XM-07 ビギナ・ギナ

クロスボーン・バンガードの試作モビルスーツ

本機は指揮官用に開発された高性能モビルスーツでベラ・ロナ(セシリー・フェアチャイルド)の専用機。背中に設置された8個の可動式フィンノズルが特徴的で、それぞれのノズルを個別に動かすことで自由自在に空間を移動することができた。この可動式フィン・ノズルは非常に巨大でそれぞれが長く、ノズルを左右に広げたその姿はまるで翼をひろげた鳥のように見えなくもない。ビギナ・ギナはこの新型の可動式フィンノズルによってそれまでのモビルスーツよりも機動力が格段に向上していて、クロスボーン・バンガードの機体の中でも最高レベルの性能を誇っていた。

機体色は白っぽいグレー(銀色?)をベースにしていて、紫色がところどころに使われており全体的に上品な感じがする。ロナ家の貴女であるベラ・ロナのイメージに合わせたのかもしれない。また、クロスボーン・バンガードのモビルスーツは丸い形をしたツインアイを採用していることが多く無骨なイメージのものが多いが、ビギナ・ギナは丸いツインアイを採用せずカッコいいデザインのメインカメラを使用していたり、背中のフィン・ノズルが美しいことなどからさらに輪をかけて上品で高貴な印象を与えてくる。

コスモ・バビロニア建国戦争時、ベラ・ロナ(セシリー・フェアチャイルド)は本機に乗りクロスボーン・バンガードのフロンティアⅠ制圧作戦に参加するが、ガンダムF91と戦う中でF91のパイロットがシーブック・アノーだということを知る。戦っている相手が友達のシーブックだと知ったベラ・ロナ(セシリー・フェアチャイルド)は、クロスボーン・バンガードから離脱し彼と一緒に行動することを決意、ビギナ・ギナと共に連邦軍に降った。

連邦軍の所属機となったビギナ・ギナはその後ベラ・ロナ(セシリー・フェアチャイルド)と共にベラの父カロッゾ・ロナ(鉄仮面)のラフレシアと戦うことになるが、ラフレシアの圧倒的な戦闘力の前に敗北し大破してしまう。ベラ・ロナ(セシリー・フェアチャイルド)自身はカロッゾ・ロナ(鉄仮面)によってビギナ・ギナのコックピットから引きずり出され宇宙空間で漂流することになったが、後にシーブックとガンダムF91に救助されている。
 
 

1/100 ビギナギナ (機動戦士ガンダムF91)