宇宙世紀 0153年6月10日
鈴の音に誘われるように宇宙に上がったリーンホースJr.とホワイトアークは、太陽電池衛星ハイランドでリガ・ミリティアに協力する地球連邦軍宇宙艦隊と合流した。
ハイランドに集結していた連邦軍の艦隊は、リガ・ミリティアのリーダー「ジン・ジャハナム」の説得に答え、リガ・ミリティアと共にザンスカール帝国軍と戦うことを決意した艦隊で、非常に規模の大きいものであった。連邦軍上層部のムバラク・スターン大将を司令とするこの艦隊は、それまで部分的にリガ・ミリティアに協力していた小規模な地方の連邦軍ではなく、連邦軍全体がリガ・ミリティア側に付いたと思わせるほどの威容を誇っていた。
ラー・カイラム級、クラップ級、サラミス改級などの多くの船で構成される連邦軍艦隊を見たウッソは、その数の多さや、船の種類の多さに静かに感情を高ぶらせていたりもしている。
リガ・ミリティアのメンバーは協力してくれる連邦軍の将兵と会見するために、連邦軍艦隊の旗艦ジャンヌ・ダルク(ラー・カイラム級)に乗船するが、そこで、ウッソは父のハンゲルグ・エヴィンと出会う。ウッソは父との突然の遭遇に驚いたが、ハンゲルグ・エヴィンが「ジン・ジャハナム」だったということを知り、さらに驚く。今まで見てきたプライベートの父ではない、自分が所属する組織のトップとしての父を見たウッソは、何とも言えない複雑な気持ちを抱きつつ、父との再会を喜んだ。
ジャンヌ・ダルクの中で会見を果たしたリガ・ミリティアと連邦軍のメンバーは、ベスパが完成させようとしていた巨大サイコミュ兵器「エンジェル・ハイロゥ」の情報を共有し、その「エンジェル・ハイロゥ」を守るベスパの艦隊を打ち破るべく作戦を練るのだった。
【参考文献: 『 総解説 ガンダム事典 Ver.1.5 』 講談社(KCデラックス)】
ウッソの父ハンゲルグ・エヴィン。実は、彼はリガ・ミリティアのリーダー「ジン・ジャハナム」だった。彼の努力により、リガ・ミリティアは連邦軍ムバラク艦隊の協力を取り付けることに成功し、ザンスカール帝国軍に対抗できる戦力を整えることができた。
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