「ニュータイプ専用機」タグアーカイブ

ZMT-S28S ゲンガオゾ

ザンスカール帝国軍「ベスパ」の試作モビルスーツ

ゲンガオゾは、背中に背負った巨大なバック・エンジン・ユニットを特徴とする非常に攻撃力が高いモビルスーツで、その能力は、リガ・ミリティア最強のウッソが操るV2ガンダムを翻弄し、本気を出せば撃墜できるほどのものだった。

雷神が持つ太鼓のようなデザインのバック・エンジン・ユニットには、マルチプル・ビーム・ランチャーが5門搭載され、近づく敵を一掃することができたほか、サイコミュによるコントロールで、バック・エンジン・ユニットだけを切り離し遠隔操作することも可能だった。
また、手元にはビームメイスと呼ばれるモーニングスター状の近接戦闘用武器を持っていて、ビーム部分を自由に伸縮させることで敵を撃破することもできた。

本機は、ザンスカール戦争末期に戦場に投入され、ファラ・グリフォンによって運転されることになる。ファラのゲンガオゾは、タシロの艦隊を追撃しようとするウッソのV2と一騎打ちになるが、ファラとゲンガオゾの戦闘力は圧倒的で、V2を手玉に取り、V2の撃破は時間の問題かのようにみえた。しかし、そのときマーベットの援護が入り、V2は何とか危機を乗り切る。
V2の危機は去ったが、次はマーベットがファラの標的となり、マーベット機の撃墜は必至かと思われたが、ファラは妊娠していたマーベットから放たれる二つの命の光に動揺し、その一瞬の隙を見逃さなかったウッソによって撃破されてしまうのだった。
 
 

ガンダムウォー エクステンションブースター1 ゲンガオゾ R

 

ZMT-S29S ザンネック

ザンスカール帝国軍「ベスパ」の試作モビルスーツ

全高19メートルを超える大型のモビルスーツで、ザンネックキャノンと呼ばれる大型のビーム砲を持ち長距離からの攻撃が得意。大型キャノンに裏打ちされたザンネックの圧倒的な破壊力は、本機を「ミニカイラスギリー」と呼ばせるほどのものであった。

両肩には三日月状の粒子加速器を備え、その加速器によって生み出された力をザンネックキャノンに送り込み、凄まじい威力のビームを敵に放出した。粒子加速器を動かしているときは、両肩の三日月の部分から輪っか状になった光が放たれるので、遠目から見ると二つの大きな光の輪だけが見えることになる。三日月状の部分は加速器としてだけではなく小型のビーム砲としても使用できるので、敵との接近戦になったときには三日月部分からビームを放ち敵を迎撃することもできた。
長距離攻撃が得意な機体だが、ザンネックキャノンの他に、胸部のミサイルランチャー、ビームサーベル、ビームシールドで武装していて近接戦闘にも十分対応できる。

移動するときは円盤状のサブフライトシステム「ザンネックベース」に乗ることで高速で移動することが可能だったほか、宇宙から大気圏内に降下し再び宇宙に上昇することさえできた。

見た目は重モビルスーツだけあってドッシリとした安定感があり、その安定感のある機体に長尺のザンネックキャノンを持った姿は非常に頼もしく、かつ、カッコいい。烏帽子(えぼし)と呼ばれる帽子をかぶったような頭をしていて公家っぽい面もあるので気品にも満ちてもいる。

このザンネックには、宇宙漂流の刑に処せられ死亡したとみられていたファラ・グリフォンが乗機する。制御系にサイコミュ技術を使用していた本機は、彼女の感応波を読みとり機体をコントロールしていたため、機体追従性能や狙撃性能が非常に優れていた。ファラのニュータイプ能力が、ザンネックの力を最大に引き出したときは、戦場から遠く離れた超長距離からでも敵を正確に識別し狙撃することが可能なくらいだった。
しかし、ニュータイプであったウッソやシャクティ、カルルマン(赤ちゃん)には彼女が近づくと鈴の音が聞こえてしまったため、ニュータイプに対しては隠密作戦をとることは難しかった。
 
 

ガンダムウォー 宿命の螺旋 ザンネック R

 

RX-0[N] ユニコーンガンダム2号機バンシィ・ノルン

地球連邦軍のニュータイプ専用モビルスーツ

バンシィの改良型で以前より戦闘力が増している。両腕に装備していた特徴的なアームド・アーマーを取り外し背中にアームド・アーマーXCを装着、機動力および航続距離が向上した。そのほかシールドの役割も果たすアームド・アーマーDEを左腕に装備していて防御力も高められている。パイロットはリディ・マーセナス。
 
