地球連邦軍のニュータイプ専用モビルスーツ
ユニコーンガンダムの重武装タイプ。とにかくできる限り多くの武器を搭載しているのでその火力は絶大。まるで背中にたくさんの物干し竿を背負っているような風貌をしていて非常に趣きある風格を備えている。背中には巨大なプロペラントタンク兼用の推進装置をくっつけていて航続距離が長い。両腕にシールドを一枚ずつ装備している。
地球連邦軍のニュータイプ専用モビルスーツ
地球連邦軍のUC計画の下、アナハイム・エレクトロニクス社で製造されたユニコーンガンダムの2号機。白い1号機とは対称的に黒色で塗装されていて「バンシィ」という二つ名で呼ばれている。1号機と同じく全身の骨格にサイコフレームが使用されNT-Dシステム作動時はデストロイモードに変身する。
両腕にアームド・アーマーと呼ばれる特殊な武器を装備していてかなり強そう。右腕のアームド・アーマー・ビーム・スマートガンは強力なビーム兵器で、その高い出力により敵を切断することもできる。また、左腕のアームド・アーマー・ヴァイブレーション・ネイルは巨大なツメのような形をしており物理攻撃で敵を撃破することができた。
パイロットはマリーダ・クルス。連邦軍に捕えられたあと記憶を改変されたマリーダはこの機体に乗りバナージのユニコーンと戦うことになる。
地球連邦軍のニュータイプ専用モビルスーツ
地球連邦軍のUC計画に沿う形でアナハイム・エレクトロニクス社が製造した機体。
全身の骨格にサイコフレーム(サイコミュの役割を持つナノコンピューターを金属に練りこんで生成された素材)を使用した超高級機で、ニュータイプの精神波を全身で受け止めることができ、今までのニュータイプ専用機をはるかに凌駕する即応性を持っていた。あの伝説のモビルスーツνガンダム(ニューガンダム)ですらごく一部にしかサイコフレームを使用していない。
普段は真っ白で一本角が特徴的なスマートな機体だが、NT-Dと呼ばれるシステムが作動した時は一本角が二本に割れ、全身のサイコフレームをところどころ露出させたガンダムタイプに変身する。この状態のことはデストロイモードと呼ばれ、サイコフレームが発光し尋常でない機動力と防御力を発揮する。
また、本機にはLa+(ラプラス)と呼ばれる謎のシステムが組み込まれている。このシステムはラプラスの箱(地球連邦政府を揺るがすほどの何か)を開くことができる鍵であるらしい。
ラプラス戦争勃発時、ユニコーンガンダムはビスト財団のカーディアス・ビストの手にありインダストリアル7に保管されていた。La+(ラプラス)システムが組み込まれた本機を巡って連邦軍と袖付き(ネオ・ジオン)の争いの火ぶたが切られコロニー内が混乱する中、偶然にも学生のバナージ・リンクスによってユニコーンガンダムは起動される。16歳の少年バナージはこうしてこの戦争に当事者として関わることになった。ユニコーンガンダム起動時にバナージの生体情報がLa+(ラプラス)に登録されたため、それ以降彼以外がこの機体を操縦することはできなくなっている。
地球連邦軍のアムロ・レイ専用モビルスーツ
アナハイム・エレクトロニクス社が製造を担当した第四世代モビルスーツでアムロ・レイ大尉が設計に関与して開発された。機動歩兵兵器としての能力を最大限に発揮するように設計されたため、Ζガンダムのような可変機構は無く、常にモビルスーツ形態を保つシンプルな構造になっている。
本機はニュータイプ専用機で最新技術のサイコフレーム(サイコミュの役割を持つナノコンピューターを金属に練りこんで生成された素材)をコックピット部分に使用しており、機体の軽量化とフレーム強度の強化、反応速度の短縮や運動性の向上が図られている。元々νガンダム(ニューガンダム)にサイコフレームを採用する予定はなかったが、開発中にどこからかこの最新技術情報が流れてきたため急きょ採用することになったという経緯がある。
νガンダム(ニューガンダム)はガンダムとして初めてファンネルを装備した機体でフィン・ファンネルと呼ばれる大型のファンネルを6基背中に背負っている。巨大なフィン・ファンネルはメガ粒子砲を搭載し非常に強力な攻撃力を持っている他、Iフィールド・ジェネレーターの機能も有しておりνガンダムをビーム攻撃から守るバリアを創出することができた。
フィン・ファンネル以外にビームライフル、ビームサーベル、バルカン砲といった基本的な武器も携帯しており、その他ハイパー・バズーカやシールドに搭載されたビームキャノン等多種の武器で武装することができる。
