ザンスカール帝国軍「ベスパ」の試作モビルスーツ
ゲンガオゾは、背中に背負った巨大なバック・エンジン・ユニットを特徴とする非常に攻撃力が高いモビルスーツで、その能力は、リガ・ミリティア最強のウッソが操るV2ガンダムを翻弄し、本気を出せば撃墜できるほどのものだった。
雷神が持つ太鼓のようなデザインのバック・エンジン・ユニットには、マルチプル・ビーム・ランチャーが5門搭載され、近づく敵を一掃することができたほか、サイコミュによるコントロールで、バック・エンジン・ユニットだけを切り離し遠隔操作することも可能だった。
また、手元にはビームメイスと呼ばれるモーニングスター状の近接戦闘用武器を持っていて、ビーム部分を自由に伸縮させることで敵を撃破することもできた。
本機は、ザンスカール戦争末期に戦場に投入され、ファラ・グリフォンによって運転されることになる。ファラのゲンガオゾは、タシロの艦隊を追撃しようとするウッソのV2と一騎打ちになるが、ファラとゲンガオゾの戦闘力は圧倒的で、V2を手玉に取り、V2の撃破は時間の問題かのようにみえた。しかし、そのときマーベットの援護が入り、V2は何とか危機を乗り切る。
V2の危機は去ったが、次はマーベットがファラの標的となり、マーベット機の撃墜は必至かと思われたが、ファラは妊娠していたマーベットから放たれる二つの命の光に動揺し、その一瞬の隙を見逃さなかったウッソによって撃破されてしまうのだった。