EMS-05 アッグ

ジオン公国軍の試作型モビルスーツ

連邦軍本部ジャブロー基地を攻略することを目的として開発されたモビルスーツ群アッグシリーズの一つ。

ジャブロー基地はアマゾン川流域の地下にある硬い岩盤で覆われた天然の要塞であり、その硬い岩盤を破壊し侵入路を作るために開発されたのがアッグである。両腕に巨大なドリルを備え機体の両肩の部分には大型カッターを装備。「あのモビルスーツは大きな穴が掘れるだろうな」と一見して思えるほどわかりやすい見た目をしている。
足裏にはホバークラフトが搭載されており水上をアメンボのように移動できる。この機能はジャブローがアマゾン川流域にあるため必要だったものだとおもわれるがこのことからもアッグがジャブロー攻略だけを目的として作成されたモビルスーツであることがわかる。
 

1/100 EMS-05 アッグ (機動戦士ガンダム)

 

MSM-04G ジュアッグ

ジオン公国軍の試作型水陸両用モビルスーツ

ジオン公国軍は連邦軍本部のジャブロー基地を攻略することを目的としたモビルスーツ群アッグシリーズを開発する。その一つがこのジュアッグで、中距離支援攻撃を任務としており両手指先の3連装ロケットランチャーやメガ粒子砲で武装されている。
一年戦争から17年後のラプラス戦争でもジオン残党軍により使用されておりダカールでジムIIIやネモと交戦した。
アッガイの開発途中の設計を基に試作されたということもあり愛嬌のある外観をしている。タイムボカンシリーズに出てきたとしても特に違和感はない。

1/144 MSM-04G ジュアッグ (機動戦士ガンダム)

 

グワジン

ジオン公国軍の大型宇宙戦艦

旗艦としての役割を期待され建造された艦艇でザビ家やザビ家に認められたごく一部の将校が運用する。旗艦らしく他の艦艇と比べても群を抜く大きさで、積載できるモビルスーツの数も20機以上とされている。大型のメガ粒子砲を6門、メガ粒子副砲20門、その他機関砲でハリネズミのごとく武装しており圧倒的な攻撃力を誇っている。

圧倒的な攻撃力の他に移動力も桁外れで熱核ロケットエンジンを8基搭載し、補給なしでアステロイドベルトまで航行できた。実際、ア・バオア・クー攻防戦で敗れたジオン将兵の一部はグワジン級でミネバ・ザビやシャアと共にアステロイドベルトまで撤退している。

艦体は朱色に塗装されていて船首は鋭くとがっており、背中に背負った大型メガ粒子砲と艦尾の大型燃料タンクが目立つ特徴になっている。
 

1/2400 グワジン (機動戦士ガンダム)

 

U.C.0080年1月1日 地球連邦政府とジオン共和国政府が終戦協定を締結

宇宙世紀 0080年1月1日

ア・バオア・クーが陥落しザビ家の指導者をことごとく失ったジオン公国は政体を共和制に移行させた。 ジオン共和国は月のグラナダで地球連邦政府と終戦協定を結んだが、降伏したにもかかわらず残っている戦力を背景に制限付きの自治権を獲得するなどある程度の譲歩を得ることに成功した。
しかし、ジオン共和国を連邦の傀儡とみなしそれを認めない公国軍残存戦力はドズル・ザビの赤子ミネバを奉じアステロイドベルトのアクシズに向かった。シャア・アズナブルもこの勢力と行動を共にする。 一方ジオン共和国を認めず、アクシズにも向かわなかった艦隊はエギーユ・デラーズ大佐によってまとめられ地球圏に留まった。
 
 

 

1/2400 グワジン (機動戦士ガンダム)

ミネバやシャアをのせてアステロイドベルトに向かったグワジン級

 

