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MRX-009 サイコガンダム

地球連邦軍が開発したニュータイプ専用試作可変モビルアーマー

一年戦争後、地球連邦軍はニュータイプ研究所を設置、やっとニュータイプ能力の研究とニュータイプ能力を利用した兵器の開発を始める。世界中にいくつかの研究所が開設されるが、そのなかでも日本のムラサメ研究所によって開発されたのが本機サイコガンダムだった。

頭頂高は40メートルに達し重量は380トンを超える巨大モビルアーマーで飛行時は飛行形態に変形、ミノフスキークラフトを使って移動する。本当は小型のニュータイプ専用モビルスーツをつくるはずだったのだが一年戦争後にニュータイプ研究を始めたこともありサイコミュの小型化ができずこのような大型のモビルアーマーになってしまった。

拡散メガ粒子砲を腹部に3門、ビーム砲10門など多くの武器で武装し圧倒的な火力を誇っている。しかし、過去のニュータイプ専用機、エルメスやジオングが持っていたような遠隔操作系の武器はなくオールレンジ攻撃はできない。また、装甲にガンダリウム合金を使用したり、Iフィールドジェネレーターを搭載するなど防御能力も非常に優れていた。
この多くの武器や体の動きのコントロールを全てサイコミュを通して行うことによって操縦の複雑さを回避しているが、ニュータイプや強化人間にしか満足のいく操縦をすることができず少数の選ばれた人間しかパイロットになれない。本機のパイロットはムラサメ研究所でニュータイプ能力を強化された強化人間フォウ・ムラサメが担当していた。

宇宙世紀0087年5月中旬頃、地球連邦軍のニュータイプ研究所はティターンズによって掌握され、それ以降サイコガンダムもティターンズの意向に沿う形で運用されている。

HGUC 1/144 MRX-009 サイコガンダム (機動戦士Zガンダム)

 

MSN-00100 百式

エゥーゴの試作モビルスーツ

「Ζ計画」によって開発された第二世代モビルスーツ。「Ζ計画」はアナハイム・エレクトロニクス社が第三世代モビルスーツを開発するために始動させたプロジェクトで、それにエゥーゴが協力する形で研究が進められていた。

計画では第三世代モビルスーツの生産を実現するため δガンダム(デルタガンダム)の開発が進められたが、その時点の技術では可変機構をうまく実現することができず開発は中断。当初の計画を変更し可変機構の導入をあきらめそれまで培ってきた技術を結集して優秀な第二世代モビルスーツの生産をめざし開発を継続することになった。その結果として生まれたのがMSN-00100百式で、宇宙戦でも地上戦でも非常に高い機動性を誇る第二世代最強のモビルスーツといってもいいほどの機体に仕上がっている。

「Ζ計画」が進められていた頃はビーム兵器の使用が普通になっていて敵の攻撃が一回でも当たったら最後、一撃で撃破される状況になっていた。そのためビーム兵器を避けるための優れた運動能力がモビルスーツにとって不可欠となっており百式は機体の軽量化、AMBAC能力の強化等により高い機動性を確保している。
また、対ビーム兵器用に機体には対ビームコーティングがなされており、そのために全身が金色に輝いている。てっきりクワトロ(シャア)の趣味によるカラーリングかと思っていたがちゃんとした理由があってあのような色になっているらしい。

百式はアーガマに搭載されクワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)がパイロットを担当した。クワトロの百式はグリプス戦役全般を通して活躍し続けティターンズの壊滅に大きく貢献する。グリプス戦役の最後の戦いで百式はハマーンのキュベレイと対峙し大破するが修正を加えられ復活。引き続き第一次ネオジオン戦争でも使用された。

MG 1/100 MSN-00100 百式 HDカラー (機動戦士Zガンダム)

 

