地球連邦軍のアムロ・レイ専用モビルスーツ
アナハイム・エレクトロニクス社が製造を担当した第四世代モビルスーツでアムロ・レイ大尉が設計に関与して開発された。機動歩兵兵器としての能力を最大限に発揮するように設計されたため、Ζガンダムのような可変機構は無く、常にモビルスーツ形態を保つシンプルな構造になっている。
本機はニュータイプ専用機で最新技術のサイコフレーム(サイコミュの役割を持つナノコンピューターを金属に練りこんで生成された素材)をコックピット部分に使用しており、機体の軽量化とフレーム強度の強化、反応速度の短縮や運動性の向上が図られている。元々νガンダム(ニューガンダム)にサイコフレームを採用する予定はなかったが、開発中にどこからかこの最新技術情報が流れてきたため急きょ採用することになったという経緯がある。
νガンダム(ニューガンダム)はガンダムとして初めてファンネルを装備した機体でフィン・ファンネルと呼ばれる大型のファンネルを6基背中に背負っている。巨大なフィン・ファンネルはメガ粒子砲を搭載し非常に強力な攻撃力を持っている他、Iフィールド・ジェネレーターの機能も有しておりνガンダムをビーム攻撃から守るバリアを創出することができた。
フィン・ファンネル以外にビームライフル、ビームサーベル、バルカン砲といった基本的な武器も携帯しており、その他ハイパー・バズーカやシールドに搭載されたビームキャノン等多種の武器で武装することができる。
このようにνガンダム(ニューガンダム)はガンダムシリーズ最強といっても過言ではないくらい圧倒的に優れたモビルスーツとして完成したが、アムロ・レイのためだけに設計・調整がなされているため、他のパイロットによる操縦が難しくなっている。
νガンダム(ニューガンダム)はアムロが所属するロンド・ベル隊に配備され第二次ネオ・ジオン戦争に参加、ギュネイ・ガスのヤクト・ドーガを落とすなどの活躍を見せた。戦争最終局面、アクシズが地球に落下しようとする中シャアのサザビーと一騎打ちを繰り広げ、シャアに勝利。νガンダム(ニューガンダム)はシャアが乗ったサザビーの脱出用ポッドを手にしたままアクシズに向かいその巨大な小惑星を押し戻そうとする。その姿を見た連邦軍とネオ・ジオンのモビルスーツは敵味方関係なくνガンダムと共にアクシズを押し戻そうとするが、落下が始まったアクシズの表面で次々と爆散していった。もうアクシズの落下を止められないと誰もが思ったその時、緑色の光がνガンダムから放出される。その光はνガンダムのサイコフレームと人々の意思が共振して発せられたものなのか瞬く間にアクシズ全体を覆いオーロラのように地球の周りを駆け抜けていった。その直後、アクシズは地球の引力圏から離れ奇跡的に地球への落下は防がれた。このνガンダムが起こした奇跡により地球は破滅から救われたが、この奇跡の後νガンダムは消息不明になってしまっている。こうしてνガンダム(ニューガンダム)は、たった一機で地球を救った伝説的なモビルスーツとなったのであった。