宇宙世紀 0153年5月4日
ザンスカール帝国のムッターマ・ズガン艦隊と、それに対抗するサイド2連合艦隊によって行われた海戦はズガン艦隊の大勝利という結果に終わった。リガ・ミリティアは戦いに敗れたサイド2連合の残存艦艇を少しでも多く無事に撤退させるべく、ザンスカール帝国本国(旧アメリアコロニー)への陽動攻撃を実施する。
油断していたためかベスパはリガ・ミリティア部隊の本国コロニーへの侵入を許してしまい、コロニー内でモビルスーツ戦を実施せざるを得ない状況に追い込まれる。女王の王宮近くで戦闘が行われるなど大失態を演じてしまったベスパは、タシロ・ヴァゴが率いる部隊などを投入、必死に防戦し、なんとかコロニー内からリガ・ミリティアを追い払うことに成功した。
最初から陽動が目的だったリガ・ミリティアは、ある程度成果が上がったところで撤退を試みるが、サイド2空域から引き揚げる途中、戦場から帰還中のズガン艦隊に発見されてしまう。リガ・ミリティアのリーンホースJr.は、前方のズガン艦隊先行艦隊、後方のザンスカール本国から追撃に出てきたコンティオ戦隊によって挟撃され絶体絶命の危機に陥るが、オリファーが自身のヘキサガンダムのパーツを敵艦に突撃させるなどして前方の先行艦隊を突破、後方ではシュラク隊のペギー・リーやウッソの奮戦によりコンティオ戦隊を撤退に追い込み何とか危機を免れた。
しかし、後方で戦っていたウッソやペギーらはリーンホースJr.と離れすぎてしまい船に帰投することが不可能になってしまったため、再びザンスカール本国への潜入を画策。ウッソたちはザンスカール本国に次々と帰還するズガン艦隊に紛れて港に潜入することに成功するが、そこで行われた女王マリア本人による出迎えの儀式の後に戦闘状態に入り、ペギーは戦死しウッソとマーベットは捕縛された。
【参考文献: 『 総解説 ガンダム事典 Ver.1.5 』 講談社(KCデラックス)】
負傷したペギー・リーは最後の力を振り絞り、ガンイージでクロノクルのコンティオと戦うが、敵本拠地の軍港内でその尊い命を失ってしまう。彼女は戦いの中でウッソに帰る場所を守る重要性を教えた。
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