RX-178 ガンダムMk-II

ティターンズが開発した試作モビルスーツ

地球連邦軍内に組織されたティターンズはジオン軍残党を駆逐するため多数のモビルスーツを開発する。その内の一つがこのガンダムMk-II でありティターンズが最初期に生産した機体。アースノイドで構成されたティターンズは特権意識を持っていてスペースノイドを見下していたが、ガンダムMk-II の設計に旧ジオン系の技術を取り入れなかったことからもその姿勢がわかる。

ガンダムMk-IIはムーバブルフレーム(内骨格型フレーム構造)を採用した初期のモビルスーツで多様な動きが可能となり機動性もそれまでのモビルスーツより格段に向上している。また、ビーム・サーベル、ビーム・ライフル、ハイパー・バズーカ、ミサイル・ランチャー等の多くの種類の武器を持つことが可能で多種多様な戦術に対応できた。

グリプス戦役前に3機が生産され、サイド7グリーンノア1でテストを行っていたが、エゥーゴとカミーユ・ビダンの連係プレーにより2機も強奪されてしまう。この事件は宇宙世紀0087年3月2日に起こったがこの日を境にエゥーゴとティターンズの戦いは激化、グリプス戦役が勃発した。その後、ティターンズの一員だったエマ・シーンがエゥーゴに加わり彼女が乗ってきた最後の1機もエゥーゴ所属の機体となる。こうしてすべてのガンダムMk-IIがエゥーゴのものとなるのだった。

ガンダムMk-IIはティターンズでは濃い青紫と黒に近い灰色を基調とした暗い色彩で塗装されていたが、エゥーゴのものになってからは白を基調とした明るい色に塗り替えられている。

PG 1/60 RX-178 ガンダムMk-II (エゥーゴカラー) (機動戦士Zガンダム)

 

RX-78GP03S ガンダム試作3号機(ステイメン)

地球連邦軍の試作モビルスーツ

ガンダム試作3号機(デンドロビウム)全体をコントロールするために中央に組み込まれている。
ガンダム試作3号機(デンドロビウム)はモビルアーマーっぽい部分とモビルスーツ部分で構成されているが、ステイメンはモビルスーツ部分を担当している機体。敵に防衛ラインを突破され近接攻撃をされた場合、ステイメンを分離することによって機動的に対処できた。

出力2,000kW、総推力188,800kgという優れた能力を持ち、単体でもガンダム試作1号機フルバーニアンに比肩しうるほどの機動力を誇っておりただのコントロール用モビルスーツではなく隊モビルスーツ戦でも威力を発揮できる性能を保持していた。モビルスーツとしての能力が非常に高い本機だが、デラーズ紛争で使用された際、モビルスーツ単体で活躍できる場はあまり多くなくその真価を発揮することはできなかった。

モビルアーマーっぽい部分「オーキス」と結合しガンダム試作3号機(デンドロビウム)として運用されているときは、オーキスが大きすぎて体が飲み込まれているように感じてしまいその異様さが際立つが、単体でみると普通のガンダムに見えるので少しほっとする。
 

GUNDAM FIX FIGURATION #0034 GP-03 ステイメン

 

RX-78GP03 ガンダム試作3号機(デンドロビウム)

地球連邦軍が開発した拠点攻略・拠点防衛用モビルスーツ?

モビルアーマーとモビルスーツが合体したような機体で、モビルアーマーっぽい部分の「オーキス」とモビルスーツ部分のガンダム試作3号機「ステイメン」で構成されている。
「オーキス」部分は非常に巨大で全長は140メートルに達し、その巨体には大型のメガ・ビーム砲、大型ビームサーベル、爆導索、集束ミサイル、マイクロミサイル等の凄まじい数の強力な武器が搭載されておりさながら動く武器倉庫といった感じを受ける。このように恐ろしいほどの火力を保持しているうえに防御力も優れており、Iフィールドを発生させて敵の中長距離ビーム攻撃を弾き飛ばす。

