ジュピトリスで開発されたニュータイプ専用試作モビルスーツ。読み方は(ジオ)
独創性豊かな髪形をしている天才パプテマス・シロッコが木星往還船ジュピトリス内で設計・開発したニュータイプ専用機でサイコミュとよく似た精神波感応インターフェースで機体を制御している。この精神波感応インターフェースはニュータイプのシロッコ専用に調整されていて彼のみがジ・O(ジ・オ)の能力を最大化できる。
機体はモビルスーツとしては非常に大きく丸々としていてとても機動力があるように見えないが、姿勢制御用のバーニアは50を超え推力も大きくその見た目とは裏腹に凄まじいほどの機動性、敏捷性を誇っていた。ぽっちゃり体型なのはその高い機動性を支える多数のバーニアや、移動力を確保するための大量の推進剤を抱えているからであって、機動力・移動力を高めるために、つい機体の軽量化・小型化に勤しんでしまう一般人とは逆の天才の発想から導き出されたスタイルだった。
ビーム・ソード4本で武装していて2本の腕と2本の隠し腕、合計4本の腕で同時に扱うことができた。4本の腕で戦うその姿はまるで古代インドのヴィシュヌ神のようにも見える。その他の武器には大型ビーム・ライフルがあり長距離からの攻撃、敵ファンネルの迎撃等に使用された。
グリプス戦役終盤シロッコはこの機体に乗りグリプス2(コロニーレーザー)をめぐるエゥーゴ・アクシズとの三つ巴の戦いに赴く。百式、Ζガンダム、キュベレイと乱戦を戦った後Ζガンダムとの一騎打ちになるが、Ζガンダムが放つ超常の力の前にジ・Oは沈黙。ウェイブライダーに変形したΖガンダムの特攻を避けられずシロッコは即死、ジ・Oは爆発して宇宙の塵になった。