MSN-02 ジオング

ジオン公国軍のニュータイプ専用モビルスーツ

サイコミュを搭載し、指先と一体化している5連装のメガ粒子砲を有線で遠隔操作することができ、敵に対しあらゆる方向からのオールレンジ攻撃が可能。この有線型のメガ粒子砲はブラウ・ブロのそれと似ている。
サイコミュシステムの小型化が進んでいなかったこともあり、モビルスーツとは言っても機体は巨大なものになっている。腰から上の上半身のみの形をしていて足が無いが、上半身だけであっても全高は23mもありガンダムより大きい。
腰には大きなスカートがあり、その下には大型のスラスターノズルが2つ、中型のスラスターノズルが5つ並んでいて推力は187,000kgにも達した。ジオングはこの強力な推力によって、巨体ではあるがすさまじい機動力を発揮することができた。

顔にある口と腰の左右にもメガ粒子砲が存在し、指先の5連装メガ粒子砲を除いたとしても格段の攻撃力を誇っていた。コックピットは胸部と頭部にあり、頭部は脱出時に切り離すことが可能で脱出用ポッドとして使用される。実際の戦いでもガンダムに胸部を打ち抜かれた後、頭部のみを切り離しシャアは脱出している。

ジオングはキシリア・ザビによってシャアに与えられる。シャアはジオン・ズム・ダイクンの息子であるが、父の名を冠したモビルスーツを父の仇であるザビ家の人間に与えられることになった彼の心中はどのようなものだっただろうか。
シャアのジオングは、ア・バオア・クー最終決戦でアムロのガンダムと対峙するが、激戦の末、相討ちとなり破壊されてしまう。シャアはニュータイプ専用機の性能をもってしても最後までアムロのガンダムに完勝することができず一年戦争を終えることになった。

ZEONOGRAPHY #3015 ジオング