MS-09R リック・ドム

ジオン公国軍の量産型モビルスーツ

地球上での運用を想定して開発されたドムを宇宙用に再設計した機体。ドムは熱核ジェットエンジンを使用していたがリック・ドムは宇宙用に熱核ロケットエンジンに変更、無重力環境での運用ということもあり出力と推力は若干低減されている。
ドムとリック・ドムの見た目は一見すると違いがあまりわからないが、よく見るとリック・ドムのスラスターノズルが目立つようになってきた。武装もドムとあまり変わりなく左胸の拡散ビーム砲、ヒート・サーベル、ジャイアント・バズなどを備えている。

中立サイドのサイド6から離脱するホワイトベースにコンスコンのリック・ドム12機が襲いかかり戦闘になるが、3分もたたずにリック・ドムは全滅してしまう。リック・ドム自体はとても良い機体なのにホワイトベース隊のせいで最も印象深い戦いが活躍とは真逆の悲しい結末になってしまっている。
 

HY2M 1/60 MS-09R リック・ドム (機動戦士ガンダム)

 

ザンジバル

ジオン公国軍の機動巡洋艦

大気圏突入能力を持ち、宇宙のみならず大気内での航行も可能。翼が小さいのでミノフスキークラフト技術を使い空中を飛んでいるように見えるが、実は船の胴体そのもので揚力を生み出しておりミノフスキークラフト技術を使わずに飛行する。つまり、一般の飛行機と同じ原理で空を飛んでいる。また、補助ブースターを取り付けることによって大気圏を脱出することが可能であり、ジオン公国軍の艦艇で唯一地球と宇宙を往復できる。

メガ粒子砲4門、火薬式の実弾主砲、大型ミサイル2基や対空砲で武装しムサイより多くのモビルスーツの積載が可能。

シャアはザンジバル級ラグナレクでホワイトベースを執拗に追いかけ特攻による砲撃戦をしかけるなど大胆不敵な攻撃を行った。この特攻ではザンジバル級ラグナレクとホワイトベースがすれ違いながら至近距離で砲撃しあうという強烈で熱い戦いが展開されたが、このような無茶とも思える作戦が立てられたのもシャアがザンジバルの性能に厚い信頼を寄せていたからだろう。
 

1/2400 ザンジバル (機動戦士ガンダム)

 

U.C.0079年12月2日 ホワイトベースが連邦軍主力ティアンム艦隊の囮になるためジャブローを出港。その二時間後ティアンム艦隊はルナツーを目指しジャブローを出港

宇宙世紀 0079年12月2日

連邦軍主力のティアンム艦隊の囮となるためホワイトベースは単独でジャブローを先発し月方面に向かう。ビンソン計画によって増強されたティアンム艦隊はホワイトベースが出港してから二時間後にジャブローを出港、小惑星基地ルナツーに向かった。
シャアは連邦軍の陽動作戦に見事に引っ掛かりザンジバルでホワイトベースを追撃する。彼がホワイトベースが囮だと気付いた時には連邦軍主力艦隊はすでにジャブローを出港した後だった。
敵の作戦にまんまとはめられたシャアだが特に動揺することもなく前方のホワイトベースを撃沈することに集中する。ザンジバルの大気圏脱出後ビグロとリックドムにホワイトベースを攻撃させ、シャア自身はザンジバルでホワイトベースに突撃、近距離での砲撃戦という大胆な作戦を実施するもホワイトベースを撃沈するには至らなかった。
 
 

1/2400 ザンジバル (機動戦士ガンダム)1/550 MA-05 ビグロ (機動戦士ガンダム)1/144 MS-09R リック・ドム (機動戦士ガンダム)

ホワイトベース追撃を行ったザンジバルとビグロ、リック・ドム

 

MSM-07S 指揮官用 ズゴック

ジオン公国軍の量産型水陸両用モビルスーツ

MSM-07ズゴックに改良を施し機動力を高めた機体。水陸両用モビルスーツの宿命ともいえる陸上での機動性の低さが問題視され軽量化、および推力の向上といった改良を行い以前のものより俊敏に動けるようになった。この改良により陸上での戦闘能力はそれまでの陸上用モビルスーツと同等、またはそれ以上のものとなった。

シャア・アズナブルが搭乗したズゴックはこの機体であり赤く塗装されている。カニっぽい。シャアのズゴックはジャブロー攻略作戦に参加し基地を守備していたジムを爪(アイアンネイル)で貫くという荒業を披露している。

HGUC 1/144 MSM-07S シャア・アズナブル専用 ズゴック (機動戦士ガンダム)

 

RGM-79 ジム

地球連邦軍の量産型モビルスーツ

地球連邦軍のモビルスーツ開発計画「V作戦」で初期に開発されたRXシリーズ(ガンダム・ガンキャノン・ガンタンク)はコストを度外視して開発された試作機だった。ジムはその試作機開発で得た技術をもとに製造された量産型モビルスーツである。
ガンダムの設計をベースとして開発されたが製造コスト抑えられている分性能は劣る。(コア・ブロックシステムは採用されず、素材も安上りのチタン合金に変更されている。)しかし、量産機としての性能は十分に有していて多くの作戦に投入され一年戦争の勝利に大きく貢献した。

量産機の宿命でやられ役になることが多く、ジャブロー攻防戦ではシャアのズゴックに爪でおなかを貫かれるといったようなひどい目にもあわされている。
 

MG 1/100 RGM-79 ジム Ver.2.0 (機動戦士ガンダム)

