拠点オデッサをジオン公国軍から奪い返すために地球連邦軍はオデッサ作戦を推し進めており、この日、陸上戦艦部隊を核とする圧倒的な戦力でジオンの最終防衛ラインを突破する。
最終防衛ラインを死守できなかったジオン公国軍はオデッサを放棄し敗走。オデッサ基地司令のマ・クベ大佐は宇宙へ脱出し、残されたその他の将兵も地球のジオン勢力圏に退却した。
マ・クベをはじめとするジオン軍の指揮官は撤退時に核兵器を使用するという反則技を使っており、このことからもジオン軍の指揮官クラスが大量破壊兵器の使用を禁じた南極条約を軽視していたことが見て取れる。