リガ・ミリティアの量産型モビルスーツ
ヴィクトリーガンダム (Vガンダム)は、リガ・ミリティアが発動した「V(ヴィクトリー)プロジェクト」と呼ばれるモビルスーツ開発計画によって生産された機体で、ザンスカール帝国に反感を持つサナリィやアナハイム・エレクトロニクス社の技術者の協力を得て開発された。
機体は伝説のモビルスーツ「ガンダム」を意識して設計され、RX-78-2 ガンダムが採用していたコア・ブロック・システムに似た構造を持っている。ボディーはコア・ファイターと上半身のハンガー、下半身のブーツの三つの部位で構成され、ハンガーやブーツが損傷を受けた時は即座に新しいものと交換することができた。
また、コア・ファイターとハンガーだけで構成される戦闘機トップ・ファイターや、コア・ファイターとブーツだけで構成される戦闘機ボトム・ファイター等の形態になることができたのでモビルスーツとしてだけでなく、強力な戦闘機として多種多様な作戦を遂行することができる。
モビルスーツとしての性能は非常に優秀で、頭頂高15.2m、本体重量7.6tの小型の機体であるにもかかわらず、出力は4,780kWという凄まじい力を持っており、極めて優れた機動性を発揮した。( ちなみにニューガンダムの出力は2,980kW、サザビーの出力は3,960kW )
移動力もずば抜けていて、推進機関にミノフスキーフライトを採用しているので、ミノフスキー粒子の濃度に依存してしまうものの、それまでの機体よりは長距離を移動することができる。武装はビーム・ライフル、ビーム・サーベル、バルカン砲といったごく普通のものだが、その優れた機動力と、柔軟な形態変形、迅速な損傷部品交換による戦場復帰能力の高さによって敵を圧倒した。
メインパイロットはウッソ・エヴィンとマーベット・フィンガーハットが担当し、リガ・ミリティアのシンボルとしてザンスカール戦争を戦った。