拠点攻略・拠点防衛用ならモビルアーマーっぽい部分だけで十分ではないかと思ってしまうが、ガンダム試作3号機「ステイメン」をわざわざ合体させて運用するのはそれなりの理由がある。過去にジオンが開発し運用したビグ・ザム、ブラウ・ブロといったモビルアーマーは最後はその巨体の懐に入り込まれ近接攻撃によって撃破されたという事実があり、本機が敵に弾幕を突破され懐に入り込まれ場合、ステイメンを切り離して機動的に対処できるようモビルアーマー部分とモビルスーツ部分に分けて構成しているのだった。

デラーズ紛争でコウ・ウラキはこの機体に乗りアナベル・ガトーのノイエ・ジール(モビルアーマー)と戦うがノイエ・ジールを破壊しようとしたバスクが放ったソーラ・システムII の直撃を受け大破、損傷を受けたノイエ・ジールはその場から離脱しコウ・ウラキはガトーと決着をつけることはできなかった。
 

HGUC 1/144 RX-78GP03 ガンダムGP03 デンドロビウム (機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY)

 

RX-78GP01-Fb ガンダム試作1号機フルバーニアン(ゼフィランサスFb)

地球連邦軍が開発した試作モビルスーツ

ガンダム試作1号機(ゼフィランサス)宇宙戦仕様の強化バージョン。

オーストラリアのトリントン基地に移送されていたガンダム試作1号機(ゼフィランサス)はガンダム試作2号機(サイサリス)が強奪されたためサイサリス奪還戦に入る。サイサリスはデラーズ・フリートの一味によって宇宙に打ち上げられ、それを追ってゼフィランサスを含むアルビオン隊も宇宙へ上がった。宇宙に上がったアルビオン隊はシーマ艦隊との戦闘に入るがゼフィランサスは宇宙戦仕様に換装するまもなく地上戦仕様のままで出撃する。ゼフィランサスはシーマ・ガラハウのゲルググマリーネと戦うことになるが、シーマに一方的にボコボコにされ大破してしまった。
ゼフィランサスがこんな目にあったのはゼフィランサスが地上戦仕様のままだったということとシーマ・ガラハウが極めて優れたパイロットであったということが原因になっている。

大破したゼフィランサスは壊れたついでにただの宇宙戦仕様に変更するだけではなくさらなる強化を目指して設計を修正、ガンダム試作1号機フルバーニアンへと生まれ変わった。
フルバーニアンの背中には大きなブースターが2基ついており推力と機動力が増していることが見た目にもわかる。改修されたあとゼフィランサスは再度シーマ・ガラハウのゲルググマリーネと戦うことになったが、その時は互角、またはそれ以上の戦いをすることが可能になっていた。
 

PG 1/60 RX-78GP01/Fb ガンダムGP01/Fb (機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY)

 

RX-78GP01 ガンダム試作1号機(ゼフィランサス)

地球連邦軍が開発した試作モビルスーツ

RX-78ガンダムのコンセプトを引き継ぎ開発されたガンダムの正統後継機ともいえる機体。一年戦争時よりさらに進化したコア・ブロック・システムを導入し教育型コンピュータも強化され機体に組み込まれている。本機の開発計画は極秘で0081年秋に始まり開発時のコードネームは「ゼフィランサス」。開発開始から2年後の0083年の秋に完成した。ちなみに「ゼフィランサス」は花の名前。

RX-78ガンダムと同じく頭部にはバルカン砲が2門あり、ビームサーベルやビームライフルで武装している。カラーリングもRX-78ガンダムのものを踏襲しており、青、赤、白のトリコロールで塗装されている。

極秘開発された試作1号機(ゼフィランサス)はオーストラリアのトリントン基地に移送され性能試験を行う予定だったが、同じく極秘開発されトリントン基地に移送された試作2号機(サイサリス)がデラーズ・フリートの一味に強奪されたことからそのまま追撃戦に参加。なし崩し的にデラーズ・フリートとの戦いに参戦することになる。
 

RG 1/144 RX-78GP01 ガンダム試作1号機 ゼフィランサス (機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY)

 

RX-78GP02A ガンダム試作2号機(サイサリス)

