ジオン公国軍のモビルスーツ
マ・クベが提唱した統合整備計画の中で設計、生産された機体。ゲルググより精密な射撃が可能でスナイパー的な役割を期待され運用された。また正確な射撃を実現するため高収束率のビームを放つマシンガンで武装している。
背面には大きな2本の推進剤用タンクを装着することができて、178,500kgもの大推力を生み出すことが可能。機体はゲルググより少しスマートで赤く塗装されている。一年戦争末期に発動したルビコン計画で使用された。
地球連邦軍の量産型モビルスーツ
RXシリーズのガンキャノンを量産化した機体。複雑なコア・ブロック・システムを採用せず、部品も他のモビルースーツのものを流用することで低コスト化を実現し量産にこぎつけている。低コストで量産することでどうしても本家ガンキャノンより性能が落ちてしまいそうだが、連邦軍がこれまでの戦いで得た経験や基礎技術レベルの向上により量産型ガンキャノンは本家ガンキャノンとそん色ない、またはそれ以上の能力を保持している。
本機はサイド6の連邦軍基地を強襲したサイクロプス隊ケンプファーを他のモビルスーツと共に迎え撃つが、たった1機のケンプファーに短時間で全滅させられるという極度に悲惨な経験をしている。
地球連邦軍の量産型モビルスーツ
長距離精密射撃能力を重視しつつ全体性能の向上を狙って開発された機体。非常に優れた機体だったが生産されたのは一年戦争末期になってからであり戦場に投入された数はあまり多くなかった。額には精密射撃用バイザーが備えられていていかにもスナイパーといった感じでとてもかっこいい。また、カラーリングも水色と青でまとめられていて清涼感にあふれている。
狙撃用のスナイパー・ライフル、ビームライフルのほかに白兵戦用の武器も数多く装備することが可能であらゆる局面で使用することができる汎用性の高いモビルスーツだった。スペック上は出力、推力ともにガンダムを上回っており、優れた長距離射撃能力だけではなく圧倒的な機動力も誇っている。
地球連邦軍のニュータイプ専用モビルスーツ
激戦を掻い潜る中でアムロ・レイのニュータイプ能力は拡大。ガンダムの反応速度はアムロの動きに追いつかなくなってきた。そのため、以前より開発していた新たなガンダム(コードネーム「アレックス」)をアムロの能力に対応できる専用機として再調整しロールアウトさせた。
本機はニュータイプ アムロ・レイにあわせて作られたのでニュータイプ専用機となっているが、ジオン公国軍のニュータイプ専用機のようにサイコミュ技術を搭載しておらずレスポンスを向上させることを実現するにとどまっている。このことからも連邦軍は純粋なニュータイプ研究の分野ではまだジオン公国の技術レベルには達していなかったことがわかる。
ガンダムNT-1は出力も推力も向上し、また教育型コンピュータの能力も強化されるなどRX-78-2ガンダムをはるかに上回る性能を誇っており、順調にいけばアムロに手渡され大活躍するはずだったが、宇宙世紀0079年12月25日サイド6でバーナード・ワイズマン伍長が操るザクII改の襲撃を受け大破。結局この機体はアムロに引き渡されることはなく戦争は終結した。
宇宙世紀 0079年12月19日
北極基地襲撃でガンダムNT-1の奪取に失敗したジオン軍サイクロプス隊は、当初の目的を達成するためルビコン計画を実施する。
サイド6リボーコロニーにガンダムNT-1が存在することをつかんだサイクロプス隊は、事前にケンプファーをコロニー内に搬入、ルビコン計画実行と共にケンプファーを起動しガンダムNT-1を襲った。
ケンプファーがガンダムNT-1に迫る前に連邦軍のスカーレット隊がそれを阻止しようとするがケンプファーにすべて撃破される。
ケンプファーはついにガンダムNT-1に肉薄し戦闘状態に入るがチョバムアーマーを装備したNT-1にケンプファーの攻撃は通用せず、逆にガトリングガンで乱射され撃破された。
この戦闘でサイクロプス隊はバーナード・ワイズマン一人を残して全滅、ルビコン計画は完全なる失敗に終わった。
ジオン公国軍の試作型モビルスーツ
強襲能力を重視して開発された機体。背部に大きなスラスターをいくつも備えていることからもわかるように大きな推進力を持ち、また、全身に配置された姿勢を制御するための噴射ノズルの多さからもわかるように、非常に高いバランス能力を持っている。この大きな推進力と高いバランス能力によって重力がある環境でも地面すれすれに飛行することが可能で物陰に隠れて敵に接近し敵を急襲することができる。
頭にはバルカン砲があり、機雷、ショットガン、ロケット砲、ビームサーベル等など多種多様な武器で武装することが可能で攻撃力に優れている。その上、背中に2基のジャイアントバズを装着することが可能で過剰とも思えるほどの火力を誇る。外観のデザインも非常に美しく単純にかっこいい。
このようにケンプファーは推進力、機体のバランス能力、攻撃力、デザインとそれぞれの能力がとても優れていて一年戦争の中で活躍したモビルスーツの中でも特別にバランスのとれた機体と思われる。
ジオン公国軍サイクロプス隊はガンダムNT-1を奪取するためルビコン計画を発動、サイド6の連邦軍基地をケンプファーで強襲する。ケンプファーは連邦軍のスカーレット隊をたった一機で全滅させるなど大きな戦果を挙げたが、最後はニュータイプ専用機ガンダムNT-1の前に敗れ去った。
宇宙世紀 0079年12月16日
ジオン公国フラナガン機関の技術をもとに本格的なニュータイプ専用機エルメスが開発される。エルメスはビットと呼ばれる小型ビーム砲を遠隔操作することにより敵に対してオールレンジ攻撃を行うことができる画期的なモビルアーマーだった。
宇宙世紀 0079年12月15日
地球連邦軍はジオン公国軍の第二次地球降下作戦で占領されていた北米西岸キャリフォルニアベースの奪還作戦を実施。 11月30日に行ったジャブロー攻略作戦の失敗により基地内の戦力を大幅に失っていたジオン軍は基地を放棄し宇宙へ退却することになる。
宇宙世紀 0079年12月14日
「チェンバロ作戦」はジオン公国最終防衛ラインの要であるソロモン要塞を攻略するための作戦であり、 多数のモビルスーツ、対宇宙要塞用兵器ソーラ・システム等を同時に運用する大規模な作戦計画を持っていた。 12月14日連邦軍はこの大がかりな作戦を成功させるため巨大な戦力を起動させる。