U.C.0153年6月8日 ザンネックがラゲーン基地を空襲

宇宙世紀 0153年6月8日

地球連邦とザンスカール帝国が締結した停戦協定の発効により、ベスパが占領していたラゲーン基地は武装解除され再び連邦軍の下へ返された。再び宇宙に上がろうとしていたリガ・ミリティアの主力部隊は、そのラゲーン基地で補給や整備を行っていたのだが、その最中に空からの攻撃を受ける。

空からの攻撃は非常に強力なビーム砲による砲撃で、それを行ったのはザンネックと呼ばれるベスパの新型モビルスーツだった。ザンネックは超高空の成層圏から、ザンネックキャノンと呼ばれる強力なビーム砲でリーンホースJr.を狙い撃ちし、リガ・ミリティアとラゲーン基地を混乱におとしいれる。
ホワイトアーク隊はブースターを利用して成層圏まで上昇し迎撃を試みるが、V2を含むホワイトアーク隊すべてのモビルスーツをもってしても、圧倒的な攻撃力と機動力を持つザンネックを落とすことはできなかった。
ザンネックはホワイトアーク隊をあしらった後、彼らを誘うようにそのまま宇宙へ上がったため攻撃は止み、窮地に陥っていたリーンホースJr.はなんとか事なきを得ることができた。

ザンネックの奇襲を受けた上にベスパの新たな動きを察知したリガ・ミリティアは、予定より早く宇宙に上がることを決意し、間を置かずに宇宙へと進出する。ザンネックの空襲の前に、つかの間の休息をカサレリアで過ごしたウッソ達は、そこでウッソの母やオリファーのお墓をつくって手厚く葬っていたが、感傷に浸る間もなく、すぐに地球を離れ宇宙を戦場として戦うことになるのだった。

【参考文献: 『 総解説 ガンダム事典 Ver.1.5 』 講談社(KCデラックス)】

 
 

 
 

ガンダムウォー 宿命の螺旋 ザンネック R

ラゲーン基地とリーンホースJr.を砲撃したザンネック。ザンネックが近づいている間、ウッソやシャクティ、カルルマン(赤ちゃん)などのニュータイプには鈴の音が聞こえていた。