このようにνガンダム(ニューガンダム)はガンダムシリーズ最強といっても過言ではないくらい圧倒的に優れたモビルスーツとして完成したが、アムロ・レイのためだけに設計・調整がなされているため、他のパイロットによる操縦が難しくなっている。
νガンダム(ニューガンダム)はアムロが所属するロンド・ベル隊に配備され第二次ネオ・ジオン戦争に参加、ギュネイ・ガスのヤクト・ドーガを落とすなどの活躍を見せた。戦争最終局面、アクシズが地球に落下しようとする中シャアのサザビーと一騎打ちを繰り広げ、シャアに勝利。νガンダム(ニューガンダム)はシャアが乗ったサザビーの脱出用ポッドを手にしたままアクシズに向かいその巨大な小惑星を押し戻そうとする。その姿を見た連邦軍とネオ・ジオンのモビルスーツは敵味方関係なくνガンダムと共にアクシズを押し戻そうとするが、落下が始まったアクシズの表面で次々と爆散していった。もうアクシズの落下を止められないと誰もが思ったその時、緑色の光がνガンダムから放出される。その光はνガンダムのサイコフレームと人々の意思が共振して発せられたものなのか瞬く間にアクシズ全体を覆いオーロラのように地球の周りを駆け抜けていった。その直後、アクシズは地球の引力圏から離れ奇跡的に地球への落下は防がれた。このνガンダムが起こした奇跡により地球は破滅から救われたが、この奇跡の後νガンダムは消息不明になってしまっている。こうしてνガンダム(ニューガンダム)は、たった一機で地球を救った伝説的なモビルスーツとなったのであった。
地球連邦軍の試作可変モビルスーツ
Ζガンダム量産化計画の過程で開発された機体だが、生産性の低さ、扱いにくい操作性等の要因により量産化計画は中止、数機の試作機だけが生産された。
優れた推進機関を使用し高出力と高推力を実現していて機動力が高く、ビームライフル、ビームサーベル、グレネードランチャーといった数多くの武器で武装していて攻撃力も高かったがΖガンダムの簡易型ということもあり総合性能でΖガンダムを上回ることはなかった。
可変が可能な機体なので戦闘機の形態に成ることができるが戦闘機形態を実現するために追加装備のバック・ウエポン・システムを使用しなければならず、バック・ウエポン・システムを分離しモビルスーツ形態に成った後、再び戦闘機形態に戻ることはできない。
リ・ガズィは第二次ネオ・ジオン戦争時ロンド・ベル隊に配備されアムロ・レイがパイロットを担当したが、アムロがνガンダム(ニューガンダム)を使うようになってからはケーラ・スゥがパイロットを担当した。ラプラス戦争時もロンド・ベルのラー・カイラムに配備されている。
エゥーゴのニュータイプ専用試作可変モビルスーツ
エゥーゴとアナハイム・エレクトロニクス社が共同推進した「Ζ計画」によって開発された第四世代モビルスーツ。
ΖΖガンダムは全体をコントロールするネオ・コア・ファイターと上半身部分のコア・トップ、下半身部分のコア・ベースの3機の可変戦闘機で構成され、それぞれの戦闘機が変形し合体することによってモビルスーツ形態に成る。
各戦闘機には個別にパイロットが乗り込み戦闘機・攻撃機としての役割を果たすが合体時はネオ・コア・ファイターのパイロットが中心になって機体をコントロールする。コントロールにはバイオセンサーと呼ばれる精神波感応インターフェースを使用しているためニュータイプにしか本機の最大能力を引き出すことはできない。また、合体により巡洋艦に匹敵する航続距離、攻撃力を持つ重戦闘爆撃機形態(Gフォートレス)になることも可能であることから、モビルスーツとしてだけではなく幅広い運用が可能だった。
本機は可変機Ζガンダムの後継機ではあるが合体機構によって戦闘能力を変化させる様子を見ていると、どちらかというとコア・ブロック・システムと支援機構Gパーツを採用したRX-78-2ガンダムの直系のように見える。
ΖΖガンダムの武装は出力の大きい2連装メガビームライフル、ビームキャノン、21連装ミサイルランチャー、ハイパー・ビーム・サーベル等であり、それだけでも圧倒的な破壊力を持っていたのだが、その上ハイ・メガ・キャノンを額に備えていたため総合的な火力は戦艦に匹敵するほどだった。
これらの重武装によって機体の俊敏性は低下しそうなものだが合体した3機の戦闘機から生まれるモビルスーツのものとは思えない驚異的な推進力で機敏に動くことができる。
