ザンスカール帝国軍「ベスパ」の地上用試作モビルスーツ
本機は、正規軍ではないリガ・ミリティアに対応するため、ゲリラ戦対応能力を高めるような設計がなされ生産された。
高性能の対物、対人センサーを集中させた頭部のデザインは、それまでの機体とは一線を画しており、ダンゴ虫のように見えなくもない。ビームライフルの他、太もものマルチランチャーミサイルや胸部のビームガン兼用ビームサーベルなどで武装していて攻撃力はシャッコーよりも高く、新型のビームローターを搭載することで移動能力も高くなっている。
親友のサバトをリガ・ミリティアというよりウッソに討ち取られたガリー・タンは怒りに燃え、命令を無視して、ゴッゾーラで出撃。リガ・ミリティアの秘密工場にたった一機で攻撃を仕掛けるが、ウッソのVガンダムに敗れ捕虜となってしまう。
このガリーの行動は、70年以上前の一年戦争で、上官トクワンの戦死に激高し、命令を無視してザクレロで出撃したデミトリー曹長の行動を思い出させるが、デミトリー曹長も敗北したことからもわかるように、やはり感情的な行動の多くは自滅を招くことが多い。
ゴッゾーラは敗れはしたもののベスパはこの戦いを捕捉しており、ゴッゾーラの戦闘データは後のモビルスーツ開発に生かされることになった。