宇宙世紀 0153年6月22日
カガチ宰相に対して反乱を起こしたタシロは、女王のマリア・ピァ・アーモニアを連れてザンスカール本国を目指していた。
ホワイトアークを中心とするリガ・ミリティアの部隊は、マリア女王がタシロ艦隊にいることを感じ取り、それを追うが、タシロの計画を成就させようとするファラのゲンガオゾによって行く手を阻まれる。
ファラのゲンガオゾの戦闘力は圧倒的で、ウッソのV2ガンダムは弄ばれ、いつ撃破されてもおかしくない危機的な状況に追い込まれたが、マーベットの救援もあり何とか危機を脱する。その後、戦いの中で、子をみごもっていたマーベットから放たれる二つの命の光に動揺したファラが動きを止め、その一瞬の隙を見逃さなかったウッソによってゲンガオゾは撃破されてしまう。
ファラを失ったタシロ艦隊は、ホワイトアークやリーンホースJr.、ムバラク艦隊の旗艦ジャンヌ・ダルクによる執拗な追撃を受け、遂にウッソのV2ガンダムに追いつかれてしまう。
ウッソは、旗艦シュバッテンのブリッジにV2ガンダムを張り付かせ、シャクティの母でもあるマリア女王を引き渡すよう呼びかけるが、錯乱したタシロによってマリアは射殺されてしまう。その一部始終を見てしまったウッソは怒りを抑えられず、ブリッジをビームサーベルで破壊。タシロは蒸発しシュバッテンはその機能を停止した。
その後、ウッソはマリアの遺体を燃やすためにシュバッテンをビームライフルで狙撃、マリアとシュバッテンは火の玉に飲み込まれ宇宙から消失した。
【参考文献: 『 総解説 ガンダム事典 Ver.1.5 』 講談社(KCデラックス)】
ウッソすら手玉に取る圧倒的な戦闘能力を誇っていたファラ・グリフォンだったが、ギロチンの家系に生まれた者の宿命だったのか、命の光の前に動揺し、撃破されることになる。ファラを失った結果、タシロはその野望を成就することなく宇宙に散るのだった。
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エンジェル・ハイロゥの真実を知ることとなったマリア・ピァ・アーモニアは、シュバッテンにたどり着いたウッソに向かって、すべての禍の元となった自分をタシロもろとも討つように求めた。
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