 

HGUC 1/144 RX-0[N] ユニコーンガンダム 2号機 バンシィ・ノルン ユニコーンモード (機動戦士ガンダムUC)

 
 

HGUC 1/144 RX-0 ユニコーンガンダム 2号機 バンシィ・ノルン デストロイモード (機動戦士ガンダムUC)

 

RX-0 ユニコーンガンダム2号機バンシィ

地球連邦軍のニュータイプ専用モビルスーツ

地球連邦軍のUC計画の下、アナハイム・エレクトロニクス社で製造されたユニコーンガンダムの2号機。白い1号機とは対称的に黒色で塗装されていて「バンシィ」という二つ名で呼ばれている。1号機と同じく全身の骨格にサイコフレームが使用されNT-Dシステム作動時はデストロイモードに変身する。

両腕にアームド・アーマーと呼ばれる特殊な武器を装備していてかなり強そう。右腕のアームド・アーマー・ビーム・スマートガンは強力なビーム兵器で、その高い出力により敵を切断することもできる。また、左腕のアームド・アーマー・ヴァイブレーション・ネイルは巨大なツメのような形をしており物理攻撃で敵を撃破することができた。

パイロットはマリーダ・クルス。連邦軍に捕えられたあと記憶を改変されたマリーダはこの機体に乗りバナージのユニコーンと戦うことになる。
 

HGUC 1/144 RX-0 ユニコーンガンダム 2号機 バンシィ ユニコーンモード (機動戦士ガンダムUC)
 
HGUC 1/144 RX-0 ユニコーンガンダム 2号機 バンシィ デストロイモード (機動戦士ガンダムUC)

 

MSN-06S シナンジュ

ネオ・ジオン軍(袖付き)のニュータイプ専用モビルスーツ

本機は地球連邦軍のUC計画によって開発されたモビルスーツで、同じ計画によって生み出されたユニコーンガンダム1号機、ユニコーンガンダム2号機(バンシィ)とはいわば血縁関係にあたる。連邦軍によって開発された本機だがその後ネオ・ジオン軍(袖付き)の手に渡り改修。見た目がよりジオンっぽくなり機体は真っ赤に塗装された。

シナンジュはニュータイプ専用機であるが、フレームの一部にサイコフレームを使用することによって機動力、俊敏性などの運動性能を純粋に限界まで高めた機体であり、他のニュータイプ専用機によくある遠隔操作系(ファンネル等)の兵器は搭載していない。その極めて高い運動性能を最大限に発揮させるためパイロットはニュータイプの袖付きの指導者フル・フロンタルが担当している。

ビーム・ライフル、バズーカ、ビーム・サーベル、ビーム・アックス等で武装しその圧倒的機動力とあいまった優れた破壊力で連邦軍を翻弄し「赤い彗星の再来」と呼ばれ恐れられた。

MG 1/100 MSN-06S シナンジュVer.Ka (機動戦士ガンダムUC)

 

RX-0 ユニコーンガンダム

地球連邦軍のニュータイプ専用モビルスーツ

地球連邦軍のUC計画に沿う形でアナハイム・エレクトロニクス社が製造した機体。

全身の骨格にサイコフレーム(サイコミュの役割を持つナノコンピューターを金属に練りこんで生成された素材)を使用した超高級機で、ニュータイプの精神波を全身で受け止めることができ、今までのニュータイプ専用機をはるかに凌駕する即応性を持っていた。あの伝説のモビルスーツνガンダム(ニューガンダム)ですらごく一部にしかサイコフレームを使用していない。

普段は真っ白で一本角が特徴的なスマートな機体だが、NT-Dと呼ばれるシステムが作動した時は一本角が二本に割れ、全身のサイコフレームをところどころ露出させたガンダムタイプに変身する。この状態のことはデストロイモードと呼ばれ、サイコフレームが発光し尋常でない機動力と防御力を発揮する。
また、本機にはLa+(ラプラス)と呼ばれる謎のシステムが組み込まれている。このシステムはラプラスの箱(地球連邦政府を揺るがすほどの何か)を開くことができる鍵であるらしい。

ラプラス戦争勃発時、ユニコーンガンダムはビスト財団のカーディアス・ビストの手にありインダストリアル7に保管されていた。La+(ラプラス)システムが組み込まれた本機を巡って連邦軍と袖付き(ネオ・ジオン)の争いの火ぶたが切られコロニー内が混乱する中、偶然にも学生のバナージ・リンクスによってユニコーンガンダムは起動される。16歳の少年バナージはこうしてこの戦争に当事者として関わることになった。ユニコーンガンダム起動時にバナージの生体情報がLa+(ラプラス)に登録されたため、それ以降彼以外がこの機体を操縦することはできなくなっている。
 