メインパイロットはジュドー・アーシタ。第一次ネオ・ジオン戦争でエゥーゴが使用しネオ・ジオン軍撃滅に貢献する。最終決戦ではハマーンのキュベレイを打ち破った。
地球連邦軍が開発したニュータイプ専用試作可変モビルアーマー
サイコガンダムを開発したムラサメ研究所がその後継機としてロールアウトさせた機体。
拡散メガ粒子砲3門、指部ビーム砲10門、メガ粒子砲20門、ビームソードなどで武装し、圧倒的な攻撃力を持つサイコガンダムよりさらに攻撃力が高くなっていて、その上、リフレクタービットを使用したオールレンジ攻撃も可能になっている。
ムラサメ研究所のフォウ・ムラサメがパイロットになる予定だったがサイコガンダムMk-IIを実戦投入する時には彼女はすでに死亡しておりオーガスタ研究所の強化人間ロザミア・バダムが後を引き継いだ。
ティターンズは本機をグリプス2(コロニーレーザー)を防衛するために使うつもりだったが、実戦投入時はすでにグリプス2を奪われてしまっていた。グリプス戦役末期アーガマを落とすべくサイコガンダムMk-IIは出撃する。激戦の末、Ζガンダムにコックピットを打ち抜かれパイロット、ロザミア・バダムは死亡。機体は損傷を受けたまま回収もされず放置された。
その後、ネオ・ジオン(アクシズ)が本機を回収し第一次ネオ・ジオン戦争中に再利用、プルツーがパイロットとなり実戦投入されている。
ティターンズが開発した試作モビルスーツ
地球連邦軍内に組織されたティターンズはジオン軍残党を駆逐するため多数のモビルスーツを開発する。その内の一つがこのガンダムMk-IIでティターンズが最初期に生産した機体。アースノイドで構成されたティターンズは特権意識を持っていてスペースノイドを見下しておりガンダムMk-IIの設計に旧ジオン系の技術を取り入れなかったことからもその姿勢がわかる。
ガンダムMk-IIはムーバブルフレーム(内骨格型フレーム構造)を採用した初期のモビルスーツで多様な動きが可能となり機動性もそれまでのモビルスーツより格段に向上している。また、ビーム・サーベル、ビーム・ライフル、ハイパー・バズーカ、ミサイル・ランチャー等の多くの種類の武器を持つことが可能で多種多様な戦術に対応できた。
グリプス戦役前に3機が生産され、サイド7グリーンノア1でテストを行っていたが、エゥーゴとカミーユ・ビダンの連係プレーにより2機も強奪されてしまう。この事件は宇宙世紀0087年3月2日に起こったが、この日を境にエゥーゴとティターンズの戦いは激化、グリプス戦役が勃発した。その後ティターンズの一員だったエマ・シーンがエゥーゴに加わり彼女が乗ってきた最後の1機もエゥーゴ所属の機体となる。こうしてすべてのガンダムMk-IIがエゥーゴのものとなった。
ティターンズのガンダムMk-IIは濃い青紫と黒に近い灰色を基調とした暗い色彩で塗装されていた。
エゥーゴの試作可変モビルスーツ
「Ζ計画」によって開発された第三世代モビルスーツ。「Ζ計画」はアナハイム・エレクトロニクス社がそれまでの「ガンダム開発計画」で得た技術を継承しつつ第三世代モビルスーツを開発するために始動させたプロジェクトだが、エゥーゴの協力を得てついにΖガンダムを完成させるに至った。
第三世代モビルスーツとはモビルスーツの近接戦闘能力と宇宙航空機の飛行スピード、移動力を併せ持つ機体のことでモビルスーツ形態にも航空機の形態にも自由に変形できる可変モビルスーツのことである。グリプス戦役時にはムーバブルフレーム技術の発展やマグネットコーティング技術の応用などにより、第三世代モビルスーツの生産が可能な状態になっていた。
Ζガンダムはガンダムの名を冠しているだけあって第三世代モビルスーツのなかでも非常に優れた機体でウェイブライダー(航空機のような形)に変形した状態だと大気圏を突破することも可能だった。
装甲にはガンダリウムγを使用し防御力が高く、出力は2,020kw、最大推力は112,600kgにも達し機動力も高い。また、ビームサーベル、ビームライフル、ハイパー・メガ・ランチャー、グレネードランチャー等の武器を装備することが可能で攻撃力も非常に高いうえに見た目も信じられないほどカッコイイ。その上、乗っているパイロットがニュータイプのカミーユ・ビダンという超人ということで、もうどこからどう見ても非の打ちどころがない。
Ζガンダムはその過剰ともいえる高い性能によってグリプス戦役の最後まで陳腐化することなく第一線で戦い抜き、その後に勃発した第一次ネオ・ジオン戦争でも活躍した。