地球連邦軍が開発した試作モビルスーツ

一年戦争後、ジオン公国軍のモビルスーツ技術を吸収した地球連邦軍は、新たな高性能モビルスーツを開発するべく「ガンダム開発計画」を発動、極秘に複数のガンダムを試作した。ガンダム試作2号機はその中の一つで核攻撃ができるよう設計・生産されたもの。

本機は核弾頭弾を発射できるアトミックバズーカを装備し、核攻撃により敵の中枢に致命的なダメージを与えることができる機体になっている。自身の核攻撃によって機体が損傷しないよう耐核装備が施されているため装甲やシールドが厚くなり重量が重くなってしまっているが、大きな出力と推力でその重さを補い高い機動性を担保している。

デラーズ・フリートはこの核攻撃可能なガンダムの存在を知って星の屑作戦を計画し実行、ガンダム試作2号機(サイサリス)を核弾頭弾ごと連邦軍から奪うことに成功する。「ソロモンの悪夢」と呼ばれたアナベル・ガトーはこのガンダム試作2号機(サイサリス)で観艦式参加のために集結した連邦軍艦隊の対し核攻撃を敢行。連邦軍艦隊に大損害を与えた。
自らの敵に対して使用する予定であった核を自らの艦隊に使われることになった連邦軍は多大なショックを受けたに違いないし、面目もつぶされ慚愧に耐えない気持ちだっただろう。
ガンダム試作2号機(サイサリス)は核攻撃からの帰投途中、ガンダム試作1号機フルバーニアンに発見され戦闘に突入。激戦の末相討ちとなりアナベル・ガトーは脱出、機体は放棄された。
 

HGUC 1/144 RX-78GP02A ガンダムGP02A サイサリス (機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY)

 

RX-78NT-1 ガンダムNT-1

地球連邦軍のニュータイプ専用モビルスーツ

激戦を掻い潜る中でアムロ・レイのニュータイプ能力は拡大。ガンダムの反応速度はアムロの動きに追いつかなくなってきた。そのため、以前より開発していた新たなガンダム(コードネーム「アレックス」)をアムロの能力に対応できる専用機として再調整しロールアウトさせた。
本機はニュータイプ アムロ・レイにあわせて作られたのでニュータイプ専用機となっているが、ジオン公国軍のニュータイプ専用機のようにサイコミュ技術を搭載しておらずレスポンスを向上させることを実現するにとどまっている。このことからも連邦軍は純粋なニュータイプ研究の分野ではまだジオン公国の技術レベルには達していなかったことがわかる。

ガンダムNT-1は出力も推力も向上し、また教育型コンピュータの能力も強化されるなどRX-78-2ガンダムをはるかに上回る性能を誇っており、順調にいけばアムロに手渡され大活躍するはずだったが、宇宙世紀0079年12月25日サイド6でバーナード・ワイズマン伍長が操るザクII改の襲撃を受け大破。結局この機体はアムロに引き渡されることはなく戦争は終結した。
 

GUNDAM FIX FIGURATION #0039 NT-1アレックス

 

RX-79[G]Ez-8 ガンダムEz8(イージーエイト)

地球連邦軍の試作モビルスーツ

ジオン公国軍の巨大モビルアーマー、アプサラスIIと戦い大破した陸戦型ガンダムを改修して生まれた機体。現地にあったありあわせの部品を使って急造した機体ではあるが、陸戦型ガンダムのそれまでの戦闘データを基に能力の最適化を図っており優れたモビルスーツに仕上がっている。陸戦型ガンダムの胸部にあったバルカン砲は小型化され装甲を強化、コックピット周りの防御力を高めると同時に重量の軽量化も実現している。

一年戦争末期、第08MS小隊の小隊長シロー・アマダ少尉がパイロットを務め巨大モビルアーマー アプサラス III にとどめを刺すなどものすごい活躍をした。
 

HCM-Pro 46-00 ガンダムEz8 (機動戦士ガンダム 第08MS小隊)