MG 1/100 RX-0 ユニコーンガンダム Ver.Ka (機動戦士ガンダムUC)
GUNDAM FIX FIGURATION METALCOMPOSITE #1006 ユニコーンガンダム

 

NZ-666 クシャトリヤ

ネオ・ジオン軍(袖付き)のニュータイプ専用モビルスーツ

第一次ネオ・ジオン戦争でネオ・ジオンが使用したクィン・マンサをベースに開発された機体。かつてのクィン・マンサは単機に圧倒的破壊力を持たせたため頭頂高が40メートル近い巨体になってしまっていたが、クシャトリヤはその後の技術革新(サイコフレーム技術の発展等)によりその圧倒的破壊力を保ったまま小型化することに成功する。

体の周りにはスラスター・武器・ファンネル格納庫の役割を持つ巨大なバインダーが4基備え付けられていて、その変わった姿から連邦軍に「4枚羽」という呼ばれ方もしているが、機体が緑なこともありむしろピーマンのように見えなくもない。
胸部やバインダーに装備されている12門のメガ粒子砲の他、24基のファンネル、ビームサーベル、ビームガトリングガンなど多数の武器で武装し戦艦を凌駕するほどの圧倒的火力を誇っていた。

パイロットはマリーダ・クルス(プルトゥエルブ)が担当しラプラス戦争に投入された。
 

HGUC 1/144 NZ-666 クシャトリヤ (機動戦士ガンダムUC)

 

RX-93 νガンダム

地球連邦軍のアムロ・レイ専用モビルスーツ

アナハイム・エレクトロニクス社が製造を担当した第四世代モビルスーツでアムロ・レイ大尉が設計に関与して開発された。機動歩兵兵器としての能力を最大限に発揮するように設計されたため、Ζガンダムのような可変機構は無く、常にモビルスーツ形態を保つシンプルな構造になっている。

本機はニュータイプ専用機で最新技術のサイコフレーム(サイコミュの役割を持つナノコンピューターを金属に練りこんで生成された素材)をコックピット部分に使用しており、機体の軽量化とフレーム強度の強化、反応速度の短縮や運動性の向上が図られている。元々νガンダム(ニューガンダム)にサイコフレームを採用する予定はなかったが、開発中にどこからかこの最新技術情報が流れてきたため急きょ採用することになったという経緯がある。

νガンダム(ニューガンダム)はガンダムとして初めてファンネルを装備した機体でフィン・ファンネルと呼ばれる大型のファンネルを6基背中に背負っている。巨大なフィン・ファンネルはメガ粒子砲を搭載し非常に強力な攻撃力を持っている他、Iフィールド・ジェネレーターの機能も有しておりνガンダムをビーム攻撃から守るバリアを創出することができた。
フィン・ファンネル以外にビームライフル、ビームサーベル、バルカン砲といった基本的な武器も携帯しており、その他ハイパー・バズーカやシールドに搭載されたビームキャノン等多種の武器で武装することができる。
このようにνガンダム(ニューガンダム)はガンダムシリーズ最強といっても過言ではないくらい圧倒的に優れたモビルスーツとして完成したが、アムロ・レイのためだけに設計・調整がなされているため、他のパイロットによる操縦が難しくなっている。

νガンダム(ニューガンダム)はアムロが所属するロンド・ベル隊に配備され第二次ネオ・ジオン戦争に参加、ギュネイ・ガスのヤクト・ドーガを落とすなどの活躍を見せた。戦争最終局面、アクシズが地球に落下しようとする中シャアのサザビーと一騎打ちを繰り広げ、シャアに勝利。νガンダム(ニューガンダム)はシャアが乗ったサザビーの脱出用ポッドを手にしたままアクシズに向かいその巨大な小惑星を押し戻そうとする。その姿を見た連邦軍とネオ・ジオンのモビルスーツは敵味方関係なくνガンダムと共にアクシズを押し戻そうとするが、落下が始まったアクシズの表面で次々と爆散していった。もうアクシズの落下を止められないと誰もが思ったその時、緑色の光がνガンダムから放出される。その光はνガンダムのサイコフレームと人々の意思が共振して発せられたものなのか瞬く間にアクシズ全体を覆いオーロラのように地球の周りを駆け抜けていった。その直後、アクシズは地球の引力圏から離れ奇跡的に地球への落下は防がれた。このνガンダムが起こした奇跡により地球は破滅から救われたが、この奇跡の後νガンダムは消息不明になってしまっている。こうしてνガンダム(ニューガンダム)は、たった一機で地球を救った伝説的なモビルスーツとなったのであった。