MSN-02 ジオング

ジオン公国軍のニュータイプ専用モビルスーツ

サイコミュを搭載し、指先と一体化している5連装のメガ粒子砲を有線で遠隔操作することができ、敵に対しあらゆる方向からのオールレンジ攻撃が可能。この有線型のメガ粒子砲はブラウ・ブロのそれと似ている。
サイコミュシステムの小型化が進んでいなかったこともあり、モビルスーツとは言っても機体は巨大なものになっている。腰から上の上半身のみの形をしていて足が無いが、上半身だけであっても全高は23mもありガンダムより大きい。
腰には大きなスカートがあり、その下には大型のスラスターノズルが2つ、中型のスラスターノズルが5つ並んでいて推力は187,000kgにも達した。ジオングはこの強力な推力によって、巨体ではあるがすさまじい機動力を発揮することができた。

顔にある口と腰の左右にもメガ粒子砲が存在し、指先の5連装メガ粒子砲を除いたとしても格段の攻撃力を誇っていた。コックピットは胸部と頭部にあり、頭部は脱出時に切り離すことが可能で脱出用ポッドとして使用される。実際の戦いでもガンダムに胸部を打ち抜かれた後、頭部のみを切り離しシャアは脱出している。

ジオングはキシリア・ザビによってシャアに与えられる。シャアはジオン・ズム・ダイクンの息子であるが、父の名を冠したモビルスーツを父の仇であるザビ家の人間に与えられることになった彼の心中はどのようなものだっただろうか。
シャアのジオングは、ア・バオア・クー最終決戦でアムロのガンダムと対峙するが、激戦の末、相討ちとなり破壊されてしまう。シャアはニュータイプ専用機の性能をもってしても最後までアムロのガンダムに完勝することができず一年戦争を終えることになった。

ZEONOGRAPHY #3015 ジオング

 

U.C.0079年12月31日 地球連邦軍が「星一号作戦」の続行を決断 激戦の末 ア・バオア・クーは陥落

宇宙世紀 0079年12月31日

ソーラ・レイ照射により戦力の30パーセントと最高司令官を失い混乱の中にあった地球連邦軍艦隊だったが「星一号作戦」の続行を決定、ホワイトベースを基点に艦隊を再編成しア・バオア・クーに進撃する。
一方ア・バオア・クーはギレン・ザビ総帥指揮のもと総力を持ってこれに応戦し一時はジオン公国軍が優勢に戦いを展開する。 しかし、キシリア・ザビによるギレン・ザビ殺害という司令部の混乱が発生し連邦軍に上陸させる隙を与えることになった。
その頃シャアはキシリアに与えられたジオングでアムロのガンダムと激戦を繰り広げていた。 ジオングはニュータイプ専用機でありガンダムより性能は格段に優れていたが、シャアをもってしても アムロのガンダムを落とすことができず相討ちに持ち込むのが精いっぱいだった。モビルスーツを失ったシャアとアムロはノーマルスーツでさらに戦いを続けるが最終決着をつけることはできなかった。
ア・バオア・クーでジオン公国軍はよく戦っていたが連邦軍の猛攻の前に徐々に守勢に立たされることになる。 敗色が濃厚だと判断したキシリアはザンジバルでア・バオア・クーから脱出しようとするが、ザビ家打倒を目論むシャアによる狙撃で死亡。ザンジバルはサラミスによって撃沈された。
 
 

 

MG 1/100 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0 (機動戦士ガンダム)ZEONOGRAPHY #3015 ジオング

相討ちになるまで激闘を繰りひろげたガンダムとジオング

 

MS-14A ゲルググ

ジオン公国軍の量産型モビルスーツ

一年戦争後期、ジオン公国軍の主力モビルスーツに選ばれた機体。
連邦軍には後れを取ったがジオンもエネルギーCAP技術を確立し、ようやくビームライフル完成させた。そしてゲルググはビームライフルを携帯するジオン公国軍初の量産モビルスーツとなった。ゲルググはビームライフルの他にもビームナギナタ、ジャイアント・バズといった強力な武器を保有しており、攻撃力が非常に高いモビルスーツといえる。
また、携帯する武器が強力であるうえに機体本体の機動性能、防御性能も非常に優れておりスペック上の性能では連邦軍主力モビルスーツのジムをはるかに上回り、ガンダムすら凌駕する力を持っていた。

