NZ-000 クィン・マンサ

ネオ・ジオン(アクシズ)が開発したニュータイプ専用モビルスーツ

たった一機で戦局を左右することができるほどの圧倒的戦闘力を持つ極限まで重武装化が図られた機体。

頭部、胸部、腕部と背中に合計9基のメガ粒子砲を搭載していてモビルスーツの域を超えた圧倒的火力を持っている。また、30基のファンネルによって同時に多数の敵に対しオールレンジ攻撃を実施できた。中長距離攻撃能力だけではなく近接戦闘能力にも優れていて、強力なビームサーベルで近づく敵を撃破してしまう。その上比類ない防御力を持ち、両肩に組み込まれたIフィールドジェネレーターによって敵のビーム攻撃を無効化することができた。
これらのとてつもない力を一つの機体にまとめたため全長39.2メートルの巨大なモビルスーツになってしまっているが21,370kWに達する驚異的な推力によってその巨体を機敏に動かすことができる。

大量生産はできないが、このような圧倒的な能力を持った機体を開発することで戦局を有利に転換するという発想は一年戦争時ビグ・ザムを投入したジオン公国軍の考えと似通っておりジオン系軍隊に脈々と流れる伝統的発想なのかもしれない。

第一次ネオ・ジオン戦争でハマーンに反乱を起こしたグレミー派によって使用され活躍したが、戦争最終局面でパイロットのプルツーが戦闘続行を拒否しコックピットから離脱。その結果クィン・マンサは沈黙し最後はΖガンダムのビームで打ち抜かれた。クィン・マンサは圧倒的に優れた機体だったが、ニュータイプ専用機の宿命的な弱点である「ごく一部の人間にしか操縦できない」という問題を最後の最後で顕在化させてしまい敗れ去ってしまうのだった。
 

ガンダムコレクション 1/400 NZ-000 クィン・マンサ (機動戦士ガンダムZZ)