MG 1/100 RX-93 vガンダム Ver.Ka (機動戦士ガンダム 逆襲のシャア)

 

MSN-04 サザビー

ネオ・ジオンのシャア・アズナブル専用モビルスーツ

地球の寒冷化を実現すべくネオ・ジオン軍がその技術を結集して開発した究極のニュータイプ専用モビルスーツでシャア・アズナブルが使うことを前提に設計が施された機体。

ネオ・ジオン軍が開発した新技術サイコフレーム(サイコミュの役割を持つナノコンピューターを金属に練りこんで生成された素材)をボディーに組み込むことで精神波感応能力及び機体追従性の向上と機体の小型化を同時に実現している。ちなみにシャアは、互角の性能を持ったモビルスーツでアムロと決着を付けたいという個人的な思いから、このサイコフレームに関する技術情報を意図的に連邦軍に流出させている。いつも冷静な判断をするシャアがこのようなリスクのある行動をとったのは、彼の心の奥底に自分の罪深い行為をアムロに止めてもらいたいという願望があったからかもしれない。

本機は背中にファンネルを6基搭載しオールレンジ攻撃ができるほか、腹部中央に設置された強力な拡散メガ粒子砲で敵を一掃することができた。手持ちの武器も強力で、ビーム・ショット・ライフル、ビーム・サーベル、ビーム・トマホークなどを携帯でき白兵戦能力も高い。また、強力な動力機関を採用することで最大3,960kWの力を発揮し推進力も23メートルのモビルスーツとは思えないほど強力なものだった。
サザビーはこのように攻撃力も機動力も他のモビルスーツを圧倒する能力を持っており、モビルスーツの形をしたモビルアーマーといっても過言ではない力を保持していた。その高い能力以上に見た目も比類ないくらいのカッコよさで、赤い彗星シャアが最後に乗ったモビルスーツとしてふさわしい機体だったといえる。

第二次ネオ・ジオン戦争でシャアは本機に乗りアムロのνガンダム(ニューガンダム)と決戦を行う。これはシャア自身が望んでいた戦いだが、激戦の結果アムロに敗北し脱出用ポッドで脱出せざるを得ない状況に追い込まれた。
 
 

MG 1/100 MSN-04 サザビー メタリックコーティングバージョン (機動戦士ガンダム 逆襲のシャア)

 

NZ-333 α・アジール

ネオ・ジオンのニュータイプ専用モビルアーマー

地球寒冷化作戦を成功させるためネオ・ジオン軍が開発した巨大決戦兵器で全長は100メートルを超える。デラーズ紛争に使用されたアクシズ製のモビルアーマー、ノイエ・ジールの後継機で非常に攻撃力が高い。機体制御にサイコミュを使用しているためニュータイプ及び強化人間にしか操作することができないのでパイロットはニュータイプのクェス・パラヤが担当している。
クェスは元々ネオ・ジオン軍の人間ではなく一般市民だったのだが、ネオ・ジオン軍に偶然そのニュータイプ能力を認められ急遽パイロットになった。とても大胆な抜擢だと思えるが、このことはクェスを超えるニュータイプが存在しないというネオ・ジオンの人材不足を露呈する人事だったともいえる。

本機はその巨体に大型のファンネル9基とジオングのような有線式のアーム砲を持っていてオールレンジ攻撃をやりたい放題できた。遠隔操作系以外の武器も搭載していて、口にあたる部分にメガ粒子砲、側頭部や額にバルカン砲がある。なぜかはわからないが一般的な火砲を顔面に集中させている。防御能力も優れていて、ノイエ・ジールと同じくIフィールドジェネレーターを搭載し中長距離からのビーム攻撃を無効化することができた。
足のように見える巨大なプロペラントタンク兼推進機関を二本装着することで長距離を移動することができるようになり、多くの作戦に参加できるようになっている。

クェスのα・アジール(アルパ・アジール)はアクシズ落としを成功させるため、邪魔をする連邦軍の駆逐を目指して出撃。たった一機で多くのロンド・ベル隊機を撃破する活躍を見せるがアムロのνガンダム(ニューガンダム)と戦いダメージを受ける。その戦場に知り合いのハサウェイ・ノアが乗ったジェガンが現れ戦いをやめるよう説得されるがクェスは言うことを聞かない、そんな中チェーン・アギのリ・ガズィが放ったミサイルの直撃を受け撃破された。
 

ガンダムコレクション 1/400 MZ-333 α・アジール