地球連邦軍が開発した試作モビルスーツ
一年戦争後、ジオン公国軍のモビルスーツ技術を吸収した地球連邦軍は、新たな高性能モビルスーツを開発するべく「ガンダム開発計画」を発動、極秘に複数のガンダムを試作した。ガンダム試作2号機はその中の一つで核攻撃ができるよう設計・生産されたもの。
本機は核弾頭弾を発射できるアトミックバズーカを装備し、核攻撃により敵の中枢に致命的なダメージを与えることができる機体になっている。自身の核攻撃によって機体が損傷しないよう耐核装備が施されているため装甲やシールドが厚くなり重量が重くなってしまっているが、大きな出力と推力でその重さを補い高い機動性を担保している。
デラーズ・フリートはこの核攻撃可能なガンダムの存在を知って星の屑作戦を計画し実行、ガンダム試作2号機(サイサリス)を核弾頭弾ごと連邦軍から奪うことに成功する。「ソロモンの悪夢」と呼ばれたアナベル・ガトーはこのガンダム試作2号機(サイサリス)で観艦式参加のために集結した連邦軍艦隊の対し核攻撃を敢行。連邦軍艦隊に大損害を与えた。
自らの敵に対して使用する予定であった核を自らの艦隊に使われることになった連邦軍は多大なショックを受けたに違いないし、面目もつぶされ慚愧に耐えない気持ちだっただろう。
ガンダム試作2号機(サイサリス)は核攻撃からの帰投途中、ガンダム試作1号機フルバーニアンに発見され戦闘に突入。激戦の末相討ちとなりアナベル・ガトーは脱出、機体は放棄された。