ジオン公国軍の量産型モビルスーツ
ジオン公国軍の兵器開発計画「ペズン計画」に沿って開発された機体。
ビーム兵器の使用を前提として設計され、実際にビームライフルとビームサーベルで武装している。また、関節部はマグネットコーティングによって駆動力が増しており機動性の高いマシンに仕上がっている。一見してザク系のモビルスーツだとわかるが全体が青系で塗装されているので遠目から見るとグフと勘違いしそうな気がしないでもない。
一年戦争後は連邦軍によって改修されグリプス戦役でも使用された。
地球連邦軍の可変モビルアーマー
北米にある地球連邦軍のニュータイプ研究所(オーガスタ研究所、オークランド研究所)によって開発された機体。
出力は3,040kW、総推力は183,000kgに達し、凄まじい加速力を持っており、恐ろしいほどの重力加速度に耐えられる人間にしか操縦することができず、強化人間、もしくは体力に優れた一部の人間しかパイロットになれなかった。本機はサイコミュを利用したニュータイプ専用機ではないが体力面でパイロットを選ぶ特別な機体だったといえる。ビーム・サーベル2本やシールドと一体化したビームライフルを2基を標準で装備しており、その高い攻撃力で敵を苦しめた。
ギャプランはブースターを取り付けることで大気圏を脱出することが可能であり、大気圏脱出後、本機をバリュートで地球に降下させたなら地球上のどの場所にでも短時間のうちに移動することができる大陸間弾道モビルスーツとして運用できたかもしれない。
強化人間ロザミア・バダムや体力のあるヤザン・ゲーブルなどがパイロットを務めエゥーゴと対戦している。宇宙世紀0087年5月中旬頃、地球連邦軍のニュータイプ研究所はティターンズによって掌握されることになり、ニュータイプ研究所で開発された本機はそれ以降ティターンズの管理下で使用されていた。
宇宙世紀 0087年5月中旬
エゥーゴの地球降下部隊がカラバの協力を得て一部を除きケネディ基地より宇宙に帰還。 カラバの支配下にあったケネディ宇宙基地はティターンズに協力するニュータイプ研究所により奪回される。
【参考文献: 『 総解説 ガンダム事典 Ver.1.5 』 講談社(KCデラックス)】
ケネディ基地を奪われ北米から撤退するアウドムラにブランのアッシマーとロザミアのギャプランは追撃を仕掛ける
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地球連邦軍が開発した試作可変モビルアーマー
地球連邦軍の創設したニュータイプ研究所の北米拠点、オークランド研究所の研究のもと生産された機体。
飛行時は円盤状のモビルアーマー形態、近接戦闘時はモビルスーツ形態に変形することができる。可変可能な機体だが第二世代モビルスーツが登場する前の古い設計のまま開発されていて、ムーバブルフレーム(内骨格型フレーム)を使用せずに可変を実現しており大型の機体になってしまっている。しかし、熱核ジェットエンジンによる大きな推力を利用することで空中での機動性を極めて高いものにしている。
飛行時の形態はずんぐりしていて見た目では揚力を利用しているようには見えず、「大気圏内を飛行するのになぜ航空機型ではなく円盤型なのだろうか」「ひょっとしてあれで揚力を得られているのだろうか」などといろいろ疑問がわいてきて心をかき乱される。大型ビームライフルを保持していて攻撃力も高く、エゥーゴとカラバの面々を苦しめた。
パイロットはブラン・ブルターク少佐でエゥーゴのクワトロ、カミーユ相手に互角以上の戦いを繰り広げるが、最後はアムロ・レイが乗るリックディアスに撃墜された。
宇宙世紀 0087年5月中旬
ティターンズが地球連邦軍の各ニュータイプ研究所を掌握する。連邦軍のニュータイプ研究は一年戦争後ジオンのフラナガン機関が行っていた研究を基に進められた。研究は北米のオーガスタ研究所、オークランド研究所や日本のムラサメ研究所、アフリカのキリマンジャロ研究所などで行われていた。
【参考文献: 『 総解説 ガンダム事典 Ver.1.5 』 講談社(KCデラックス)】
ジオン公国軍のリサイクルモビルスーツ
下半身に損傷、もしくは不具合があったザクIIの上半身と主力戦車マゼラアタックの車両部分を結合し再利用を可能にした機体。今の技術でもがんばれば作れそう。見た目は予想以上にマゼラアタックの上にザクが乗っかっているので違和感があるのかないのかすらよくわからない。
ジオン公国軍は使えなくなったモビルスーツを少しでも機能させるため非常手段としてやむを得ずこの機体を作り上げていたのだが、一方の連邦軍はこれとよく似た機体を真面目に一から開発し完成させていたのだった。
一年戦争後は連邦軍によって接収されジャブロー基地で使用されていた。戦時中、緊急対応としてつくられたマシンなので普通なら廃棄されそうなものだが、その後も大事に使われていたということから考えると、やっぱり連邦軍の中にこういう感じのマシンを気に入っている人達が少なからずいたのではないかと思われて仕方がない。
エゥーゴの量産型モビルスーツ
ジムIIの設計を基に性能を向上させた第2世代モビルスーツ。
装甲に高価なガンダリウムγではない安価なガンダリウム合金を使用しているなど、量産を可能にするためのコストダウンが図られている。外骨格フレームではなくムーバブルフレームを使用しているため運動性が格段に増しており、ジムの系譜の中で新たなステージに立った意味のある機体といえるかもしれない。機体は緑を基調とした色で塗装されている。
エゥーゴの主力機としてのグリプス戦役で活躍した。ラプラス戦争時には地球の連邦軍拠点(トリントン基地やダカール)に配備されていたがこの時の機体はエゥーゴ仕様のカラーリングではなく別の色で塗装されていいる。
モビルスーツの大気圏突入を可能にするために開発された飛行機、サブフライトシステム。
背中にモビルスーツをのせ宇宙から地球に降下することができる。グリプス戦役時のモビルスーツは大気圏に突入する際バリュートと呼ばれるお椀型の耐熱風船の上に乗り空力加熱による高熱から機体を守っていたが、大気圏突入の間は身動きが取りにくく非常に無防備な状況にならざるを得なかった。フライングアーマーはその問題点を解決し大気圏突入時でもモビルスーツにある程度の運動をさせることを可能にしている。
エゥーゴの部隊がジャブロー攻略のため地球に降下した際ジャブローを守るべくティターンズの多くのモビルスーツも一緒に大気圏に突入したが、バリュートを展開して無防備になったティターンズのモビルスーツはフライングアーマーに乗り大気圏突入中でも機動性を保っていたガンダムMk-IIに次々と撃ち落とされていった。