このようにゲルググは傑作ともいえる非常に優れた量産機だったが、ジオンが敗退を重ね優秀なパイロットが多く失われた状況で実戦に投入されたので、経験の浅い新兵をパイロットにするほかなくその性能を最大限に引き出すことはできなかった。
 

MG 1/100 MS-14A ゲルググ Ver.2.0 (機動戦士ガンダム)

 

サラミス

地球連邦軍の宇宙巡洋艦

マゼランと同じく70年代の軍備増強計画のもと建造された。メガ粒子砲を6門装備している。大気圏突入用の小型カプセルが艦底に設置されている。艦体の色は薄青紫。艦首のデザインはとてもかっこよく、のちに建造されるクラップ級やラーカイラム級にも引き継がれているようである。

マゼランと同じく一年戦争緒戦でジオンのモビルスーツにこっ酷くやられるがV作戦、ビンソン計画を経て連邦軍がモビルスーツを運用できるようになるとジオン公国軍に対抗できるようになった。しかし、それでも大量生産された巡洋艦らしく敵にやられる場面が多かった。
ソロモン攻略戦ではビグザムの容赦ないメガ粒子砲全方位発射によって多くのサラミスが一気に撃沈されている。数が多いのでやられ役になることが多いサラミスだが、ア・バオア・クー攻略戦ではキシリアの亡骸を乗せたザンジバルを撃沈するという金星をあげたりもしている。
 
 

1/1200 サラミス (機動戦士ガンダム)

 

マゼラン

地球連邦軍の宇宙戦艦

マゼランは70年代の軍備増強計画に基づいて建造され、14門のメガ粒子砲を装備し圧倒的な火力を誇った。推進機関にミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉を4基使用している。

ジオン公国の宣戦布告を受けて地球連邦軍はマゼランを核とした艦隊を編成し従来の艦隊戦を想定して戦いに挑んだが、ブリティッシュ作戦、ルウム戦役といった一年戦争緒戦でジオン公国軍の新しい戦術の前に完敗した。(ジオン公国軍はミノフスキー粒子を散布しレーダー等の電子装備を無効化したうえでモビルスーツを投入し敵を攻撃した。)
ルウム戦役では連邦軍艦隊の旗艦マゼラン級アナンケが黒い三連星のモビルスーツに撃沈され司令官のレビル将軍が捕虜にされるという大敗を喫している。

戦争後期になると連邦軍はV作戦、ビンソン計画によりモビルスーツの運用が可能になり、要塞攻略作戦等でマゼランの火力を生かせる戦い方ができるようになった。
 
 

1/1200 マゼラン (機動戦士ガンダム)

 

U.C.0079年12月30日 ジオン公国軍がコロニーレーザー「ソーラ・レイ」を発射 連邦軍艦隊の3割が消滅

宇宙世紀 0079年12月30日

地球連邦軍はジオンの最終防衛拠点ア・バオア・クーを抜きジオン本国を制圧することを目標にした「星一号作戦」を実行せんがため艦隊を集結させつつあった。
ア・バオア・クーにいたギレン・ザビはこの動きを察知し完成したばかりのコロニーレーザー「ソーラ・レイ」を使用、集結していた連邦軍艦隊を薙ぎ払う。
レーザー砲の軸線上にいた連邦軍艦艇は蒸発、連邦軍は戦力の3割を一瞬の間に失うことになった。またこの時、和平交渉のため独断で連邦軍と接触しようとしていたデギン・ザビ公王も光の中に包まれ、連邦軍司令のレビル将軍と共に死亡している。
 
 

 

EXモデル 1/1700 サラミス&マゼラン (機動戦士ガンダム)

ソーラ・レイ発射によりゲル・ドルバ照準上に集結していた連邦軍艦艇は一瞬にして消滅した