 

MSM-04 アッガイ

ジオン公国軍の量産型水陸両用モビルスーツ

ゴッグやズゴックの後に開発された水陸両用モビルスーツで、先だって開発された水陸両用機のデータを基に低コスト化、高機動化を実現している。右腕にメガ粒子砲があり6連装ロケットランチャーを装備している。格納可能な爪(アイアンネイル)も持っていて近接攻撃に対応している。

機体の色は茶色。頭が大きく手足が短い体型をしていてとてもかわいらしい。おそらく全モビルスーツの中でもっともかわいらしい機体である可能性が高い。頭でっかちで手足が短い体型を見ると哺乳類(人間を含む)は本能的にかわいいと感じるという説があるらしい。その説が正しければアッガイの体型がアッガイと対峙する連邦軍兵士に何らかの心理的影響を与えた可能性は否定できない。誰もかわいらしいものは倒したくないのだから。もしそこまで考えてジオンがアッガイを開発していたとしたらと思うとジオン開発陣からは末恐ろしささえ感じてしまう。

シャアはジャブロー基地で破壊工作をするためアッガイ部隊を引きつれ侵入。しかし破壊工作は失敗し最終的にアッガイ部隊はガンダムに皆殺しにされている。
 

MG 1/100 MSM-04 アッガイ (機動戦士ガンダム)

 

U.C.0079年11月30日 マッドアングラー隊がジャブロー要塞の入口を発見。ジオン公国軍がジャブロー攻略作戦を実施

宇宙世紀 0079年11月30日

ジャブローを目指すホワイトベースを捕捉していたシャアのマッドアングラー隊は、ホワイトベースのレーダー反応が消えたアマゾン川流域を徹底的に探索し、ついにジャブロー要塞への侵入口を見つけ出した。
ジオン公国軍はこの報を受けキャルフォルニアベースの戦力を中心とする大部隊を編成しジャブロー攻略作戦を開始する。
シャア自身も赤いズゴックで出撃しジャブロー内部に侵入、破壊工作を実施するがホワイトベース隊の活躍もあり作戦は失敗、
上空から攻め込んだジオンのモビルスーツ大部隊も連邦軍の圧倒的な火力の前に甚大な損害を受け撤退。ジオン地上軍の総力を持ってしても難攻不落のジャブロー要塞を落とすことはできなかった。

ジオン公国軍がその戦力の多くを失ったこの戦いは、その後にジオン公国地上軍が連邦軍に壊滅させられる原因にもなった。
 
 

 
 

HGUC 1/144 MSM-07S シャア・アズナブル専用 ズゴック (機動戦士ガンダム)MG 1/100 MSM-07 ズゴック (機動戦士ガンダム)MG 1/100 MSM-04 アッガイ (機動戦士ガンダム)MG 1/100 MSM-03 ゴッグ (機動戦士ガンダム)HGUC 1/144 MSM-10 ゾック (機動戦士ガンダム)
MG 1/100 MS-06F ザクII Ver.2.0 (機動戦士ガンダム)HGUC 1/144 MS-06F-2 ザクII F2型 ジオン軍仕様 (機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY)MG 1/100 MS-06K ザクキャノン (機動戦士ガンダム)MG 1/100 MS-07B グフ (機動戦士ガンダム)MG 1/100 MS-09 ドム (機動戦士ガンダム)HGUC 1/144 MS-09F ドムトローペン (機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY)

ジャブロー攻略作戦に投入されたジオン公国軍の主なモビルスーツ

 
 

MSM-10 ゾック

ジオン公国軍の水陸両用モビルスーツ

モビルスーツとは思えないほどの高出力動力を持ち、メガ粒子砲を9門も搭載する圧倒的火力はもはや歩く戦艦。前後対象のデザインで表裏両方が正面であり死角が少ない。機体色は薄緑で大きなくちばしが印象的。その圧倒的破壊力で要塞を破壊するべくジャブロー攻略作戦に投入されたが連邦軍に撃破されている。
 

HGUC 1/144 MSM-10 ゾック (機動戦士ガンダム)

 

U.C.0079年11月27日 ホワイトベースが地球連邦軍本部のジャブロー基地に入港

宇宙世紀 0079年11月27日

ついにホワイトベースが南米の地球連邦軍本部ジャブローに到着。本来ならルナツーから直接ジャブローに向かうはずだったが、大気圏突入時にジオン勢力圏の北アメリカに追い込まれたことで地球を一周することを余儀なくされた。 到着後、技術士官ウッディ・マルデン大尉の指揮のもとホワイトベースの修理が行われている。
一方、シャアのマッドアングラー隊はベルファスト基地からホワイトベースを捕捉しており、 ホワイトベースが地下に消えた場所を特定、その場所がジャブロー要塞の入口であると断定し侵入口の探索を続けていた。
 
 

 

ジャブロー要塞があるアマゾン川流域

 

CB-X5 ガンペリー

地球連邦軍のモビルスーツ用輸送機

ホバーとジェットエンジンを組み合わせた推進力でモビルスーツを運搬できる。ホバーは機体前方下部に1つ、左右の下部に1つずつの計3基。ジェットエンジンは機体後部に4基搭載している。
この機体はホワイトベースにも搭載されていた。ホワイトベース搭載のガンペリーはカイ・シデンがかくまっていたジオン軍のスパイ、ミハル・ラトキエが死亡する悲劇の舞台にもなってしまった。
 

EXモデル 1/144 ガンペリー (機動戦士ガンダム)